英語
| 英語 | |
|---|---|
| 基礎情報 | |
| 話される国・地域 | イギリス、アメリカ他多数の国家。 |
| 語族 | インド・ヨーロッパ語族 |
| 話者数 | 5億3000万人 |
| 話者数の順位 | 2 |
| 言語コード | |
| ISO 639-1コード | en |
| ISO 639-3コード | eng |
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英語(えいご、英: English / the English language)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属する言語[1]。西ゲルマン語群に分類される言語であり、他の西ゲルマン語群にはドイツ語、オランダ語などがある[1]。語順はSVO形。
概要[編集]
英語は、もともとイギリスの言葉であった。かつてグレートブリテン島に侵入したアングロ・サクソン人が使用していた古英語を元に発達した言語。西ゲルマン語群の他の言語の中ではクレオールを除けばフリースラント語に最も近縁だと言われる[注釈 1][注釈 2]。
他言語との比較[編集]
他の印欧系言語に比べて極端に簡略化された活用、多数の外来語[注釈 3]、及び極めて不規則な発音が特徴である。
西ゲルマン語群の中では最も孤立的(他言語地域の影響が少なく独自発展が目立つ)な傾向がある[1]。これは英語だけが地続きではなく島嶼地域のいわゆる「イングランド地方方言」として成立した経緯からで、他言語地域への連絡手段を海路しか持たない隔絶した地域内で独自に発展してきた言語であるが故の独立性であろう。
日本語に比べると、英語には悩みがあり、単語が覚えられない、発音が聴き取れない、覚えたことを忘れてしまうこともある。
沿革[編集]
アングロ・サクソン人は、元々ドイツに住んでいた民族で、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のアンゲルン半島を出自とするアングル人と、ニーダーザクセン州を出自とするサクソン人[注釈 4]から構成される。アングル人がイングランド中部・北部に、サクソン人がイングランド南部に移住し、彼らの言語が英語のルーツとなった。11世紀から15世紀にかけて、イングランドがフランス人(フランス系ノルマン人を含む)の支配下に置かれた時に、大量のフランス語の語彙が英語に取り込まれ、世界有数の語彙体系が複雑な言語となった他、大母音推移が起こったために綴りと発音の関係が極めて不規則な言語となった。
なおイギリスでは、18世紀にドイツ(ハノーファー)から王を迎え、以降現代までドイツ人の王が続いているが[注釈 5]、近代以降のドイツ語の影響は少ない。
現状[編集]
日本語では発祥のイギリス(英国)の一文字を取って英語と呼ばれる。21世紀現在、イギリス以外には建国の歴史にイギリスからの影響が強いアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの国家で公用語として使用されているほか、また過去において大英帝国時代の大航海時代に影響のある、旧イギリス植民地支配地域においては第二公用語として用いられており、英語話者の世界総数は世界人口の約7分の1を占める[1]。
文字[編集]
ラテン文字(アルファベット)26文字が使われる。うち、子音字21文字、母音字5文字。ただし、子音・母音とも種類が極めて多いため、複数の文字を組み合わせた音が多い。綴りと発音の間の規則性についてはフォニックスを参照。
| 文字 | 文字名 | 発音(母音が「ア」の時) | 備考 |
|---|---|---|---|
| K | ケイ | カ | a,u,oの前ではあまり使わない |
| Q | キュー | (クヮ) | 常にuが後に続き、qua, quiの様に綴られる |
| C | スィー | カ | i,eの前ではサイ/スィ,スィー/セと読む |
| G | ジー | ガ | i,eの前ではジャイ/ジ,ジー/ジェと読む |
| X | エクス | クサ | |
| S | エス | サ | |
| Z | ゼット | ザ | |
| J | ジェイ | ジャ | |
| T | ティー | タ | |
| D | ディー | ダ | |
| N | エヌ | ナ | |
| H | エイチ | ハ | |
| F | エフ | ファ | |
| P | ピー | パ | |
| B | ビー | バ | |
| V | ヴイ | ヴァ | |
| M | エム | マ | |
| Y | ワイ | ヤ | |
| L | エル | ラ | 側音。Rとは異なる音 |
| R | アール | ラ | Wにやや近い |
| W | ダブリュー | ワ |
| 文字 | 文字名 | 発音 | 備考 |
|---|---|---|---|
| A | エイ | エイ、ェア | |
| I | アイ | アイ、イ | 後者は、イとエの中間の音 |
| U | ユー | ユー、ア | 後者は、口をやや狭めた「ア」 |
| E | イー | イー、エ | |
| O | オウ | オウ、ア | 後者は、やや「オ」に近い |
子音だとCH(チャ)、SH(シャ)、TH(タ)、母音だとOO(ウー)など、一文字で表せない音も存在する。
発音[編集]
子音が23個、母音が18個(二重母音・長母音含む)と、非常に種類が多く、日本人には発音が困難である。
方言[編集]
イギリスとアメリカ合衆国では単語の意味が異なる。標準語をどこにおくのかも決まっていない。
「英語の方言の一覧」も参照
日本の英語[編集]
徳川家康の外交顧問のイギリス人が伝えたが、学問としてはそれ以前に伝わった可能性がある。1825年に起きたフェートン号事件により英語の研究がなされ、密航者のラナルド・マクドナルドによって、1848年に長崎で英語教育が開始された。他方、1853年の黒船来航時、会話が不自由なく出来る通訳が充分に確保できず、オランダ語通訳を介した状況であり、英語の研究が急がれて、福沢諭吉のように蘭学者の転向も進んた。
明治時代に入って、学制が布かれると中学校では外国語の履修が必須となったが、英語もその中の一つに加えられ、訳読式で教育が実施された。その一方、高等小学校、実業補習学校では英語の教科は設定されることは少なかった。
また、明治初期の大学等の高等教育では外国語の原書講読が欠かせず、外国人による講義も珍しくなかったため、知識を得るため英語は不可欠だった。
太平洋戦争中は英語排斥運動が起きたが、大日本帝国海軍、特に海軍兵学校では英語教育を重視した。
なお、英語教育が普遍化したのは戦後の教育改革で単線型教育の新制中学校で英語の教科が設定されてからである。明治以降、日本では一貫して訳読中心の英語教育が実施されたが、21世紀に入ると、聞き取りや会話教育が重視され、入学試験でリスニングが必須問題として実施されるようになった。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- 出典
- 注釈
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