接近メロディ

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接近メロディ(せっきんメロディ)・接近ブザーとは、接近放送において放送文読了後、車両の入線時に鳴動する駅放送の形態のひとつ。接近放送の前に鳴動するメロディの意もある。

概要[編集]

入線メロディ(にゅうせんメロディ)や入線ブザーともいわれる。JR西日本Osaka Metroなどの鉄道駅のほか、路面電車停留場、一部バスターミナルなど、さまざまな交通機関で導入されている。傾向として西日本の各社に設定が多く、これは発車メロディの多い東日本の各社と対照的である。

鉄道においては大都市圏運行管理システムや駅放送システムに備え付けで設定されており、現在において接近メロディ・ブザーが導入されていない駅は地方部の小駅などに限られている。

歴史[編集]

前史・発車案内史[編集]

発車メロディ」も参照

かつての鉄道駅には列車の接近・発車を知らせる専用の装置というものはなかったが、発車に関しては1872年開業の官営鉄道において、太鼓を鳴らして合図をしていたことが記録されている。20世紀となった1912年1月8日には上野駅に日本初の旅客向け発車用電鈴が設置され、ここに現代鉄道案内の基礎が築かれた。

鉄道案内でメロディを用いるのは、1951年5月14日に導入された、滝廉太郎の「荒城の月」をアレンジした豊後竹田駅の発車メロディが最初の事例である。また京阪電気鉄道も、1971年8月木村睦郎作曲の発車メロディを導入し、発車メロディは大きな広まりを見せた。

「接近メロディ」の誕生[編集]

大阪市高速電気軌道#放送システム」も参照

接近メロディがいつ誕生したのかは明らかでないが、大阪市営地下鉄1986年に電子効果音を用いた放送を試験していたことが記録されており、これが翌1987年御堂筋線千日前線中央線の全線で運用が開始されている。

その後1989年10月14日民営化間もない西日本旅客鉄道(JR西日本)が、富山駅に民謡「こきりこ節」のアレンジを接近メロディ・発車メロディとして導入したのが、旅客鉄道会社(JR)における初例である。関西地区においては1997年3月にのJR神戸線で「さざなみ」が設定され、次いで1999年5月には大阪環状線に接近メロディが導入された。

関東地区においては2015年10月横浜線菊名駅および町田駅で、2016年9月京葉線新木場駅で、いずれもATOSの導入とともに接近メロディの供用が試験され、現在では詳細型英語放送(ATOS型放送)導入駅を中心に設定されている。

導入済み場所の一覧[編集]

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日本国有鉄道・各旅客鉄道会社[編集]

JR北海道[編集]

JR東日本[編集]

JR東海[編集]

JR西日本[編集]

放送システム 路線 導入駅
大阪環状・大和路線システム 大阪環状線 全駅
大和路線関西本線大阪方) 平城山駅を除いた全駅

地下鉄・民鉄・第三セクター[編集]

Osaka Metro[編集]

種類 路線 導入駅 備考
汎用接近メロディ 御堂筋線谷町線四つ橋線千日前線
今里筋線
全駅 かつては中央線も使用していた。
中央線接近メロディ 中央線 全駅 近鉄けいはんな線は別のメロディを使用している。
長堀鶴見緑地線接近メロディ 長堀鶴見緑地線 全駅

路面電車[編集]

鉄道以外[編集]

関連項目[編集]