伊藤聡
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伊藤 聡（いとう さとし、1961年 - ）は、思想史家。茨城大学人文社会科学部教授。専門は日本思想史、神道論[1]。中世神道研究の第一人者として知られる[2]。
経歴[編集]
岐阜県生まれ[3]。1985年早稲田大学人文学部人文専修卒業。1996年早稲田大学文学研究科東洋哲学博士課程単位取得満期退学[4]。國學院大學日本文化研究所兼任講師[3]、早稲田大学・立教大学・実践女子大学等非常勤講師を経て[5]、茨城大学人文学部助教授[6]。のち教授[4]、2017年人文社会科学部教授。
2008年「天照大神信仰の中世的展開」で博士（文学）（早稲田大学）[7]。2012年『中世天照大神信仰の研究』（法藏館、2011年）で第34回角川源義賞（歴史研究部門）受賞[8]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『中世天照大神信仰の研究』（法藏館、2011年）
- 『神道とは何か――神と仏の日本史』（中央公論新社［中公新書］、2020年、増補版2025年）
- 『神道の形成と中世神話』（吉川弘文館、2016年）
- 『神道の中世――伊勢神宮・吉田神道・中世日本紀』（中央公論新社［中公選書］、2020年）
- 『日本像の起源――つくられる〈日本的なるもの〉』（KADOKAWA［角川選書］、2021年）
共著[編集]
- 『ワードマップ 神道――日本生まれの宗教システム』（井上順孝編、遠藤潤、森瑞枝共著、新曜社、1998年）
- 『日本史小百科 神道』（遠藤潤、松尾恒一、森瑞枝共著、東京堂出版、2002年）
編著[編集]
- 『「偽書」の生成――中世的思考と表現』（錦仁、小川豊生共編、森話社、2003年）
- 『中世神話と神祇・神道世界』（編、竹林舎［中世文学と隣接諸学］、2011年）
- 『真福寺善本叢刊〈第三期〉神道篇 第2巻 麗気記』（編、臨川書店、2019年）
- 『日本宗教史3 宗教の融合と分離・衝突』（吉田一彦共編、吉川弘文館、2020年）
- 『日本宗教史5 日本宗教の信仰世界』（佐藤文子共編、吉川弘文館、2020年）
- 『真福寺善本叢刊〈第三期〉神道篇 第3巻 御流神道』（編、臨川書店、2021年）
- 『寺院文献資料学の新展開 第10巻 神道資料の調査と研究Ⅰ 神道灌頂玉水流と西福寺』（編、臨川書店、2021年）
- 『神道の近代――アクチュアリティを問う』（斎藤英喜共編、勉誠出版［アジア遊学］、2023年）
- 『真福寺善本叢刊〈第三期〉神道篇 別巻1 神皇正統録・元元集』（大東敬明共編、臨川書店、2024年）
校注[編集]
- 『續神道大系 論説編 習合神道』（門屋温、末木文美士、原克昭、渡辺匡一共校注、神道大系編纂会、2006年）
監修[編集]
- 『中世神道入門――カミとホトケの織りなす世界』（門屋温共同監修、新井大祐、鈴木英之、大東敬明、平沢卓也編、制作：勉誠社、発売：勉誠出版、2022年）
出典[編集]
- ↑ 中世神道入門 勉誠社
- ↑ 門屋温「伊藤 聡著『神道とは何か』」『日本文学』第62巻第6号、2013年
- ↑ a b 神道とは何か―神と仏の日本史 紀伊國屋書店
- ↑ a b 研究者プロフィール 茨城大学
- ↑ 日本史小百科 神道 紀伊國屋書店
- ↑ 「偽書」の生成―中世的思考と表現 紀伊國屋書店
- ↑ 天照大神信仰の中世的展開 CiNii Research
- ↑ 『中世天照大神信仰の研究』（法藏館刊） | 第34回（2012年） | 顕彰事業 公益財団法人角川文化振興財団