線状降水帯

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線状降水帯(せんじょうこうすいたい)とは、発達した積乱雲が連続で発生し、に流されて線状に連なり、同じ地域に大量のを降らせる現象のことである。数時間にわたりほぼ同じ場所を通過したり、停滞したりするため、土砂災害洪水の危険度が急激に高まる。平成26年(2014年8月広島県広島市内で土石流崖崩れが住宅地を襲い、70人以上が死亡した記録的豪雨以降、この用語が頻繁に使用されるようになった。

概要[編集]

形成されると土砂災害や洪水などの災害リスクが急激に高まりやすくなるとされ、降水域の長さは50キロから300キロ程度、幅が20キロから50キロ程度である。形成には海上から流れ込む水蒸気の量などが関係していると見られ、平成30年(2018年)の西日本豪雨の際にも形成が確認されている。

特徴[編集]

大気の状態が不安定な状態の中で雨雲が積乱雲として発達し列状になり、帯のように伸びる降水域である。線状降水帯の長さは50~300km程度、幅は20~50km程度である。

予測予報[編集]

暖かく湿った空気が流入し、地形や気圧配置によって上昇気流が起きる、上空の風など発生メカニズムは複雑であり、予測は難しい。領域内の前3時間積算降水量の最大値が150mm以上であり、形状が線状である(長軸・短軸比2.5以上)、前3時間積算降水量(5kmメッシュ)が100mm以上の分布域の面積が500km2以上などの基準を満たす場合に、気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」を発表する。

関連項目[編集]