ボーアの原子模型
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ボーアの原子模型またはボーアの原子モデルとは1913年にデンマークの物理学者のニールス・ボーアによって提唱された原子模型で、水素原子のスペクトル線を説明するために考案された。ボーアの提案したこの模型には電子が特定のエネルギー準位を持つ円軌道上を運動するという仮説に基づいている。
背景[編集]
1900年代初頭、原子の構造はまだ未知な点が多かった。アーネスト・ラザフォードによる散乱実験で原子の中心には正電荷を持つ小さな原子核があり、その周囲を電子が回っているというモデルが示された。しかし、古典電磁気学に基づくと、電子は加速度運動をして電磁波を放出してすぐにエネルギーを失い、原子核に落ちてしまい矛盾が生じ、証明ができなかった。しかし、やはり原子は安定に存在するので、その古典的な証明の仕方ではなくボーアは量子力学的な考えを打ち出した。それがこの原子模型である。