車体更新車一覧
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車体更新車一覧(しゃたいこうしんしゃいちらん)では、車体だけ新造し、床下機器は古いままとされた車両の一覧を記載する。
記載基準[編集]
- 車籍を引き継いだ車両のみを記載する。車籍を引き継がなかった車両については機器流用車一覧での記載とする。
- どれだけ魔改造を受けていようが車籍が引き継がれている場合は、車体が載せ替えか著しく原型を留めていない限り車体更新車とする。
- 事故により修理扱いで行われたものは除外する。
国鉄・JR[編集]
国鉄72系電車 モハ72形970番台・クハ79形600番台[編集]
国鉄72系電車に国鉄103系電車と酷似した車体を載せた車両である。運用終了後はモハ72970以外の20両が103系3000番台に改造された。
国鉄62系電車[編集]
国鉄72系電車に国鉄113系電車と酷似した車体を載せた車両である。こちらは1両たりとも新性能化されず全車が廃車された。
国鉄クモユニ74形電車・国鉄クモユニ82形電車[編集]
国鉄72系電車に新造した車体を載せ、国鉄111系電車や国鉄115系電車などの新性能電車との併結を可能にした郵便荷物合造車。
国鉄クモニ83形電車[編集]
国鉄72系電車に新造した車体を載せた荷物車[1]。ただし、100番台は国鉄80系電車の改造車であり72系改造車とは全く異なり、車体更新も行われていない。
国鉄クモヤ90形電車[編集]
初期車は種車である国鉄72系電車の車体を改造したものだが、後期車にあたるクモヤ90102 - 90105、90201、90202は143系や145系のような車体に載せ替えられた。
国鉄145系電車・国鉄147系電車[編集]
国鉄101系電車を車体載せ替えにより事業用車とした車両。
国鉄165系電車[編集]
パノラマエクスプレスアルプス[編集]
展望車はあまりにも改造内容が多すぎるため、車体を新造することで対応した。
国鉄413系電車・国鉄717系電車[編集]
717系900番台を除き451・471系、453・473系、455系・475系の車体を更新した車両である。451・471系が種車である車両についてはMT54型主電動機への交換も行われた。
国鉄クモヤ440形電車・国鉄クモヤ441形電車[編集]
国鉄72系電車の車体を載せ替えて交流機器を搭載した事業用車両である。
国鉄455系電車 クハ455-201[編集]
ビュッフェ車が廃止になり暇を持て余していたサハシ455-18の車体を載せ替えて先頭車化改造したものである。
国鉄485系電車[編集]
3000番台や日光向け、彩は完全な車体新製ではなく元の構体を活かしているためリストから除外する。そもそもこれらは大幅な原型崩壊はしていないのだが。
シルフィード[編集]
余っていた国鉄189系電車サロ189形に、新造した車体と485系の機器を搭載するという魔改造により誕生した。
リゾートエクスプレスゆう・宴・華・ニューなのはな・やまなみ・せせらぎ[編集]
いずれもジョイフルトレインとして改造するために東急車輛製造で構体を新造した。やまなみ、せせらぎは後年にリゾートやまどり・ジパングに改造された。
きらきらうえつ[編集]
同様のジョイフルトレインだが、この編成は新潟鐵工所が製造した車体に載せ替えられた。
国鉄キハ38形気動車[編集]
国鉄キハ35系気動車の車体更新車だが、7両しか更新されずに製作が終了した。一方、全車解体になることなく、そのうち6両は譲渡されて活躍しているので少数形式としてはかなり恵まれた生涯を送ったと言える。
国鉄キニ28形気動車[編集]
国鉄キロ28形気動車を荷物車として改造するに当たり、車体のみを新造した車両である。5両が改造された。既に気動車の製造はキハ40形に移行していたため、本形式もキハ40形に準じた車体とされたが、種車がキハ58系列であるためキハ58系列に分類される。分割民営化前に全廃。
国鉄キユニ28形気動車[編集]
国鉄キロ28形気動車を郵便荷物合造車として改造するに当たり、車体のみを新造した車両である。28両が改造された。既に気動車の製造はキハ40形に移行していたため、本形式もキハ40形に準じた車体とされたが、種車がキハ58系列であるためキハ58系列に分類される。分割民営化前に全廃。
国鉄キニ58形気動車[編集]
国鉄キロ58形気動車を荷物車として改造するに当たり、車体のみを新造した車両である。3両が改造された。既に気動車の製造はキハ40形に移行していたため、本形式もキハ40形に準じた車体とされたが、種車がキハ58系列であるためキハ58系列に分類される。分割民営化前に全廃。
国鉄12系客車[編集]
オハ12 1701[編集]
もともとはスハフ12 160として製造され、ごく普通の客車だったが、2000年にハイデッカーの車体を新造し、SLばんえつ物語用の展望車に改造された。
スロフ12 102[編集]
もともとはスハフ12 102として製造され、ごく普通の客車だったが、2013年にSLばんえつ物語用の展望車に改造する際、新潟トランシスで車体を完全に新規のものに載せ替えた。
JR九州キハ71系気動車[編集]
国鉄キハ58系気動車、国鉄キハ65系気動車からの改造名義で誕生したが、後に台車・ブレーキ装置以外の部品は新品に交換されている。
北海道(私鉄)[編集]
定山渓鉄道2300形電車[編集]
モ201・モ301から改造名義で誕生した、言わずと知れた低性能サウナ電車。これが災いして1969年の廃止後は誰も引き取らず鉄屑と化した。
札幌市交通局3300形電車[編集]
札幌市交通局330形電車の車体更新扱いで登場。元・親子電車の札幌市交通局M100形電車も当形式に更新される予定があったが機器類の相違でボツに。
函館市電500形電車 501号 (2代)[編集]
505号の車体載せ替えにより登場した車両である。下記711号と同様、凹みのある箇所への丸型前照灯・尾灯が特徴で試作要素が強い。
函館市電710形電車 711号[編集]
1986年に車体載せ替えがなされたが、下記7000形と異なり自動加速制御が災いしたのか9600形に代替され2010年に廃車。
函館市電7000形電車[編集]
函館市電710形電車の車体載せ替えにより登場した車両である。ただし、種車からの流用品は台車と主電動機のみで、制御器は札幌市電の発生品と思われる間接非自動加速制御が転用されている。
函館市電8000形電車・函館市電8100形電車[編集]
どちらも函館市電800形電車の車体載せ替えにより登場した車両である。
関東(私鉄)[編集]
京成3400形電車[編集]
京成AE形電車に通勤型の車体を載せ、改造名義で製作した。
東武3000系電車・東武3050系電車・東武3070系電車[編集]
これらは東武3200系電車・東武5400系電車などの車体更新車である。
東武7300系電車[編集]
63系由来だが、新製扱いとなった7301F→7329Fを除き1960年代までに東武7800系電車と同一の車体に載せ替えられた。
東武5000系電車・東武5050系電車・東武5070系電車[編集]
いずれも東武7800系電車の車体更新車である。
東武6050系電車[編集]
6151F - 6172Fは東武6000系電車からの車体更新車となっている。
東武200系電車[編集]
200型はいずれも東武1700系電車や東武1720系電車の改造名義で製作した。特に205Fは書類上1956年製であり、今では車齢が70年近くとなっている。
小田急1800形電車[編集]
63系由来の車両だが、1958年までに全鋼製の新製車体に載せ替えられた。デハ1821-クハ1871はモハ42・モハ60由来のため台枠から新製されている。
相鉄3000系電車[編集]
寄せ集めの20m級旧形国電9両の車体をまとめて載せ替えたものである。サハ3514の1両のみは完全新造車とされた。
相鉄2100系電車[編集]
17 - 18m級の旧型国電を種車とした2000系のうち、譲渡・事業用車化の対象外となった車両をアルミ車体に更新したもの。どさくさ紛れに2両のみ完全新造車が存在した。
相鉄5100系電車[編集]
老朽化が早々と進んだ5000系電車をアルミ車体に更新したもの。
都電7000形電車・都電7500形電車[編集]
それぞれリニューアル時、冷房化時に車体を載せ替えた。
関東鉄道キハ310形気動車[編集]
国鉄からキハ10系を車籍ごと引き継ぎ新製車体に載せ替えたもの。これが災いしたのかただの機器流用車キハ0形より先行して廃車が進められ2023年までに全廃。
箱根登山鉄道モハ1形電車・箱根登山鉄道モハ2形電車の大半[編集]
当初木造車で登場し鋼体化改造を受けたグループ。モハ1形は事故廃車された5を除く6両が、モハ2形は8 - 10の3両がこの改造を受け、モハ1形に関しては同時に制御器を間接制御に取り替えられている。
伊豆急行100系電車 サハ191・サロ1801[編集]
スコールカーのサシ191を普通車に、グリーン車格下げ車両のサハ184をロイヤルボックスに、それぞれ改造する際に車体を完全に載せ替えている。
中部(私鉄)[編集]
松本電気鉄道モハ10形電車[編集]
いわゆる日車標準車体と呼ばれるグループの1形式で、木造車の車体更新車。車体こそ新しかったが変電所の老朽化も相まって機器更新されず1986年の昇圧で一斉廃車された。
岳南鉄道1100形電車 モハ1101 - 1103・1105・1106[編集]
既存の木造車の改造扱いで登場した、いわゆる日車標準車体と呼ばれるグループの1形式。1105のみステンレス車体。1102が1969年に事故廃車となった以外は5000系の投入により他社に譲渡された。
新潟交通モハ10形電車[編集]
新製名義となったモハ25を除き既存の小型車の改造扱いで、いわゆる日車標準車体と呼ばれるグループの1形式。1999年の電車線の全線廃止まで使用された。
豊橋鉄道モ3500形電車 モ3503[編集]
元々は都電7000形電車の車体更新車であるが、モ3503は京王重機整備にてなんとリニューアルという名の2度目の車体載せ替えを行った。ちなみに、載せ替えた車体は都電7700形電車を改造する際に試作された構体だと言われている。3504も同様の改造を受ける可能性が示唆された。
関西(私鉄)[編集]
近江鉄道220形電車[編集]
伝説のキメラ電車。床下機器、台枠を寄せ集めの旧型車両から流用している。車籍は一応引き継がれているが、もはや改造とは言えず事実上全く別の車両である。
なお、近江鉄道では車籍をそのままに車両を中古車に丸ごと取り替えるという手法を100年近く続けており、近江鉄道800系電車も例外ではない。
京阪600系電車 (2代)の一部[編集]
初代600型から機器流用された601 - 606と611 - 626は「更新」名義で落成しており車体更新車にあたる。それ以外の29両は1650型からの車体流用か代替新造の扱いで機器流用車として扱われる。
叡山電鉄700系電車 デオ730形[編集]
京福電気鉄道デオ300形電車からの改造名義で製造されたものの、主要な床下機器を京阪1800系電車から、主制御器を京阪260形電車から流用しており、デオ300形由来の部品はほぼなかった[2]。
デオ710形、デオ720形は従来車の車籍を引き継いでいない。
京福電気鉄道モボ101形電車[編集]
1970年代に、完全新車である京福電気鉄道モボ301形電車と同一の車体に載せ替えられている。モボ111形以降は車籍を引き継がず更新が進められた。
山陽電気鉄道700形電車 702F・山陽電気鉄道2700系電車[編集]
いずれも63系由来の半鋼製電車700形を更新改造したもので、702Fは20m級の全鋼製車体に、2700系は2000系タイプの19m級の全鋼製車体に載せ替えた。前者は運用上不都合が生じ1977年に廃車。後者は2300系に改造された6両を除きつりかけ車淘汰の煽りで1986年までに全て消された。2300系に改造された6両も2004年までにすべて除籍済み。
中国・四国(私鉄)[編集]
広島電鉄1050形電車[編集]
当初は京阪から譲り受けた木造車だったが、1953年に全鋼製車体に載せ替えられた。1982年に1090形に改番されたが、宮島線高床車淘汰の煽りで1991年までにすべて廃車。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ ポッポの丘. “国鉄 クモニ83006”. 2025年10月11日確認。
- ↑ “叡山電鉄デオ730形”. Netrain plus. 2025年10月14日確認。