Fパラメーターとは、電圧と電流の関係を記述する行列である。
F行列やK行列、伝送行列、基本行列、縦続行列、ABCDパラメーターとも。
縦続接続では、接続後のF行列は元のF行列の積になる。
このとき、行列の積は一般には交換できないので注意する必要がある。
行列の各成分の次元にはインピーダンスやアドミタンス、無次元量が混在している。
接続後のF行列は元のF行列の積になるので、掛けても各成分の次元はそのままになる。
様々なF行列[編集]
F行列は次のような行列である。


として論ずることもあり、ABCDパラメーターと呼ぶ所以である。
直列枝[編集]
以下の直列枝のF行列は

となる。
並列枝[編集]
以下の並列枝のF行列は

となる。
梯子型回路[編集]
以下の梯子型回路のF行列は、上記の直列枝・並列枝のF行列の掛け算によって表せて

これを計算して

となる。
変成器[編集]
以下の変成器(変圧器/変流器)のF行列は

となる。
関連項目[編集]