ポルトガル鉄道
ポルトガル鉄道(ポルトガル語:Comboios de Portugal, Entidade Pública Empresarial略称:CP,EPE)とはポルトガルで鉄道事業を行う国有鉄道会社である。
歴史[編集]
1860年5月11日にCompanhia Real dos Caminhos de Ferro Portuguesesという名前で鉄道会社として設立され、1910年に発生した革命以降はCompanhia dos Caminhos de Ferro Portuguesesと改称し、1975年4月15日に発生したカーネーション革命後はCaminhos de Ferro Portuguesesとして再出発した。
EUが要求する鉄道市場の自由化の一環として、ポルトガル政府は鉄道改革を行った。1997年以降、鉄道網や駅などのインフラはRede Ferroviária Nacional (REFER)が管理するようになった。2004年以降、CPはCaminhos-de-ferro portuguesesからComboios de Portugalに改称され2009年には現在のComboios de Portugal, Entidade Pública Empresarialになった。政府は数年前から国有鉄道の民営化を計画している。ポルトガルの現在の財政状況を踏まえて、民営化は近いうちに実現すると見られているが、具体的な実現方法は明らかになっていない。民営化されてもドイツ鉄道と同じになるだけでは?
ヨーロッパ金融危機までは、利用客は継続的に増加した。2005年の利用客数は1億3060万人、2006年は1億3320万人、2007年は1億3470万人、2008年は1億3550万人だったが、2009年は1億3127万人、2010年は1億3008万人、2011年は1億2614万人に減少した。
組織[編集]
CPは以下の各部門に分かれて運営されている。
- CP Longo Curso(長距離輸送)
- CP Regional(地域輸送)
- CP Lisboa(リスボン近郊の輸送)
- CP Porto(ポルト近郊の輸送)
- CP Frota(検査)
- CP Serviços(サービス)
貨物事業は2015年9月に民営化され分離独立した'CP Cargaに移行されその後、Medway - Transportes e Logísticaに改称された。
取締役会[編集]
CPは取締役会(「Conselho de Administração)によって運営されており、任期は2年で、通常は政治的に任命される。
鉄道網[編集]
CPは北部のヴァレンサから南部のヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオまで総延長2600㎞の鉄道網を運営している。CPのほとんどの鉄道網は軌間1668㎞の広軌(イベリア軌間)である。これはスペインのレンフェと同じである。また一部に狭軌線がある。
列車[編集]
CPは6つの異なる種別の列車を運行している。 国際列車(IN)はそれぞれ独自の呼称が与えられている。
- Alfa Pendular(AP):高速長距離列車
- Intercidades(IC):インターシティに相当
- InterRegional(IR):中距離列車、インターレギオに相当
- Regional(R):地域列車
- Urbano:リスボンとポルトの都市間列車
- Internacional(IN):国際列車、リスボン-マドリード間(Lusitânia)、リスボン-アンダイエ間(Sud-Express)、ポルト-ヴィーゴ間(Celta)