自動列車運転装置

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自動列車運転装置(じどうれっしゃうんてんそうち)とは、鉄道車両自動運転を実現する保安システム・装置である。略称は英語のAutomatic Train Operationの頭文字を取ってATO

概要[編集]

主に線路外から人や自動車などが侵入してくるおそれの少ない地下鉄新交通システムでの採用例が多い。

乗務員が乗務するタイプと乗務員が乗務しない無人タイプの2種類があり、そのどちらも出発条件が成立したら自動的に目標速度まで加速し、停車駅が接近してきたら自動で停止位置に停止させるという基本的な機能に変わりはない。なおワンマン運転を行っている路線を中心に、ATOから自動加速・定速機能を省き、定位置への停止を支援する定位置停止装置(TASC)を導入しているところがある。

ATOを導入している路線[編集]

無人自動運転[編集]

これら無人自動運転を行っている路線でも、乗務員の技量維持や安全確認等を目的に手動運転を行うことがある。

神戸新交通
大阪市高速電気軌道
ゆりかもめ
横浜シーサイドライン
東京都交通局
愛知高速交通
舞浜リゾートライン
無人自動運転は車庫への入出庫時のみで、営業運行中は車掌が乗務している。
札幌市交通局
東車両基地への入出庫時のみ。本線上の営業列車は有人自動運転。

有人自動運転[編集]

乗務員の技量維持等を目的に手動運転を行うことがある。

札幌市交通局
仙台市交通局
東京地下鉄
東京都交通局
多摩都市モノレール
東日本旅客鉄道
九州旅客鉄道
折尾 - 二日市間のみ
首都圏新都市鉄道
朝ラッシュ帯の守谷 - 北千住間では信号現示の切り替わりに対してATOが対応しきれず、乗り心地が悪化しやすかったためTASCモードで運転。
横浜市交通局
名古屋市交通局
京都市交通局
大阪市高速電気軌道
神戸市交通局
福岡市交通局