イスラエル
| イスラエル מְדִינַת יִשְׂרָאֵל | |
|---|---|
|
| |
| 国旗 | |
| 首都 | エルサレム(国際的に未承認*) |
| 公用語 | ヘブライ語[注 1] |
| 建国 | 1948年5月14日 |
| 通貨 | 新シェケル |
イスラエル(ヘブライ語:מְדִינַת יִשְׂרָאֵל、アラビア語:دولة إسرائيل、英語:State of Israel)は、中東の共和制国家である。正式な国名はイスラエル国。
概要[編集]
首都はエルサレム[注 2]。国土面積は2万2000平方キロメートル[注 3]。人口は870万人。主要言語はヘブライ語、アラビア語、英語。通貨単位は新シェケル。
大雑把に言えば「ユダヤ人によるユダヤ人のためのユダヤ独立国家」で、他の中東国家の例に漏れず十字軍により老若男女無差別宗教虐殺を受けた歴史的経緯、そして第一次世界大戦前後で欧米列強に征服された歴史を持っているため反欧感情がとても強い。ただし、建国や兵器供給面でアメリカ合衆国と提携しているので中東国家としては珍しく反米ではない。
古代イスラエルはカナンの地と呼ばれカナン人を中心として様々な人種が集まる多様民族国家だった。この時代から既にユダヤ人のルーツとなるヘブライ人も居住しており、近隣のエジプトなどとも交流があった。
現在の国土範囲内の歴史はかなり複雑で、イスラエル王国、ユダ王国、新バビロニア、ペルシア帝国、マケドニア、シリア王国、ローマ帝国、オスマン帝国の興亡に関わりがある。
第二次世界大戦の際には建国前だったがナチス・ドイツのホロコーストにより600万人のユダヤ人が虐殺された経緯から、秘密諜報組織モサドを結成しその組織運用理由の第一に「ナチス関係者の捜索・抹殺」を挙げているほど元ナチスを国家方針として憎んでいる[注 4]。
国名の由来[編集]
創世記に登場するヤコブに新しく授けられた名前が「イスラエル」[1]で、その子孫が古代イスラエルを主に構成していたとされる。
国政[編集]
共和制であり、元首は大統領だが象徴的な存在である。国政の責任者は行政長である首相で、首相は議会第1党の議員から選出される。2001年までは国民の直接投票で選ばれた。
イスラエル国防軍[編集]
現在のイスラエルは1948年に建国された戦後国家であるが、建国以来休戦期間がほとんどない、と断言して間違いがないくらい隣国紛争を継続している稀な国家である。
関係した戦争、内戦や紛争を列挙すると
- 第一次中東戦争(1948年、建国戦争)
- 第二次中東戦争(1956年~)
- 第三次中東戦争(1967年~)
- 第四次中東戦争(1973年~)
- レバノン内戦(1975年~)
- レバノン侵攻(2006年~)
- ガザ侵攻(2008年~2009年、2014年~)
- 2023年パレスチナ・イスラエル戦争(2023年~)
などで、2018年現在も継続している戦闘や紛争があるほどである。また、1991年の湾岸戦争の際、イラクがイスラエルを誤爆してイスラエルが反撃に出るかと思われたことがあったが、イスラエル軍は反撃しなかった。
宗教的、民族的理由などで日本、スイスなどと同様に基本的には多くの使用されている兵器が独自設計、独自開発、独自生産であることが多いのだが、これに実戦経験豊富な国軍の最新意見や改良が迅速に反映される為か、国防軍は戦闘に強いと評価されることが多い。
イスラエル国防軍の装備[編集]
メルカバや、UZI、IAIクフィル等、国産の武装が多くみられる。一部の装備はアメリカの兵器で、一部はイスラエルが独自に改良している。
核兵器による核武装疑惑がかけられているが、イスラエル政府は肯定も否定もしていないとされる。
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
エルサレム問題[編集]
イスラエルの主張かつ事実上の首都はエルサレムなのだが、ここはユダヤ教徒が信仰するユダヤ教の聖地であると同時に、イスラム教、キリスト教の聖地でもあり首都に相応しくはないと国際社会では承認されておらず[注 5]、国際社会ではイスラエル第二の都市であるテルアビブが首都として扱い扱われている。
2018年になって突如アメリカ合衆国がエルサレムを首都と認め、在イスラエル・アメリカ大使館をエルサレムに移転した[注 6]故、アメリカはイスラエルと疎遠である多くのアラブ系国家を敵に回した格好となったが、現状特筆すべき国際緊張は発生させていない。
あなたがたが、この山でも、またエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。 — イエス・キリスト、ヨハネによる福音書(口語訳)4章21節
パレスチナ問題[編集]
詳細は「jawp:パレスチナ問題」を参照
イスラエルの成立過程故、イスラエルとパレスチナ間には深い対立が存在する。原因はイギリスの三枚舌外交とされる事がある。深い溝を埋める方法は存在するのだろうか?
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ アラビア語も元々公用語であったが、ユダヤ人国家法によって公用語から『特別な地位』へ下ることとなった。
- ↑ ただし、イスラエルがエルサレムであると宣言しているだけで、国際的には承認されていない。
- ↑ イスラエルが併合した東エルサレムやゴラン高原を含む面積であるが、国際的には承認されていない。
- ↑ 実際に、モサドは大戦後から現代までにかけてドイツ国外に脱出・潜伏した多数の元ナチス関係者を暗殺している実績がある。
- ↑ 元々この3大宗教は「全てアブラハム(イブラヒム)が開祖」であり、同じ始祖の教えが分派したもので、発祥が同じなので聖地が同一地点になるのは必然と言えるだろう。
- ↑ アメリカが独断でエルサレムを首都とすることを承認した