永楽型放送
永楽型放送とは、駅自動放送の種類の一つ。国鉄時代に主流だった。
アナウンサーは時期により異なる。
首都圏[編集]
1980年代 - 1990年代にかけて国鉄〜JRの非常に多くの駅で採用された。1990年代後半になると多くの駅が別のタイプに交換されたが、京浜東北線や宇都宮線ではその後もしばらく導入が続けられた。その後首都圏では永楽型は下火になり、ほとんどがATOS型、巌根・館山型に取って代わられた。現在は、日光線(宇都宮駅を除く)、国定駅、山前駅、富田駅、北高崎駅程度であるが、伊豆箱根鉄道駿豆線[注釈 1]の伊豆仁田駅、原木駅、牧之郷駅の3駅では総武線や宇都宮線浦和駅に導入された国鉄型(初期型)のものが使用されている。また、自放音源として北赤羽駅などで使われることもある。また、スピーカーも「TOAラッパ」や「ユニペックスラッパ」といったラッパ型のものが使用されていて国鉄時代の雰囲気をよりいっそう出している。
東北地方[編集]
東北地方のJR東日本路線では、スタンドアローン型のATOSが導入された仙台駅とその周辺の駅を除いて、現在でも放送機器が交換されると、たいてい永楽型になる。しかし、2000年代初頭では主要駅での国鉄型(初期型)から金沢型に変更された駅(現在は全て別の放送へ)、2015年夏頃?からは同じ永楽電気製の新永楽型へ変更された駅などがある。一方、JR東北本線から転換された青い森鉄道、の一部駅にも永楽型の簡易放送が存在する。
新潟支社[編集]
あまり数は多くないものの、若干存在する。
西日本[編集]
JR西日本では、金沢支社管内・米子支社管内とSUNTRAS導入路線、広島支社管内の主要駅を除き、永楽型放送が主流である。 2011年2月頃から順次、接近放送中の「危険ですから、ホームの内側にお下がりください」と「黄色い線までお下がりください」が、「危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください」という言い回しに統一された。
アナウンサー[編集]
アナウンサーは何度か交代している。
- タイプ1(国鉄型、初期型): 男声不明、蟇田充子(未確定)
- タイプ2(西日本型): 片山光男、山本恵子
- JR化後に導入されたものが多く少数派タイプ。主にJR西日本の一部駅やJR四国(女声のみ)の佐古駅、千葉都市モノレール1号線にて使用されていたが、JR四国では2017年12月にタイプ3に変更されて、JR西日本では使用も2000年初頭と比べ、タイプ3に変更されたり、SUNTRUS型が導入されたりしたため、使用駅が大幅に減っている。
- タイプ3(標準タイプ): 片山光男、蟇田充子
- タイプ4(青梅型):片山光男、女声不明
- タイプ5(金沢型): 男女声共に不明
- 2001年頃に金沢駅に導入されて、2003年3月20日に北小金駅に導入されるまで金沢駅のみの使用だったタイプ。このタイプでは、女声の声質の違いにより、前期型、後期型とあった。現在は会津若松駅と弘前駅の到着放送でのみで使用されているが、かつては、仙台駅、郡山駅、金沢駅、盛岡駅(IGRいわて銀河鉄道ホームのみ)、北小金駅、箱根ヶ崎駅でも使用されていた。なお、北小金駅、箱根ヶ崎駅以外で使用されている(いた)6駅ではアナウンスが女声のみしか使用されなかったため、このタイプの男声は2駅のみしか使用されていなかった。列車接近放送の冒頭に、フジテレビの『めちゃ×2イケてるッ!』でも使用されている2点チャイムを採用している。(このチャイムは永楽標準タイプ・新永楽型放送・仙石型放送・巌根・館山型放送でも使用されている。)
私鉄の永楽型放送[編集]
かつて新京成電鉄、相模鉄道(女声のみ)、京王電鉄などで広く使われたが、現在は大半が新型放送(調布型放送など)に交換されて消滅。青い森鉄道や、伊豆箱根鉄道駿豆線の4駅ではまだ初期型を使用中。またゆりかもめは2006年の豊洲延伸時に女声のみ交換し、男女ともに永楽型の担当者となった。千葉都市モノレールでは岡山エリアなどでも使用されている合成音声放送に変更された。
青い森鉄道[編集]
IGRいわて銀河鉄道[編集]
仙台空港鉄道[編集]
すべての駅で永楽型放送が採用されており、仙台空港駅では日本語のほかにも、英語、中国語、韓国語の四か国語の放送がある。
ニューシャトル[編集]
相模鉄道[編集]
京王電鉄[編集]
多くの駅で使用されていたが、渋谷駅を最後に消滅。一部の駅では接近メロディーに「野ばら」と「牧場の朝」が使用されていた(「野ばら」が蓮田駅と黒磯駅、「牧場の朝」が箱根ヶ崎駅で聞けていたバージョンもあった)。
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
小田急電鉄[編集]
東北沢駅および世田谷代田駅のみで使用されていた放送。2003年頃に調布型放送に置き換わった。アナウンスは女声のみで、蟇田充子が担当していた。
京成電鉄[編集]
1995年頃から使用されている。古いものから新しいものまで様々な種類があり、千葉線、千原線には方面付きの案内放送も存在する。ちはら台駅のみ「黄色い線]ではなく「白線」と案内している。
新京成電鉄[編集]
北総鉄道[編集]
2007年頃まで使用されていた。行き先案内の際に、京成〇〇駅は省略されなかったが、京急電鉄は京急〇〇は勿論、神奈川〇〇も省略された。
- アナウンサー
- 女声 : 蟇田充子
- 男声 : 片山光男
芝山鉄道[編集]
芝山千代田駅のみ使用中。接近放送と発車放送のみ。アナウンスは蟇田充子。
- 放送文(接近放送)
- まもなく、電車が参ります。黄色い線の内側に、下がって、お待ち下さい。
- 放送文(発車放送)
- まもなく、電車が発車します。閉まるドアに、ご注意ください。
小湊鐵道[編集]
伊豆箱根鉄道[編集]
・放送文(上り列車・下り列車共通) ・まもなく、(〜番線に)(上りor下り)列車が参ります。危険ですから、白線の内側まで下がってお待ち下さい。✕2 これと同時に、接近表示機からメロディが流れる駅もある。
名古屋鉄道[編集]
神戸電鉄[編集]
山陽電鉄[編集]
神戸高速鉄道[編集]
新開地駅の南北線ホームでのみ使用中。 アナウンスは女声のみで、担当は山本恵子。
- 放送文(両ホーム共通)
- (〜番乗り場に)電車が到着します。危険ですから、白線内へお下がりください。この電車は、(駅名)行き、(種別名)です。(停車駅案内および接続案内)
- (〜番乗り場)から、(駅名)行き、(種別名)普通、発車いたします。(発車ベル鳴動)
また、東西線(阪急直通線)の花隈駅では2020年12月まで、その他の駅(阪神直通線)でも2016年3月18日までは永楽型放送が使用されていた。アナウンスの担当は南北線と同じ。 なお、2020年の3月から12月までの期間のみ、この放送とともに阪急電鉄の接近メロディが流されていた。
注釈[編集]
- ↑ 伊豆箱根鉄道に残る放送は全て女声であるが、かつては浦和駅などで男声も存在した。