ルジャンドル多項式

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ルジャンドル多項式とは、ルジャンドルの微分方程式 ddx((1x2)ddxPn(x))+l(l+1)Pn(x)=0 を満たすルジャンドル関数のうち次数が非負整数の多項式。(lは任意の複素数)

概要[編集]

三次元における中心力に対するシュレーディンガー方程式を解く際に登場する。 微分方程式スツルム=リウヴィル型微分方程式の1つであり、 ロドリーグの公式(ロドリゲスの公式)によって直交多項式系

Pn(x)=12nn!dndxn(x21)n

を与えられる。
微分を含まないように表すと、総和二項係数指数などを用いて、

Pn(x)=2nk=0nxk(nk)(n+k+12n)

である。
各ルジャンドル多項式Pn(x)は以下のテイラー展開

112xt+t2=n=0Pn(x)tn

の係数になる。
添え字が偶数のときは偶関数奇数の時は奇関数になる。式で表記すると、

Pn(x)=(1)nPn(x)

である。

漸化式[編集]

3項間漸化式(ボネの漸化式)

  • (n+1)Pn+1(x)=(2n+1)xPn(x)nPn1(x)

を満たす。

一覧[編集]

n=0~5までを示す。

  • P0(x)=1
  • P1(x)=x
  • P2(x)=12(3x21)
  • P3(x)=12(5x23x)
  • P4(x)=18(35x430x2+3)
  • P5(x)=18(63x570x3+15x)

ずらしルジャンドル多項式[編集]

ずらしルジャンドル多項式

P~n(x)=Pn(2x1)

は、ロドリーグの公式では

P~n(x)=1n!dndxn(x2x)n

であり、 微分を含まないように表すと、

P~n(x)=(1)nnk=0(nk)(n+kk)(x)k

係数が幾分簡単になるが、偶関数や奇関数といった対称性は失われる。

一覧[編集]

n=0~3までを示す。

  • P0(x)=1
  • P1(x)=2x1
  • P2(x)=6x26x+1
  • P3(x)=20x330x2+12x1

ルジャンドルの陪多項式[編集]

ルジャンドルの陪多項式は、ルジャンドルの陪微分方程式 ddx((1x2)ddxPlm(x))+(l(l+1)m21x2)Plm(x)=0 を満たす。
量子力学球面調和関数に登場する。
ルジャンドル多項式で表せて、

Plm(x)=(1x2)|m|2d|m|dx|m|Pl(x)(m=0,±1,±2±l)

である。

関連項目[編集]