西口順子
ナビゲーションに移動
検索に移動
西口 順子(にしぐち じゅんこ、1936年 - )は、日本仏教史[1]、日本女性史研究者[2]。相愛大学名誉教授[3]。
経歴[編集]
京都市生まれ[4]。1959年京都女子大学文学部東洋史学科卒業[4][5]。1961年より学校法人京都女子学園に勤務[6]。京都女子大学図書館員[7][8]、京都女子大学副手、京都女子大学短期大学部事務職員[6]。のち相愛大学助教授[9]、教授[10][4]。
人物[編集]
高取正男門下[11]。従来の日本仏教史研究や日本女性史研究で看過されてきた女性と仏教の問題を研究する[12]。
大隅和雄と研究会「日本の女性と仏教」を結成して1984年から1993年にサマーセミナーを開催し[13]、『シリーズ女性と仏教(全4巻)』(平凡社、1989年)を編集した。
1987年に仏教の教説における女性忌避の問題をモチーフとした『女の力――古代の女性と仏教』(平凡社選書)を刊行した[14]。書評によると、西口は「一九五〇年代の終りに学界に登場されて以来現在に至るまで、主として往生伝・寺社縁起・寺院制度等に関する研究を弛みなく続けてこられた方で、今日における寺院史研究の隆盛の基礎を築かれた研究者のお一人でもある」[11]、「出身女子大学の司書や事務系係長として激務をこなすかたわら、古代仏教史・浄土教史研究者として数多くの手堅い論考を送り出し」ている[15]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『女の力――古代の女性と仏教』(平凡社[平凡社選書]、1987年/法藏館[法藏館文庫]、2025年)
- 『平安時代の寺院と民衆』(法藏館、2004年)
- 『中世の女性と仏教』(法藏館、2006年)
共著[編集]
編著[編集]
- 『大和国諸記 一』(編、同朋舎出版[本願寺史料集成]、1981年)
- 『シリーズ女性と仏教(全4巻)』(大隅和雄共編、平凡社、1989年)
- 「1 尼と尼寺」
- 「2 救いと教え」
- 「3 信心と供養」
- 「4 巫と女神」
- 『仏と女』(編、吉川弘文館[中世を考える]、1997年)
出典[編集]
- ↑ 宮田登編集『大系仏教と日本人 8 性と身分』春秋社、1989年
- ↑ 「第17回女性会議」、女性室広報誌『あいあう』第29号(PDF)、真宗大谷派解放運動推進本部女性室、2018年6月10日
- ↑ 西口順子『中世の女性と仏教』法藏館、2006年
- ↑ a b c 西口順子『平安時代の寺院と民衆』法藏館、2004年
- ↑ 西口順子『女の力――古代の女性と仏教』平凡社選書、1987年
- ↑ a b 京都女子学園学園史編纂委員会編『京都女子学園八十年史』京都女子学園、1990年、682頁
- ↑ 古典遺産の会編『往生伝の研究』新読書社、1968年
- ↑ 『論集日本仏教史 第3巻』雄山閣出版、1986年
- ↑ 古橋エツ子編著『男と女の周辺 下巻』法政出版、1991年
- ↑ 峰岸純夫、福田アジオ編『日本歴史民俗論集 6 家と村の儀礼』吉川弘文館、1993年
- ↑ a b 牛山佳幸「西口順子著『女の力――古代の女性と仏教』」『仏教史学研究』第31巻第2号、1988年11月
- ↑ 吉田一彦「書評と紹介 西口順子著『女の力――古代の女性と仏教――』」『日本史研究』第317号、1989年1月
- ↑ 日本宗教史懇話会サマーセミナーについて(暫定版) 日本宗教史懇話会、2012年1月15日
- ↑ 小嶋菜温子「西口順子著, 『女の力-古代の女性と仏教』, 一九八七年八月, 平凡社刊, 二六〇頁, 二二〇〇円(PDF)」『日本文学』第37巻第1号、1988年
- ↑ 上田さち子「書評 西口順子著 平凡社選書110 『女の力――古代の女性と仏教――』」『ヒストリア』第119号、大阪歴史学会、1988年6月
外部リンク[編集]
- researchmap
- KAKEN
- J-GLOBAL
- いのりとほほえみ 女性と仏教(みてみて関西、2003年3月26日)