遅れネット
遅れネット(おくれネット)とは、放送のネット番組を、ローカル局側が、キー局と同日・同時刻に(同時ネット)でなく、遅れて放送すること。
ディレイ放送(時差放送、遅延放送)の一種。キー局の放送から数十分から数日、場合によっては数週間から数年の遅延を経ることがある。
概要[編集]
ローカル局における遅れネットは、キー局がある番組を放送する時間帯に、
などにとられる方法で、裏送りのものを自社収録する(裏撮り)か、番組素材を収録した媒体として受けとって(テープネット)、後日放送する。
関連する方式[編集]
キー局と同日・同時刻に、ローカル局が同じタイトルの番組を放送しているが、内容が1週遅れであるなど、違っている場合は、同時ネットではなく遅れネットである。
ローカル局がキー局より早く放送する場合は先行ネットと呼ぶ。遅れネットと先行ネットを合わせて時差ネット(じさネット)と呼ぶ。
遅れネットに類するディレイ放送の種類として、生放送風の収録放送である撮って出し、生放送の際にトラブルを防ぐため遅延送出システムを用いて数秒から数分遅らせて放送するニアライブがある。
複数のタイムゾーンにまたがる国で、全国同じタイミングで番組を放送するためには、タイムゾーンごとに1時間ずつ放送時刻を遅らせることになる。結果として各地域で異なった地方時に番組が編成されるので、番組表上では遅れネットとなる。 遅れネットは提供不可になる。
「en:Effects of time on North American broadcasting」も参照
目的[編集]
独自の編成[編集]
普段ネットワークを通じて放送番組を受ける側(地方局など)が、独自の番組編成を行いたい場合に遅れネットが選択される。
放送事業者同士の契約(ネットワーク基本協定)の観点から見た場合、各放送局はネットワーク間の勾配にかかわらず互いに対等であり、かつ各局の自主編成権が尊重されることが大前提であるほか、各地域の需要に応える「地域放送」の必要から、ネット番組を同時刻に放送するか・しないのかは自由に委ねられる[1]。
通常時は同時ネットであっても、ローカルイベントや災害等により特別番組を編成したことにより、一部の地域だけ一時的に遅れネットになる場合もある。
他言語放送のための対応[編集]
報道番組など本来なら同時ネットしたい生放送番組を他言語で放送する場合、翻訳や権利上の都合で放送できない映像を編集するために1時間程度遅らせることがある。
日本では日本放送協会(NHK)がBS1の海外ニュース番組で行っている。また、同局の日本語国際放送であるNHKワールド・プレミアムでも、オリンピック期間中はほとんどのニュース番組で、FIFAワールドカップ期間中は一部のニュース番組で、権利上の都合で放送できない部分が多い映像を編集(部分削除)するために1時間程度配信を遅らせる措置がとられる(ただし、災害・地震・その他重大なニュースなどがあった場合は期間中であっても国内同時放送に変更される場合がある)。
ネット受けする側の事情
同時ネットであれば基本的に制作局の番組の内容を受ける局がチェックすることは事実上不可能であるが、遅れネットであれば可能である以上、内容を精査せねばならないため6日ほど遅れるのが常である(まれに同日ないし数日のケースもある)。
事例[編集]
放送形式の変更[編集]
- 遅れネットの場合、全国的にはすでに放送されたという旨の断りを示す字幕スーパーを表示することがある。「この番組は○月○日に(制作局の放送局名又は制作局の所在する地域名)で放送されたものです」「○月○日に(制作局の放送局名又は制作局の所在する地域名)で放送されました」など。情報番組では特定の店における期間限定セールの紹介などにおいて、この表示がなされてすでにセールが終了していることを告げる場合が多い。また、視聴者へのプレゼントのお知らせにもこの表示がなされて、募集期間がすでに終了していることを告げる場合がある。
- 遅れネットの場合は、同時ネット局とは放送時間帯が異なる[2]場合もある。そのため、番組によっては遅れネット局では放送時間帯を反映させ、あらかじめ差し替えたアナウンスや映像を準備している例がある。
- 元の番組がスペシャルなどにより放送時間が拡大した場合、遅れネット局では放送枠の都合により分割して放送される場合がある。
- 番組によっては、同時ネット局では未放送の映像が放送されることがある。例えば『ポケットモンスター』シリーズでは、テレビ東京系列以外の局では系列局(BSテレビ東京含む)では未放送のエンドカードが放送されている。
- 番組内で不祥事等が発生してお詫び放送を行う場合、同時ネット局と遅れネット局では内容を分ける場合がある。
系列の変更[編集]
- 発局とは異なる系列のネット局で遅れネットが実施される場合が多く見られる。当該地域に系列局が存在しない場合だけでなく、当該地域に系列局が存在するにもかかわらず別系列の局で実施される場合もある。発局でローカル枠に当たる時間帯で放送されている場合や、発局の系列局が少ない(特にTXNネットワーク)などの理由から、同時ネット局よりも遅れネット局のほうが多い例もある。
- 3大都市圏の広域局の放送エリア内にある独立局で、他地域の同系列局制作のローカル番組が遅れネットされる例 - 『ピカルの定理』(深夜時代)・『たかじん胸いっぱい』・『ドラマ特区』・『霜降り明星のあてみなげ』
- 系列局がクロスネット局であるために、同局で放送しきれない番組が別系列の局に譲渡され遅れネットされる例 - 福井県と宮崎県における『スーパー戦隊シリーズ』
- 製作側の意向や製作体制の都合で、キー局の系列局がその地域にあるにもかかわらず別系列の局で遅れネットされる例
- 現時点では製作委員会方式による深夜アニメなどで多く診られる。 - 『アサルトリリィ BOUQUET』・『東京リベンジャーズ』・『うらみちお兄さん』・『邪神ちゃんドロップキックX』・『THE MARGINAL SERVICE』・『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』
- 腸捻転時代(1975年3月30日より先のネットチェンジ前)の毎日放送は、NET系列がメインのクロスネット局であり、関東広域圏のネット局がNETテレビであるNET系列の番組であってもNETフルネット局がある地域でのネット局が他系列局となる番組も少なくなかったが、ネットチェンジ以降はTBS系列局に揃えられた。 - 『真珠の小箱』(中京広域圏のネット局が一社提供スポンサーである近鉄が主要株主の東海テレビだった)。
- 在京キー局系のBSデジタル放送局の番組が他系列の局で遅れネットされる例
「全国独立放送協議会#テレビ東京系列」も参照
ネットチェンジなどによる変更[編集]
- 制作局がネットチェンジを行った故に遅れネットとなったり、フルネット化や加盟していた系列の脱退などにより放映権移行や視聴者保護の観点などで遅れネット化されたケースもある。
- 腸捻転解消直前の一部のTBS系列局は朝日放送の『新婚さんいらっしゃい!』と『必殺必中仕事屋稼業』の同時ネットを行っていたが、2番組の放映権を同一地域の他局に移行せずに放送を継続したTBS系列局は腸捻転解消により遅れネットに変更された。
- 腸捻転解消後に『新婚さんいらっしゃい!』を遅れネットで放送していたTBS系列局の内、宮崎放送のみ2026年現在も同時ネット(2002年3月まで遅れネット)で放送している(『新婚さんいらっしゃい!』の遅れネット自体は2024年3月に全廃)。
- 青森県と山口県では、青森テレビとテレビ山口が『アフタヌーンショー』を同時ネットで放送していたが、青森県は1975年4月に青森放送へ、山口県は1979年4月に山口放送へそれぞれ移行の上で遅れネット化された。
- 青森放送と山口放送は『なうNOWスタジオ』以降のテレビ朝日系平日正午枠の番組も当日時差ネットで放送していたが、青森県は1991年10月に青森朝日放送への放映権移行により同時ネット化された一方で、山口放送は1993年3月31日に打ち切りとなった。山口県におけるテレビ朝日系平日正午枠の番組のネットは1993年10月の山口朝日放送開局に伴い半年ぶりに同時ネットで再開している。
- 岩手県では、テレビ岩手が1979年10月改編から実施していたテレビ朝日系列番組の削減に伴い、同時ネットで放送していた『ナショナルゴールデン劇場』の放映権が岩手放送に移行の上で遅れネット化された。
- 山形県では、1980年4月から1981年4月にかけて山形放送の日曜19時台・20時台がテレビ朝日系同時ネット枠となり、これに伴い山形放送で放送していた日本テレビ系日曜19時台・20時台の番組が山形テレビに放映権移行の上で同時ネットを継続したため、同時ネットで放送していた『世界名作劇場』(遅れネット化時点では『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』を放送)と『オールスター家族対抗歌合戦』が遅れネット化された。1984年4月に山形放送の番組改編により同時ネットで放送していた『歌まね振りまねスターに挑戦!!』が山形テレビに放映権移行の上で遅れネット化された。1993年4月に実施した山形テレビのネットチェンジに伴い、一部のフジテレビ系列番組はテレビユー山形に放映権が移行したが、山形テレビから放映権移行を受けたフジテレビ系番組(『サザエさん』・『ねるとん紅鯨団』・『キンカン素人民謡名人戦』など)は全て遅れネット化された。
- 山形テレビにおける『世界名作劇場』の遅れネットは『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』まで継続した他、フジテレビ系日曜20時台の遅れネットも『ダウンタウンのごっつええ感じ』まで継続したが、2番組ともテレビユー山形への放映権移行は行われなかった(『世界名作劇場』のネットは『ブッシュベイビー』をもって打ち切った他、『ごっつええ感じ』はネットチェンジに伴い1993年3月打ち切り)。
- テレビユー山形が放送していたフジテレビ系列の番組は1997年4月にさくらんぼテレビに放映権が再移行され、4年ぶりに同時ネットとなった他、山形県における『ごっつええ感じ』の放送はさくらんぼテレビ開局と同時に同時ネットで再開している。
- 鳥取県と島根県では、日本海テレビが1989年10月改編で実施したテレビ朝日系同時ネット番組全廃に伴い、同時ネットで放送していた朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ(移行時点では『新ビックリマン』を放送)と『日曜洋画劇場』の放映権が山陰放送に移行の上で遅れネット化された。
- 『新ビックリマン』第26話(朝日放送では1989年10月1日放送)以降の作品は山陰放送での遅れネットでの放送となった。朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメは2026年現在も山陰放送で遅れネットで放送している(当該枠では唯一の遅れネット局でもある)。
- テレビ山口は、1987年10月にフジテレビ系列(FNSのみ加盟)を脱退した事に伴い、同時ネットで放送していた『火曜ワイドスペシャル』『なるほど!ザ・ワールド』が遅れネット化された。
- 『おはよう!ナイスデイ』や『3時のあなた』などのフジテレビ系ワイドショー、『MUSIC FAIR』はテレビ山口のFNS脱退後も同時ネットとして存続した他、土曜19時台も2009年3月までフジテレビ系番組遅れネット枠としていた。
- 腸捻転解消直前の一部のTBS系列局は朝日放送の『新婚さんいらっしゃい!』と『必殺必中仕事屋稼業』の同時ネットを行っていたが、2番組の放映権を同一地域の他局に移行せずに放送を継続したTBS系列局は腸捻転解消により遅れネットに変更された。
- 新局の開局が予定よりも遅れたため、新局開局までの間、新局への移行予定の一部番組を遅れネット化したケースもある。
- 福島テレビは、1983年4月に実施したフジテレビ系列へのネットチェンジ(JNN脱退・FNN加盟)に伴い、同時ネットで放送していた一部のTBS系列番組(『ぴったし カン・カン』・『欽ちゃんの週刊欽曜日』・『金曜日の妻たちへ』(第1シリーズ)など)を遅れネット化した(1983年4月に遅れネット化された番組は『キユーピー3分クッキング』(CBC版)を除いて9月に打ち切り)。テレビユー福島の開局が予定より遅れたため、フジテレビ系列フルネットに移行した1983年10月から11月までの間、同時ネットで放送していたTBS系一社提供ドラマ(『ポーラテレビ小説』、『花王 愛の劇場』、『ナショナル劇場』、『東芝日曜劇場』)とCBC制作昼の連続ドラマ・『看護婦日記 パートI』、『胸さわぐ苺たち』を遅れネットに変更して放送した。
- 福島テレビが放送していたTBS系列番組は、1983年12月のテレビユー福島開局に伴い再度同時ネットとなった(『キユーピー3分クッキング』(CBC版)は1984年1月に再度同時ネット化)。
- テレビ長崎は、長崎国際テレビの開局が予定より遅れたため、フジテレビ系フルネット局となった1990年10月から1991年3月まで、同時ネットで放送していた一部の日本テレビ系列番組(『どちら様も!!笑ってヨロシク』・『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』など)を遅れネットに変更して放送した。
- テレビ長崎が放送していた日本テレビ系列番組は、1991年4月の長崎国際テレビ開局に伴い再度同時ネットとなった。
- 福島テレビは、1983年4月に実施したフジテレビ系列へのネットチェンジ(JNN脱退・FNN加盟)に伴い、同時ネットで放送していた一部のTBS系列番組(『ぴったし カン・カン』・『欽ちゃんの週刊欽曜日』・『金曜日の妻たちへ』(第1シリーズ)など)を遅れネット化した(1983年4月に遅れネット化された番組は『キユーピー3分クッキング』(CBC版)を除いて9月に打ち切り)。テレビユー福島の開局が予定より遅れたため、フジテレビ系列フルネットに移行した1983年10月から11月までの間、同時ネットで放送していたTBS系一社提供ドラマ(『ポーラテレビ小説』、『花王 愛の劇場』、『ナショナル劇場』、『東芝日曜劇場』)とCBC制作昼の連続ドラマ・『看護婦日記 パートI』、『胸さわぐ苺たち』を遅れネットに変更して放送した。
- クロスネット局において、放送開始から同時ネットで放送されていた番組が加盟している他の系列の番組に変更されたり、制作局における放送時間が変更されたために、遅れネットに変更されたケースもある。
- 青森放送は、朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメを開始から同時ネットで放送していたが、『新ビックリマン』放送期間中である1990年4月に『THE・サンデー』のネット開始に伴い遅れネットに変更された。
- 青森放送は『新ビックリマン』の第51話(朝日放送では1990年4月1日放送) - 第72話と『まじかる☆タルるートくん』の第1話 - 第56話は遅れネットで放送したが、1991年10月の青森朝日放送開局により青森県では1年半ぶりに同時ネットとなった。
- 青森放送と山口放送は、『新婚さんいらっしゃい!』を同時ネットしていたが、1982年4月の『TVジョッキー』の放送時間繰り上げに伴い遅れネットに変更された。
- 青森県は1991年10月の青森朝日放送開局に伴い9年半ぶりに同時ネットとなった他、山口県は1993年10月の山口朝日放送開局に伴い11年半ぶりに同時ネットとなった。
- テレビ岩手は、開局と同時にIBC岩手放送から『特別機動捜査隊』の放映権移行を受けた上で同時ネットで放送していたが、1975年10月に『水曜ロードショー』のネット開始に伴い再度遅れネットに変更された。
- テレビ岩手では『特別機動捜査隊』の後番組である『特捜最前線』も遅れネットで放送していたが、テレビ朝日系番組の削減に伴い1979年10月にIBC岩手放送に放映権が移行した。
- 福井放送は、『土曜ドラマ』を『土曜グランド劇場』時代から同時ネットで放送していたが、2008年4月に『木曜ドラマ』の遅れネットに変更されたため、『土曜ドラマ』は遅れネットに変更された。
- 2008年4月以降における福井放送の土曜22時台は『水曜刑事ドラマ』の遅れネットも放送しているため、土曜21時台・22時台はテレビ朝日系ドラマの遅れネットが構成されるようになった。
- テレビ大分は、『名探偵コナン』と『ザ!世界仰天ニュース』を同時ネットで放送していたが、『名探偵コナン』は2009年4月に読売テレビにおける放送時間の変更により、『仰天ニュース』は2017年4月に日本テレビにおける放送時間の変更により遅れネットに変更された。
- テレビ宮崎は、『世界まる見え!テレビ特捜部』を同時ネットで放送していたが、2015年4月にフジテレビ系番組の同時ネット枠(ただし番組販売扱い)に変更されたため遅れネットに変更された。
- テレビ宮崎における月曜21時台・22時台はテレビ朝日火曜9時枠の連続ドラマと『木曜ドラマ』の遅れネットを放送しており、この2番組はテレビ宮崎の月曜ゴールデン・プライム枠におけるスポンサードネット番組である。
- 青森放送は、朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメを開始から同時ネットで放送していたが、『新ビックリマン』放送期間中である1990年4月に『THE・サンデー』のネット開始に伴い遅れネットに変更された。
他系列遅れネットを一斉に打ち切った例[編集]
- 他系列局における遅れネットを一斉に打ち切って、自系列局のみの同時ネットとしたケースもある。これはTBS系列制作番組に多い。
- TBSは1984年3月に秋田放送・山形放送・北日本放送・福井放送・四国放送・南海放送で実施していた『ポーラテレビ小説』(TBS系列局における再放送と同時ネット)と『クイズ天国と地獄』の系列外遅れネットを一斉に打ち切り、1984年4月以降における2番組はTBS系列25局のみの放送とした。2番組とも一社提供から複数社提供に移行したことに伴うものである。
- 同じくTBSは2013年3月に秋田放送・福井放送・四国放送で実施していた『パナソニック ドラマシアター』の系列外遅れネットを一斉に打ち切り、後番組である『月曜ミステリーシアター』はTBS系列28局のみの放送とした。
- 同じくTBSは2020年6月に秋田放送・福井放送・四国放送で実施していた『日立 世界・ふしぎ発見!』の系列外遅れネットを一斉に打ち切り、2020年7月以降はTBS系列28局のみの放送とした。
- テレビ朝日は1993年3月31日から4月1日にかけて、福井放送・山陰放送・山口放送・南海放送・高知放送・宮崎放送・琉球放送で実施していた『人間探検!もっと知りたい!!』の系列外遅れネットを一斉に打ち切り、4月2日に放送された『もっと知りたい!!』最終回はテレビ朝日系列フルネット20局とテレビ大分のみで放送した。
当日時差ネット[編集]
かつては各系列において、全国ネットの帯番組を放送当日に時差ネットを行うケースもあったが、2026年現在、定期的に全国ネット番組を放送当日に時差ネットで放送しているのは以下のケースのみである。
- 朝日放送テレビ - 『スーパーバラバラ大作戦』(第1部・第2部)・『アメトーーク!』・『金曜ナイトドラマ』(『ナイトinナイト』と『探偵!ナイトスクープ』を放送しているため1時間9分遅れで放送)
- 静岡朝日テレビ - 『金曜ナイトドラマ』(『スポーツパラダイス』を放送しているため30分遅れで放送)
- テレビ高知・RKB毎日放送・熊本放送・大分放送・南日本放送 - 『サンデージャポン』(各局別編成のため2時間54分 - 4時間遅れで放送)
- テレビ大分 - フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ(『しゃべくり007』を放送しているため3時間59分遅れで放送)・『名探偵コナン』(『MUSIC FAIR』を放送しているため30分遅れで放送)
- テレビ宮崎 - フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ(テレビ朝日火曜9時枠の連続ドラマ(遅れネット)を放送しているため3時間54分遅れで放送)
この他にも、スポーツ中継などにより臨時に当日時差ネットとなるケースもある。主な事例は以下の通り。
- テレビ朝日系列局 - 全国高等学校野球選手権大会の地方予選を放送する場合、『徹子の部屋』と『DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜』は中継終了後に放送。
- テレビ大分 - フジテレビ系列のスポーツ中継が放送される場合、『news zero』・『プラチナイト』は時間を繰り下げて放送。
- テレビ宮崎 - フジテレビ系列のスポーツ中継が放送される場合や火曜22時台に遅れネットで放送しているテレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマが2時間スペシャルで放送する場合、『news zero』・『プラチナイト』・『Going!Sports&News』は時間を繰り下げて放送。
かつて当日時差ネットを行っていた主な番組は以下の通り。
- 日本テレビ系列
- 『ミセス&ミセス』 - 放送時間が変更された1978年4月から1979年3月の番組終了まで『モーニングショー』(テレビ朝日)を放送していた局を対象に『モーニングショー』の直後枠において当日時差ネットを行っていた。
- 『ルックルックこんにちは』 - 同時ネット局の内、一時期『朝の連続ドラマ』を8:30から放送していた局は30分遅れで放送していた。また、『モーニングショー』→『スーパーモーニング』(テレビ朝日)を放送していた局を対象に『モーニングショー』→『スーパーモーニング』の直後枠において当日時差ネットを行っていたが、福井放送が1995年3月に当日時差ネットを打ち切ったため、ネットセールス化された1995年4月から2001年3月の放送終了までは同時ネット23局のみで放送。
- テレビ朝日系列
- 平日正午枠の番組 - 『アフタヌーンショー』から『人間探検!もっと知りたい!!』までの番組を系列外当日時差ネット(放送時間は14:00 - 14:55もしくは15:00 - 15:55)を行っていたが、『もっと知りたい!!』終了前日である1993年4月1日に系列外当日時差ネット廃止(2時間遅れで放送していた山陰放送・山口放送・南海放送・高知放送・宮崎放送・琉球放送の6局は3月31日打ち切り、3時間遅れで放送していた福井放送は4月1日打ち切り)。『もっと知りたい!!』最終回と『ザ・ニュースキャスター』以降の番組は同時ネットを行うANNフルネット局のみ放送。
- 所属する系列の局や当該地域の所在しない系列の局が日本シリーズの放映権を獲得した場合、系列外当日時差ネットを行っていた各局は5時間遅れで放送していた(TBS系列局が日本シリーズの放映権を獲得した場合、系列外当日時差ネットを行っていたTBS系列局は臨時で『花王 愛の劇場』・『妻そして女シリーズ』(1991年まで)・『CBC制作昼の連続ドラマ』(1991年まで)・『ドラマ30』(1992年のみ)を4時間遅れで放送していたため放送休止)。この場合、1989年までの長崎放送、1990年までの青森放送、1992年までの山口放送では、同時ネット局と同じく『森田一義アワー 笑っていいとも!』(青森テレビ、テレビ山口、テレビ長崎では17:00から放送)の裏番組となる場合があった。
- 『もっと知りたい!!』を遅れネットしていた日本テレビ系列局の内、高知放送を除く3局は1993年4月5日から『ザ・ワイド』の同時ネットに切り替えたが、高知放送は『もっと知りたい!!』打ち切り翌日である1993年4月1日から直前番組であった『ライオンのごきげんよう』を30分遅れから1時間遅れに変更した。
- 平日正午枠の番組 - 『アフタヌーンショー』から『人間探検!もっと知りたい!!』までの番組を系列外当日時差ネット(放送時間は14:00 - 14:55もしくは15:00 - 15:55)を行っていたが、『もっと知りたい!!』終了前日である1993年4月1日に系列外当日時差ネット廃止(2時間遅れで放送していた山陰放送・山口放送・南海放送・高知放送・宮崎放送・琉球放送の6局は3月31日打ち切り、3時間遅れで放送していた福井放送は4月1日打ち切り)。『もっと知りたい!!』最終回と『ザ・ニュースキャスター』以降の番組は同時ネットを行うANNフルネット局のみ放送。
- フジテレビ系列
- 『森田一義アワー 笑っていいとも!』 - 1983年7月から2014年3月の番組終了まで系列外(1990年9月まで『お昼のワイドショー』→『午後は○○おもいッきりテレビ』を同時ネットしていたテレビ長崎も含む)当日時差ネット(放送時間は各局や時期により異なり、1時間55分遅れから5時間遅れで放送、番組終了時点の青森テレビは4時間45分遅れで放送)を行っていた。
- 『ライオンのいただきます』→『ライオンのごきげんよう』
- 1984年10月の『いただきます』開始から2016年3月の『ごきげんよう』終了まで系列外当日時差ネット(2007年3月までの日本テレビ系列局は30分遅れ→25分遅れ、1993年4月から1997年3月までの高知放送は1時間遅れ→2時間遅れ→1時間遅れ、TBS系列局は1時間遅れもしくは1時間30分遅れ、『ごきげんよう』終了時点の山梨放送と四国放送は2時間50分遅れで放送)を行っていた。
- 1993年まで当日時差ネットを行っていた局が属する系列局が日本シリーズの放映権を獲得した場合の扱いは各局により異なっていた(1987年から1992年までの高知放送はテレビ朝日系平日正午枠の当日時差ネットの絡みもあり、『笑っていいとも!』は放送休止としていた)。『いただきます』→『ごきげんよう』がフジテレビ系列のスポーツ中継により放送休止となった場合は穴埋め番組を放送していた。
同一事業者の別チャンネル[編集]
同一放送事業者が同じ放送区域の複数チャンネルで同じ番組を放送する場合でも、各チャンネルの編成の独自性が強いと、時差放送となる。再放送(狭義には同一チャンネル内)の一種ともいえる。かつてNHKの総合と教育の間で見られたが、多チャンネル化により、衛星波と地上波の間などで増えてきた。
キー局におけるマルチ編成のサブ側の内容を遅れネットにしている事例がある(マルチチャンネル#主な事例参考)。
NHKの地方局[編集]
- 『チコちゃんに叱られる!』 - 本来の放送時間である金曜日の20時 - 20時45分の枠が地域情報番組の定期放送枠だった名残で、地域情報番組に差し替えられることが珍しくないため、翌土曜日の9時 - 9時45分までの枠にあらかじめ全国同時放送の再放送が用意されている。
- 月曜0時深夜アニメ枠 - 近畿地方ではこの時間に『まちけん参上!』を放送していたため、2020年3月まで0時45分 - 1時10分に遅れネットだった。
- あの日 あのとき あの番組 〜NHKアーカイブス〜 - 通常、再放送はなされていないが、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会の予選大会であるほぼ全ての都道府県サッカー選手権大会の決勝放映権を持っている関係で、当該時間帯に実施地域がローカルで放映されている。半分以上の地方局でこの番組が休止される時に限り、全国ネットの再放送が予め用意されている。
タイムシフトチャンネル[編集]
「en:Timeshift channel」も参照
複数のチャンネルで同一内容(個々の番組ではなく編成全体)を時間差で放送することがある。多チャンネル化の進んだ国でよく行われている。
本放送を見られない視聴者を想定しているが、家庭用録画機器や見逃し動画配信の普及により、かつてより必要性は減っている。
日本では、地上デジタル音声放送実用化試験放送のDRP大阪が4チャンネルを使って、在阪ラジオ各局の内容を2010年6月まで放送していた。
他系列番組を全て遅れネットで放送している地域[編集]
- 民放が3局以下の地域で、2026年現在他系列番組(テレビ東京系列番組は除く)は全て遅れネットとなっている地域は以下の通り(クロスネット局が所在する福井県・大分県・宮崎県は除く)。
- 青森県 - 青森放送が1991年9月に『タイム3』の同時ネットを打ち切ったため、1991年10月以降の青森放送・青森テレビ・青森朝日放送におけるフジテレビ系番組は全て遅れネットで放送。
- 秋田県 - 秋田放送が1992年9月に『ビッグモーニング』と『じゃんけんキッズ』の同時ネットを打ち切ったため、1992年10月以降の秋田放送・秋田テレビ・秋田朝日放送におけるTBS系番組は全て遅れネットで放送。
- 富山県 - 北日本放送が2011年3月に『スーパーモーニング』の同時ネットを打ち切ったため、2011年4月以降の北日本放送・富山テレビ・チューリップテレビにおけるテレビ朝日系番組は全て遅れネットで放送。
- 北日本放送は、1990年10月にチューリップテレビが開局して以降は、『モーニングショー』→『スーパーモーニング』が唯一の系列外同時ネット番組であった。
- 鳥取県・島根県 - 山陰放送が2009年3月に『スーパーモーニング』の同時ネットを打ち切ったため、2009年4月以降の日本海テレビ・山陰放送・山陰中央テレビにおけるテレビ朝日系番組は全て遅れネットで放送。
- 山陰放送は、1989年10月の日本海テレビにおけるテレビ朝日系同時ネット番組全廃以降は、『モーニングショー』→『スーパーモーニング』が唯一の系列外同時ネット番組であった。
- 山口県 - テレビ山口が2000年6月に『MUSIC FAIR』の同時ネットを打ち切ったため、2000年7月以降の山口放送・テレビ山口・山口朝日放送におけるフジテレビ系番組は全て遅れネットで放送。
- 徳島県 - 四国放送が2011年3月に『スーパーモーニング』の同時ネットを打ち切ったため、2011年4月以降の四国放送における他系列番組は全て遅れネットで放送。
- 四国放送は、2001年9月の『すてきな出逢い いい朝8時』終了以降は、『スーパーモーニング』が唯一の系列外同時ネット番組であった。
- 沖縄県 - 沖縄テレビが同時ネットで放送していた『ご存じですか』と『新ニッポン探検隊』が2010年3月に終了したため、2010年4月以降の沖縄テレビ・琉球放送・琉球朝日放送における日本テレビ系番組は全て遅れネットで放送。
- 過去に該当した地域は以下の通り(福島テレビとテレビ長崎のケースは前述)。
- 岩手県 - テレビ岩手が1980年4月にANN脱退・NNSフルネット局となったため、1980年4月から岩手朝日テレビ開局まで、IBC岩手放送・テレビ岩手・岩手めんこいテレビにおけるテレビ朝日系番組は全て遅れネットで放送していた。
- 岩手めんこいテレビ開局までの約10年間は、テレビ朝日制作番組(『スーパー戦隊シリーズ』(『バトルフィーバーJ』から『超力戦隊オーレンジャー』まで)・『ドラえもん』・『メタルヒーローシリーズ』(『宇宙刑事ギャバン』から『重甲ビーファイター』まで)など)は全てIBC岩手放送で遅れネットで放送していた他(IBC岩手放送では、1991年3月までの平日14時台・15時台はフジテレビ系番組枠(『ライオン奥様劇場』や『3時のあなた』などを放送)となっていたためテレビ朝日系平日正午枠の番組の当日時差ネットも行われなかった)、テレビ岩手は一部の朝日放送制作番組(『必殺仕事人』以降の必殺シリーズ作品・朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ(『とんがり帽子のメモル』から『ママレード・ボーイ』まで)など)を遅れネットで放送していた。岩手めんこいテレビ開局以降はIBC岩手放送の他にもテレビ岩手でもテレビ朝日制作番組の遅れネットを放送していた。なお、『スーパー戦隊シリーズ』は岩手朝日テレビへ放映権が移行した1997年4月から(『電磁戦隊メガレンジャー』の途中から)同時ネットとなった。
- 山形県 - 山形テレビは1993年4月にフジテレビ系列からテレビ朝日系列へネットチェンジしたが、テレビ山口のFNS脱退後もテレビ山口と山口放送においてフジテレビ系番組の放送を継続できた山口県のケースと異なり、フジテレビや関西テレビなどのフジテレビ系列局が山形テレビと山形放送(山形放送は山形テレビのネットチェンジに協力的だった)に対して番組販売を一部番組(秋田テレビ制作の『クボタ民謡お国めぐり』など)を除き一切拒否したため、テレビユー山形がフジテレビ系番組の引受先となることになった。テレビユー山形は1993年4月からさくらんぼテレビ開局まで、一社提供番組を中心に一部のフジテレビ系番組(『サザエさん』・『ねるとん紅鯨団』→『とんねるずのハンマープライス』・『ドラゴンボールZ』など)の遅れネットを行っていた。
- テレビユー山形では、『森田一義アワー 笑っていいとも!』の当日時差ネットは行わなれなかった他、『ライオンのごきげんよう』もスポンサーの方針(系列外局は民放第1局での放送となっていた)のため当日時差ネットは行わなれなかった。山形テレビのネットチェンジ以降における山形放送と山形テレビの系列外番組の放送は、テレビ東京系番組のみとなっている。
- 岩手県 - テレビ岩手が1980年4月にANN脱退・NNSフルネット局となったため、1980年4月から岩手朝日テレビ開局まで、IBC岩手放送・テレビ岩手・岩手めんこいテレビにおけるテレビ朝日系番組は全て遅れネットで放送していた。
遅れネットの問題[編集]
- 単に放送日時が遅れることで番組の中身自体の面白みが減るケースもある。代表的な例が「TVブックメーカー」。
- フィクション作品のにおいて、劇中で特定の季節行事を扱ったシナリオを遅れネットした場合、放送時の季節と劇中の季節がずれることがある[4]。
- 読売テレビにおける『それいけ!アンパンマン』の放送で、キー局より2か月遅れでの放送のため、キー局では3月上旬に放送されたひな祭りをテーマとした回が5月上旬に放送されるなどの2か月の季節のずれが発生する。
- ローカル局の独自編成による遅れネット番組の放送期間中に番組改編期を迎え、その放送時刻がネット番組の放送枠と重複する場合、ネット番組の同時ネットが優先されて、もとの番組が打ち切りになる例がある
- キー局での放送終了から、ローカル局での遅れネット放送予定(ローカル局での野球中継による遅れネットも含む)までの間に不測の事態(出演者の死亡、番組に関わる不祥事、ロケ先の災害など番組が扱った題材に関わるデリケートな事態、ローカル局での放送日やその時間帯に報道特別番組(航空事故などの重大な事故、武力攻撃やテロ、クーデターなどの国家に関わる重大な事件、震災や津波などによる大規模災害)が急遽入り、ローカル側で番組が未放送(お蔵入り)となることがある(上述のとおり、事情を記した字幕スーパーを付加した上で予定通り放送される例もある)。
- インターネットサイマル配信とのズレ。
脚注[編集]
- ↑ 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷 p248-251。ISBN 4-492-76085-7。
- ↑ 例えば同時ネット局Aでは毎週土曜日18:00 - 19:00に放送しているが、遅れネット局Bでは毎週日曜日10:00 - 11:00に放送しているなど。
- ↑ ごく稀に、『NHKニュース7』の拡大などで番組自体が休止され、再放送の時間が全国的に初回放送となる場合もある。
- ↑ 再放送でも起こりうる問題である。また同時ネットの本放送でも、報道特別番組等にともない放送を順延して季節がずれる場合がある。