部品取り

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部品取り(ぶひんとり)とは、故障・破損・事故等で稼働不能或いは価値を失った工業製品を他の健全な個体のための部品供給源として保管しておく行為、或いはその状態となった個体のこと。

自動車鉄道車両航空機等の大型工業製品の他、一部の家電製品でも部品取りが見られる。

大型工業製品[編集]

自動車[編集]

バスタクシー・トラック事業者のような特定の車種を多数運用している事業者では廃車を部品取りとして一定期間キープしておく例が見られる他、一部の自動車修理業者でも顧客から引き取った廃車を部品取りとして一定期間キープする例が見られる。

カスタムカークラシックカー愛好家も部品取りを用意することがある。新たにパーツを発注するよりも修理期間を短く出来て安価、動作確認が容易、想定外の不具合にも対応しやすいなどのメリットがある。

鉄道車両[編集]

大都市圏の事業者で廃車となった車両を地方の事業者が中古車として購入する場合、使用されている部品の大半が製造終了になってい久しいものが多く、営業運用に必要な両数よりも多くの車両を部品取りとして購入する例が見られる。車両ごと買ってしまえば1回の甲種鉄道車両輸送や陸送でまとめて運べる、部品単体だと車両基地等に保管用スペースが必要だが、車両まるごとなら基地から離れた駅の余っている側線に放り込んでも保管できる、万が一営業用車両が事故等で酷く損傷しても部品取り車を再整備することで迅速に復帰させることが出来る、余った車体は倉庫や駅の待合室に出来るといったメリットがある。

動態保存されている蒸気機関車の場合必要な部品を新製することもあるが、公園などで静態保存されている個体から部品を貰ってくることも珍しくない。動態保存車以外でも老朽廃車が進行している時期には、営業中の車両の故障を解体待ちで保管している車両から部品の供給を受けて修理することがある。

部品取り車の例

ここでは最初から部品取りとして譲渡を受けた例について記載する。

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オロ12は部品取りとして東武入りしたが、SL大樹に連結する展望車として再整備・改造を受け、2021年にオハテ12 1・2として復帰。
デハ7204・7209は、2001年高師車両区の火災で焼損したモ1801・モ1811の代替として、2代目モ1801・モ1811として再整備を行って復帰、デハ7255は2008年上田電鉄からデハ7257・クハ7551の譲渡を受けた際に再整備を行って復帰。部品取り用として購入した車両全てが営業に復帰した稀有な例として知られる。
なお焼損した2両のうちモ1801は解体されたが、モ1811が新たに部品取りとなり、高師車両区の奥に2018年時点で現存していることが確認されている。[1]
入線した211系は3両編成12本の36両だが、営業に入る予定なのは3両編成8本の計24両。このうち部品取りであると確実に判明しているのは2026年7月時点で上記の3両のみ。
クハ1238は脱線事故を起こしてクハ1851が廃車となった851系に組み込むため、再整備を行って2013年に復帰。
部品取り車は大概譲渡元の車番のまま保管され続けるが、上記の2両は部品取りでありながら京都丹後鉄道独自の車番を与えられている。

航空機[編集]

耐用年数が近い機体や修理の難しい事故機は航空会社から専門業者に売却される。部品売買のマーケットも成立しており、業者が機体の保管場所としてモハーヴェ空港アリス・スプリングス空港等を利用している。

家電製品・おもちゃ[編集]

パソコンスマートフォン等規格が複数メーカー間で共有されている場合、部品取りを用意することで修理が安価かつ容易に行える。特に自作パソコンはパソコンの知識に精通したものが取り組むため、自宅で余っているパソコンを部品取りにする他、ショップやオークションに出ているジャンク品を部品取りにする。極まった人間になるとジャンクをかき集めて1台の使えるパソコンに仕立て上げることも。

模型やおもちゃの場合、ジャンクで流通している中古から部品を取って修理を行ったり、改造に必要な部品の供給元としたりする例がある。

[編集]

  1. 豊橋鉄道渥美線にて(2) - おざようの過去ネタ三昧3