励起エネルギー

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励起エネルギーとは物理学における離散的、または連続的な励起状態をもつ物理システムにおける励起状態基底状態との間のエネルギー距離である。例えば、原子分子原子核場 (物理)固体電子フォノン系などがある。

量子力学的に小さな多体系理論、例えば原子の電子殻や原子核の構成要素においては、特定の離散的なエネルギー準位はごく少数しか存在できず、それにより2準位間の遷移においてのエネルギーの移動も限られる。また、エネルギーバンドを持つ大きな系の準連続状態においても、エネルギーが最小の状態、つまり励起の準分離可能な自由度がそれぞれ最小エネルギーで存在する。

最もエネルギーの低い状態を基底状態という。他の状態は全て、これよりも高いエネルギー、つまり励起エネルギーを持つ。基底状態のエネルギーは通常、任意に0に設定されているので、励起エネルギーは基底状態に対する相対的なエネルギーとなっている。

関連項目[編集]