筑波研究学園都市
筑波研究学園都市(つくばけんきゅうがくえんとし)は、茨城県つくば市に整備された計画都市である。科学技術の振興と高等教育の充実、東京への人口集中の緩和を目的に、国の研究機関の移転や筑波大学の設置にあわせて、住宅や公共施設が整備された。筑波研究学園都市建設法で定める区域は、つくば市全域である[1][2]。
建設の経緯[編集]
国は東京への過度な人口集中を緩和する方策として、官庁や研究機関の移転を検討した。1963年9月、政府は研究学園都市の建設地を筑波地区とすることを閣議で了解した。1970年に筑波研究学園都市建設法が制定され、当初は筑波町・大穂町・豊里町・谷田部町・桜村・茎崎村の6町村が建設区域とされた[2][3]。
1973年10月、東京教育大学の移転を契機として筑波大学が開学した。1980年には、当初計画された43の研究・教育機関などの移転が完了し、研究学園都市の主要部分がおおむね完成した。1985年には国際科学技術博覧会(つくば科学万博)が開かれ、会場跡地の一部は科学万博記念公園となった[4][5][6]。
1987年に大穂町・豊里町・谷田部町・桜村が合併してつくば市が発足した。その後、1988年に筑波町、2002年に茎崎町(旧茎崎村)を編入し、当初の建設区域が一つの市にまとまった[7][8]。
都市の構成[編集]
市域は研究学園地区と周辺開発地区に分けられる。研究学園地区は市の中央部の約2,700ヘクタールで、商業・業務施設などが集まる都心地区、その周囲の研究・教育施設地区、住宅地区からなる。住宅地の一部では歩行者専用の通路に沿って公園や学校などが配置された。周辺開発地区は研究学園地区を除く区域で、研究開発型の工業団地などが整備されている[2][9]。
都心地区の吾妻には、建築家の磯崎新が設計したつくばセンタービルと広場があり、1983年に一体で整備された。市内の主な研究・教育機関や施設には、筑波大学、国土地理院、産業技術総合研究所、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターなどがある[10][2][11]。
交通[編集]
2005年8月24日、つくばエクスプレスが開業し、東京都の秋葉原駅と都心地区のつくば駅が鉄道で結ばれた。市内では、研究学園駅などの駅周辺でも開発が行われている[12][2][13]。
脚注[編集]
- ↑ 筑波研究学園都市建設法 第1条・第2条、e-Gov法令検索。
- ↑ a b c d e 筑波研究学園都市とは つくば市。
- ↑ 筑波研究学園都市建設法(制定時) 衆議院、第2条。
- ↑ 沿革 筑波大学。
- ↑ 筑波研究学園都市の歴史にみる都市づくりのあり方 国土交通省。
- ↑ 科学万博記念公園 つくば市。
- ↑ 合併についての勉強会 つくば市。
- ↑ つくば市概要 つくば市、「あゆみ」。
- ↑ 国土交通省資料「11-2 都市の概要」 国土交通省。
- ↑ つくばセンター広場 つくば市。
- ↑ 筑波宇宙センター 宇宙航空研究開発機構。
- ↑ つくばエクスプレスの概要 首都圏新都市鉄道。
- ↑ 研究学園駅 首都圏新都市鉄道。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 筑波研究学園都市とは - つくば市