定位置停止装置

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定位置停止装置(ていいちていしそうち)とは、列車がに停車する際、規定の停止位置への停止操作を支援する装置である。定位置停止支援装置とも呼ばれ、略称は英語のTrain Automatic Stop-position Controllerの頭文字を取ってTASC

概要[編集]

駅への停車の際に停止位置を行き過ぎるオーバーランや、逆に手前で止まってしまうことを防ぎ、運転士の労力負担を低減し、定時運行を支援する。古くは1950年代から開発が始まったが、当時は停止位置を厳密に合わせる必要性が薄く、実用化には至らなかった。

その後1970年代に入ると地下鉄などで自動列車運転装置(ATO)が実用化され始める。ATOには列車の自動運転機能の一部として規定の停止位置へ列車を止める機能が含まれており、これだけを抜き出して踏切が多い固定ホーム柵等を設置したワンマン運転を行う路線を中心にTASCの設置が広まり始めた。