火垂るの墓
火垂るの墓(ほたるのはか)は、野坂昭如の短編小説。およびそれを原作とした1988年に公開されたスタジオジブリの映画である。言語は日本語、方言は関西弁。監督は高畑勲。
概要[編集]
プロット[編集]
空襲で母親を亡くした二人は、親戚のおばさんの家で暮らす。
しかし、おばさんの家にすむことができなくなったとき、池の前の誰も住んでいないところにすむことにした。
お金もなくなり、畑の物を盗み続けて行ったが、おじさんに見つかってしまい怒られてしまう。
節子は栄養失調で死ぬ前に、おはじきをドロップと間違え、誤飲してしまいそうになったところを清太が止めた。そんな節子に、清太はスイカをあげた。一口、二口で食べたあと、節子が「兄ちゃん…大きに…。」と言い残してこの世を去ってしまう。
翌日、棺を買いに行った清太。途中で蓄音器の音楽が聞こえ、元気だった頃の節子の姿を思い出してしまう。
アニメ映画[編集]
1988年(昭和63年)4月16日公開のスタジオジブリ制作のアニメーション映画。監督は高畑勲。『となりのトトロ』との同時上映。
概ね原作小説に沿った展開だが、多少の差異がある。となりのトトロとの同時上映になったのは、トトロが当初60分程度の中編作品として企画され、単独での全国上映が難しかったため。しかしトトロを見に来た子供達がその後に始まった火垂るの墓を見て号泣する事例が相次いだ。
劇中歌[編集]
- Home Sweet Home ‐ 蓄音器から流れる曲
テレビ放送[編集]
スタジオジブリ製作作品は日本テレビ製作の映画番組枠『金曜ロードショー』にて放映されるのが定番となっており、本作も同枠で複数回放映されている。放映されるのは終戦の日の8月15日前後が多い。
最初の放送は1989年(平成元年)8月11日で、視聴率は20.9%を記録した。翌年も8月17日に放映された後、1993年(平成5年)8月13日に放映。1997年8月8日に4回目となる放映を行った後、1999年から2009年までは奇数年に放映していた。なお2007年は9月21日に放映している。
2013年は高畑勲監督作品の『かぐや姫の物語』公開を記念して11月22日に放映され、終戦から70年が経過した2015年に12回目のテレビ放映を行った。2018年4月5日、本作の監督を務めた高畑勲が死去したのに伴い、追悼放送として4月13日に13回目の放映が行われている。この後7年ほど放送が途絶えるが、戦後80年を迎えた2025年(令和7年)に初めて8月15日当日に放送が行われた。
舞台[編集]
1995年(平成7年)に終戦50周年特別公演として舞台化された。主人公の清太役は城島茂。
テレビドラマ[編集]
2005年(平成17年)に終戦60年のスペシャルドラマ『火垂るの墓―ほたるのはか―』として日本テレビ系列にて放送された。
実写映画[編集]
2008年(平成20年)7月5日に公開。日向寺太郎監督作品。
その他[編集]
野坂昭如は、実際に福井県の疎開先で義妹(養父母の養女)を亡くしている。
関連項目[編集]
- 物売り屋さん (陣内智則のコント) - 本作を一人二役で演じ、同情を買わせようとする竿竹屋が登場。