公明党
公明党(こうめいとう Komeito)とは、宗教法人の創価学会を支持母体とし、基本理念は「生命・生活・生存を最大限に尊重する人間主義を貫き」「人間・人類の幸福追求を目的とする」中道左派(中国派)政党である。
かつては「福祉の党」「平和の党」とも呼ばれていたが、近年は、自民党との連立による「近隣諸国への挑発」「日本国憲法の改正問題」で中道右派となりトーンダウンしていた。
概要[編集]
設立は、1961年(昭和36年)に発足した公明政治連盟である。これを前身として創価学会の会長の池田大作の発意により、1964年(昭和39年11月17日に東京都・両国で公明党の結成大会が開かれた。「大衆福祉の公明党」などのスローガンが掲げられる。1967年(昭和42年)の第31回衆議院議員総選挙で国会の衆議院に初進出し、1969年(昭和44年)の第32回衆議院議員総選挙で第3党となる。
1994年(平成6年)12月に、日本共産党を除いたほとんどの野党が合流して新進党を結成した。公明党の議員のほとんどが新進党に参加した。元の公明党は少数政党となった。1997年(平成9年)12月に新進党が解党、旧公明党議員は「新党平和」(衆議院)と「黎明クラブ」(参議院)の所属となった。黎明クラブは結党後すぐに新党平和に合流し、新党平和は、その後、公明党に合流した。1998年11月に公明党が再び結成された。
選挙の時期に、創価学会員が友達や知り合いの人や学校時代の同級生などに公明党への投票依頼に来る場合がある。
極右政党の日本第一党の街宣活動によると公明党(創価学会)は、反日であり神社に参拝してはいけないという決まりがあると発言。これは「謗法(ほうぼう)」という日蓮の仏法の教えに背くためである。
公明党本部は東京都新宿区の南元町にある。最寄りは信濃町駅。創価学会員かどうかに関係なく公明党の党員になることができる。
公明党の機関紙『公明新聞』がある。公称の発行部数は約80万部。党員数は約45万人。
中道政党[編集]
- 公明党の政治的な立場は、基本的には中道左派(中国派)の政党である。
自民党との連立政権[編集]
一応「福祉の党」を主張するが1999年(平成11年)の自民党との連立政権以降(特に安倍政権以降)は、自民党のいいなりで福祉政策を切り捨てているとして、創価学会の会員でさえ池田大作(名誉会長)の考えとは異なるとして、公明党の政策に不信感を持っている者が多く存在した[1]。
連立離脱[編集]
このため近年は、自民党との連立政権の影響で保守色が強まっていたが、自民党内でもっとも極右に位置する高市早苗が総裁になったことで党内・会員の間で不満が爆発し2025年10月10日、歴史認識、外国人排外主義、さらに裏金問題の反省のなさを理由に、1999年から長らく続いた自民党との連立から離脱した。自民党は公明党の応援がなければ選挙で大幅に票が減るとされる。
他党との関係[編集]
- 選挙の際には、公明党と日本共産党とはお互いに「非難」が繰り広げられる。
本部所在地[編集]
関連記事[編集]
- 創価学会 - 日本で最大級の宗教団体。公明党の支持母体。
外部リンク[編集]
- 公明党 - 公式サイト