きかんしゃトーマス号

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きかんしゃトーマス号
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種別特別急行列車(臨時列車)
運行開始2014年7月12日
運営者大井川鐵道
路線大井川本線
始発駅新金屋駅
終着駅川根温泉笹間渡駅
営業距離17.7km
停車駅数3駅[注 1]
クラス普通車(全車指定席)
車両C11形(190号機、227号機)
旧形客車(オハ35形[注 2]スハフ42形、オハ47形[注 3])

きかんしゃトーマス号(きかんしゃトーマスごう)は、2014年より大井川鐵道が運行している臨時列車。

牽引する蒸気機関車きかんしゃトーマスの主人公であるトーマスを模したC11形が充当される。また、2015年~2019年の間はきかんしゃジェームス号の運用も存在した。

概要[編集]

停車駅[編集]

  • 運転開始時は新金屋駅~千頭駅間をノンストップで運転(家山駅では整備のために運転停車)。
  • しかし、2022年9月に発生した台風15号により、同年12月まで運転見合わせを余儀なくされた。新金屋駅~家山駅間の一部区間の運転を再開されるとそこから1年ほど復旧区間の往復遊覧運転が行われた。
  • 2023年10月に家山駅~川根温泉笹間渡駅間が運転再開されると、2024年6月からは新金屋駅~川根温泉笹間渡駅間での往復遊覧運転に拡張(家山駅は上り列車のみ乗降が可能となった)。
  • その後、2025年に現在の停車駅に変更された。現在の停車駅は以下の通り。
新金屋駅 - 家山駅 - 川根温泉笹間渡駅

沿革[編集]

ノンストップ運転時代[編集]

COVID-19と2度の災害[編集]

  • 2020年に新型コロナウイルス感染症が蔓延し、また同年7月に豪雨が降ったことにより、大井川本線が運転見合わせや運休になったことで、この年の運転は取り止めになった日が多く、復旧後もしばらくは区間を短縮して運転されることになった。
  • その後、なんとか元通りの運転に戻り、2022年8月にはDD20形トビーを模した姿に改装され、きかんしゃトビー号の運転が井川線にて開始されたが、同年12月には台風15号による土砂災害が起こり、路線の一部区間(家山駅~千頭駅間)が運休となった。
  • それから1年間、新金屋駅から家山駅経由で新金屋駅へと向かう往復遊覧列車の運転になった。
  • 2023年10月に家山駅~川根温泉笹間渡駅間が復旧され、新しい種別が運転を始めたが、きかんしゃトーマス号の運転は2024年6月のダイヤ改正まで新金屋駅~家山駅間の運転に留まった。
  • 2024年6月のダイヤ改正でようやく運転区間が伸び、翌年には現在の運行となった。また、それまで2往復だった運転間隔も3往復に増発された。

使用車両[編集]

機関車[編集]

C11形[編集]

3軸6つの動輪を持ち、タンク機関車であるためトーマスの容姿に最も近いことと、当時動態保存機を多く保有していたC11形が抜擢され、改装に至っている。とはいえ、先輪・従輪の有無や汽笛の音色、弁装置の種類など相違点もあるが、そこに関しては触れてはならない(戒め)

C11 190

詳細は「国鉄C11形蒸気機関車190号機」を参照

C11 227

詳細は「国鉄C11形蒸気機関車227号機」を参照

電気機関車[編集]

補機として運転されるが、仕様や塗装の変更はされていない。使用される形式は以下の通り。

客車[編集]

いわゆる旧形客車と呼ばれる車両を使用[注 10]
外観はオレンジ色を基調とし、座席はトーマスとジェームスが印刷されたシートを使用している。

キャラクター一覧[編集]

この項では、大井川鐵道にて再現されているきかんしゃトーマスのキャラクターを解説する。

ジェームス
  • 2015年よりC56形44号機を改造して登場。きかんしゃジェームス号として活躍(不具合により2019年以降は事実上静態保存されている)。
  • 実際のジェームスとの相違点は炭水車の形状汽笛の配置及び音色弁装置の種類ドームの数などが挙げられる。
パーシー
  • 2015年よりC12形208号機を改造して登場。元々はC56形44号機の部品取り車両だったが、部品取り終了後は新金屋駅にて留置されていた経歴を持つ。
  • 実際のパーシーとの相違点では車軸配置が主に挙げられるが、裏を返せば相違点が少ないため、再現されたキャラクターの中では最も実際のモノと近い。
トビー
  • 2022年よりDD20形のうちの1両を改造して登場。2025年現在井川線にて運用に就いている。
  • 実際のトビーとの相違点は動力源(実際のそれは路面蒸気機関車、DD20形はディーゼル機関車)、窓及びライトの配置などが挙げられる。
ラスティー
  • 2015年よりDB1形DB9号機を改造して登場。当初は展示のみだったが、翌年からはcト100形を連結して遊覧運転を行っている。
  • 実際のラスティーとの相違点は窓配置ボンネットの形状などが挙げられる。
いじわる貨車
  • 2016年よりcト100形2両を改造して登場。主に先述したラスティーに牽引される形で遊覧運転に使用される。
  • 実際のいじわる貨車(無蓋車)との相違点は前面部の形状などが挙げられる。
ヒロ
  • 2014年より9600形49616号機を改造して登場。大井川鐵道にて再現されているキャラクターの中では最古参であり、当初から千頭駅構内に静態保存されている。
  • もちろんD51形ではないので相違点もそれなりにあるが、動輪数は4軸8つである。
ニア
  • 2024年よりロコトレインとして登場。新金屋駅構内で客車を模した車両を牽引して周回している。
  • 実際のニアとの相違点は車両の種類(実際のそれは蒸気機関車、ロコトレインは自動車)、窓の形状などが挙げられる。
バーティー
バルジー
  • 2020年より登場。静岡駅~新金屋駅間を走行する。
フリン
  • 2020年より登場。新金屋駅にて展示されており、夏季には消防ホースからシャワーが放水されるといった実演が行われる。
ウィンストン
  • 2018年より登場。いわゆるレールバイクであり、千頭駅の側線にて利用することができる。
  • 実際のウィンストンとの相違点は車両の種類(実際のそれはガソリン機関車)である。

脚注[編集]

  1. 2025年現在。後述の理由で運転開始時からちょくちょく変わっている。
  2. オハ35 149
  3. スハフ42 184・186・286・304、オハ47 81・380・398・512
  4. かわね路号の種別は急行列車
  5. 声優としては比嘉久美子氏、江原正士氏が担当。
  6. ヒロが初出演した映画の続編のイメージのためにこのような演出を施している。
  7. そのため、大井川鐵道に存在するきかんしゃトーマスのキャラクターでは、ヒロが最古参のキャラクターとなっている。
  8. このうち、E34号機はEF65形風のカラーリング(いわゆる国鉄風塗装)に塗装変更されている。
  9. ただし、2021年以降休車(というか事実上静態保存化)となっている。
  10. 17両が在籍しているが、このうち9両を仕様・塗装の変更を行った。ただし、あくまで仕様・塗装の変更を施しただけなので、かわね路号に混結されることもしばしば。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]