種子島
種子島(たねがしま)は、鹿児島県の大隅諸島に属する島である。島内には北から西之表市、中種子町、南種子町がある。鉄砲伝来の地として知られ、南種子町には種子島宇宙センターがある[1][2]。
地理[編集]
九州本土の佐多岬から南東へ約40キロメートルの海上に位置する。面積は約445平方キロメートルで、南北約58キロメートル、最大幅約12キロメートルの細長い島である。山地や台地が多く、最高地点は標高282.3メートルで、高い山が連なる隣の屋久島とは地形が異なる[2][3]。
歴史[編集]
南種子町の広田遺跡は、弥生時代から古墳時代にかけての墓地の遺跡である。貝輪などの貝製品や人骨が出土しており、島の埋葬習俗を伝える。2008年に国の史跡に指定された[4][5]。
江戸時代初期に書かれた『鉄炮記』によれば、1543年(天文12年)、島の南端にある門倉岬付近に中国船が漂着し、乗っていたポルトガル人が火縄銃を伝えた。島主の種子島時堯は銃を入手し、家臣に使い方や製法を学ばせた。製造技術はその後、根来や堺などに広まった[6][7][8]。
種子島宇宙センター[編集]
1969年、島の南東部に種子島宇宙センターが設けられた。1975年には、宇宙開発事業団初の人工衛星である技術試験衛星「きく1号」が、同センターからN-Iロケットで打ち上げられた。現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設で、人工衛星の点検やロケットへの搭載、ロケットの組み立てと打ち上げなどを行う[9][10][11]。
産業[編集]
農業では、米、サトウキビ、茶、サツマイモなどが作られる。特産品の「種子島安納いも」は、西之表市の安納地区で栽培が始まったとされる。加熱すると甘みが強く、ねっとりした食感になるのが特徴で、2022年に地理的表示(GI)として登録された[1][12]。
交通[編集]
海路では、島北部の西之表港と鹿児島港を高速船やフェリーが結ぶ。南種子町の島間港からは屋久島方面への航路がある。空路では、中種子町の種子島空港と鹿児島空港を結ぶ便がある[1][13]。
脚注[編集]
- ↑ a b c 離島の概要:種子島 国土交通省。
- ↑ a b 種子島・屋久島の概要 鹿児島県。
- ↑ 西之表市 市の位置等 西之表市。
- ↑ 広田遺跡 鹿児島県教育委員会。
- ↑ 鹿児島県広田遺跡出土品 文化庁「国指定文化財等データベース」。
- ↑ 鉄砲伝来の縁と交流 西之表市。
- ↑ 鉄砲とキリスト教の伝来 鹿児島県歴史・美術センター黎明館。
- ↑ 鉄砲の伝来 国土交通省九州地方整備局。
- ↑ 宇宙に近い島 ~種子島宇宙センターツアー~ JAXA。
- ↑ 技術試験衛星I型「きく1号」(ETS-I) JAXA。
- ↑ 種子島宇宙センター JAXA。
- ↑ 第115号:種子島安納いも 農林水産省。
- ↑ 種子島宇宙センターへのアクセス JAXA。
関連項目[編集]
- 薩南諸島
- 大隅海峡
- 国道58号
- 熱血高校ドッヂボール部サッカー編 PCエンジン版で種子島高校が登場する。ラストの相手。ヒューカードとスーパーCDROMROMの両方に登場