ルジャンドル多項式
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ルジャンドル多項式とは、ルジャンドルの微分方程式 を満たすルジャンドル関数のうち次数が非負整数の多項式。(lは任意の複素数)
概要[編集]
三次元における中心力に対するシュレーディンガー方程式を解く際に登場する。 微分方程式はスツルム=リウヴィル型微分方程式の1つであり、 ロドリーグの公式(ロドリゲスの公式)によって直交多項式系
を与えられる。
微分を含まないように表すと、総和・二項係数・指数などを用いて、
である。
各ルジャンドル多項式は以下のテイラー展開
の係数になる。
添え字が偶数のときは偶関数、奇数の時は奇関数になる。式で表記すると、
である。
漸化式[編集]
を満たす。
一覧[編集]
n=0~5までを示す。
ずらしルジャンドル多項式[編集]
ずらしルジャンドル多項式
は、ロドリーグの公式では
であり、 微分を含まないように表すと、
係数が幾分簡単になるが、偶関数や奇関数といった対称性は失われる。
一覧[編集]
n=0~3までを示す。
ルジャンドルの陪多項式[編集]
ルジャンドルの陪多項式は、ルジャンドルの陪微分方程式
を満たす。
量子力学の球面調和関数に登場する。
ルジャンドル多項式で表せて、
である。