令和8年8月千葉豪雨
| 令和8年8月千葉豪雨 | |
|---|---|
| 発災日時 | 2026年8月13日 - 14日 |
| 被災地域 |
|
| 気象要因 | 暖かく湿った空気と上空の強い寒気による線状降水帯の発生 |
| 気象記録 | |
| 最多雨量 | 406.5 mm(千葉県千葉) |
| 最多時間雨量 | 115.0 mm(千葉県千葉) |
| 人的被害 | |
| 死者 | 8 人 |
| 建造物被害 | |
| 災害救助法 適用市区町村 | #対応の節を参照 |
令和8年8月千葉豪雨(れいわ8ねん8がつちばごうう)とは、2026年(令和8年)8月13日から14日にかけて、千葉県を中心として発生した線状降水帯による豪雨災害である。
気象庁による命名[編集]
発生翌日の8月14日に気象庁は主題の豪雨災害について「令和8年8月千葉豪雨」として命名した[1]。豪雨を含む気象現象について気象庁が命名するのは、2020年(令和2年)7月に西日本から東日本にかけて発生した「令和2年7月豪雨」以来6年ぶりのことで、地名を含んだ豪雨災害の命名としては、2017年(平成29年)7月に九州地方北部で発生した「平成29年7月九州北部豪雨」以来である[2]。
気象状況[編集]
千島列島付近にあった高気圧を回り流れ込んだ暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で、13日夕方から千葉県を中心に線状降水帯が発生した。これにより、千葉市などをはじめとする県内の広い範囲で1時間降水量が80ミリを超える猛烈な雨が観測された。気象庁は13日17時58分に「気象防災速報(線状降水帯発生)」を発表し、千葉県の北西部・南部において線状降水帯が発生しているとし、13日20時58分には千葉県北東部においても線状降水帯の発生を発表した。
また13日19時30分、大雨特別警報を千葉県北西部・北東部に発表し、のちの21時55分に土砂災害特別警報も合わせて発表した。特別警報の運用開始以来、千葉県に特別警報が発表されるのは初めてである。各市町村における発表の状況を以下の表に示す。
| 特別警報の発表履歴 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 種類 | 都道府県 | 市町村 | 発表時刻 | 切替時刻 |
| 大雨 | 千葉県 | 千葉市 | 13日19時30分 | 14日5時15分 |
| 市川市 | ||||
| 船橋市 | ||||
| 松戸市 | ||||
| 佐倉市 | ||||
| 習志野市 | ||||
| 柏市 | ||||
| 市原市 | ||||
| 八千代市 | ||||
| 鎌ケ谷市 | ||||
| 四街道市 | ||||
| 白井市 | ||||
| 我孫子市 | 13日19時50分 | |||
| 印西市 | ||||
| 東金市 | 13日21時45分 | |||
| 八街市 | ||||
| 茂原市 | 13日22時15分 | |||
| 大網白里市 | ||||
| 長柄町 | 13日22時41分 | |||
| 白子町 | 13日23時41分 | |||
| 山武市 | 14日0時30分 | |||
| 九十九里町 | ||||
| 土砂災害 | 千葉県 | 千葉市 | 13日21時55分 | 14日5時15分 |
| 市原市 | ||||
| 茂原市 | 13日23時40分 | |||
| 大網白里市 | ||||
| 東金市 | 14日0時30分 | |||
| 八街市 | ||||
千葉市中央区では1時間降水量が115.0ミリに達し、前日までの千葉県における1時間降水量の最多記録である館山市の74.5ミリを超え、観測史上1位の降水量となった。かつての最多記録を観測していた館山市においても94.5ミリの雨量を観測し、我孫子市(61.0ミリ)、船橋市(62.0ミリ)、佐倉市(97.0ミリ)を含めた計5地点において観測史上1位の降水量を更新した。
また、千葉県の各地において「気象防災速報(記録的短時間大雨)」が相次いで発表された。
被害・影響[編集]
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人的被害[編集]
死者は8名、行方不明者は1名となった。いずれも千葉県内で、半分近くが乗用車の運転中に冠水した道路やアンダーパスに進入するなどして車内に閉じ込められたことで亡くなっている。
交通[編集]
鉄道[編集]
- 総武快速線・中央総武線
- 13日17時ごろ、東船橋駅付近での落雷によりダイヤ乱れ。14日始発からは概ね平常運転。
- 京葉線
- 蘇我駅付近での線路冠水などによる信号機トラブルのため、上下線で海浜幕張駅-蘇我駅間が運転見合わせ[3]。大幅な遅れを伴って東京駅 - 海浜幕張駅間で運行した。14日13時ごろから海浜幕張 - 千葉みなと間で、17時ごろから全線で運転を再開[4]。
- 外房線
- 鎌取 - 誉田間での架線支障、蘇我駅付近での線路冠水などにより大幅遅れと運休。14日夜までに誉田 - 茂原間を除き運転を再開。
- 誉田 - 本納駅間は8月16日も終日運転を取りやめることが決まっており、復旧までには時間を要する見込みとなっている[5]。
- 土気駅 - 大網駅間では斜面崩落やトンネル内での道床流出が確認されおり、長期運休の可能性も示唆されている[6]。
- 特急わかしお、特急新宿わかしおは16日も終日運転取りやめとなった[5]。
- 内房線
- 長浦付近での土砂流入、蘇我駅付近での線路冠水などにより大幅な遅れと運休。14日19時ごろまでに全線で運転再開。
- 総武本線・成田線
- 14日17時ごろまでに全線で運転再開。
- 久留里線
- 15日始発より運転再開。
- 東金線
- 大網駅 - 成東駅間は8月15日まで終日運転を見合わせし、8月16日始発から運転再開を予定[5]。
- 京成電鉄・北総鉄道・芝山鉄道
- 大幅な遅延と運休が発生。都営浅草線などとの直通運転を中止。また、八千代市にある京成電鉄の大和田変電所が浸水し、一部の区間でノッチ制限が行われた。
- 小湊鐵道
- 五井 - 里見間は14日午後より運転を再開。里見 - 上総中野間は当面の間運休し、バスによる代行輸送を実施。
道路[編集]
船橋市北本町2丁目では、上水道管の漏水により市道の一部で通行止めが発生した。この影響による断水はないものの、周辺地域では濁り水が発生した。当該箇所は発災の約2週間前にあたる8月2日に道路の陥没事故が発生していた箇所で、船橋市は関連を調査するとしている。
ライフライン[編集]
千葉市緑区では水道管の破断により約100戸に断水が発生し、応急給水として給水車の巡回が行われた。このほか、一部の水道施設では落雷などの影響によりポンプが停止し、一時的に水が出なくなる地域があった。
また13日のピーク時には、東京電力管内の千葉県・茨城県・栃木県・埼玉県の最大約6万8000戸で停電が発生したが、翌日までには全て復旧した。
対応[編集]
災害救助法の適用[編集]
内閣府は8月13日から次の21市4町に対して災害救助法を適用している[7]。
- 千葉市
- 市川市
- 船橋市
- 館山市
- 松戸市
- 茂原市
- 佐倉市
- 東金市
- 習志野市
- 柏市
- 市原市
- 八千代市
- 我孫子市
- 鎌ケ谷市
- 四街道市
- 八街市
- 印西市
- 白井市
- 大網白里市
- 富里市
- 長生郡白子町
- 長生郡長柄町
- 印旛郡酒々井町
- 山武郡九十九里町
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “令和8年8月13日からの千葉県の豪雨の名称について”. 気象庁 (2026年8月14日). 2026年8月14日確認。
- ↑ “気象庁が名称を定めた気象・地震・火山現象一覧”. 気象庁. 2026年8月14日確認。
- ↑ “JR京葉線 海浜幕張駅~蘇我駅間の上下線で運転見合わせ”. TBS NEWS DIG (2026年8月13日). 2026年8月14日確認。
- ↑ “JR京葉線、全線で運転再開 帰宅時間帯を迎えた千葉駅前の様子は【中継】”. Rakuten Infoseek News (2026年8月14日). 2026年8月14日確認。
- ↑ a b c “JR東金線は始発から運転再開へ 外房線は運転再開まで時間かかる 千葉豪雨の影響で”. 日テレNEWS (2026年8月15日). 2026年8月15日確認。
- ↑ “【外房線】土気-大網駅間で土砂災害 長期運休も(15日13:00現在)《令和8年8月千葉豪雨》”. NEWS.jp (2026年8月15日). 2026年8月15日確認。
- ↑ “令和8年8月13日からの大雨に伴う災害に係る 災害救助法の適用について【第3報】”. 内閣府 (2026年8月14日). 2026年8月15日確認。