屋久島

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屋久島(やくしま)は、鹿児島県熊毛郡屋久島町に属する大隅諸島の島である。島の中央部には九州最高峰の宮之浦岳がそびえる。屋久杉の巨木や標高によって変わる植生で知られ、島の約2割が世界自然遺産に登録されている[1][2]。

地理[編集]

鹿児島県本土の南方約60キロメートルに位置する。面積は約505平方キロメートル、周囲は約132キロメートルで、ほぼ円形をしている。島内には標高1,000メートルを超える山が多く、最も高い宮之浦岳は1,936メートルである。西北西にある口永良部島も屋久島町に属する[1][3]。

山地には花崗岩が広く分布し、山頂付近では風化した岩が露出する。降水量が多く、山から海へ流れる河川が深い谷を刻んでいる[4]。

自然[編集]

海岸近くにはガジュマルなどの亜熱帯性の植物が見られ、標高が上がると照葉樹林やスギの林を経て、山頂付近にはヤクシマダケの草原などが広がる。屋久島に自生するスギのうち、樹齢1,000年以上のものを屋久杉と呼び、確認されている中で最大のものは縄文杉と呼ばれる[5][6][7]。

島にはヤクシマザルやヤクシカが生息する。北西部の永田浜はアカウミガメの産卵地で、2005年にラムサール条約の登録湿地となった[8][9]。

歴史[編集]

江戸時代には、屋久杉を屋根材に使う薄い板「平木(ひらぎ)」に加工し、年貢として納めた。明治以降も島の森林は木材や薪炭材などの供給源となり、伐採の跡や木材を運んだ森林軌道の跡が残る[4]。

島内にあった上屋久町と屋久町は、2007年10月1日に合併して屋久島町となった[3]。

世界自然遺産[編集]

1993年12月11日、白神山地とともに日本で初めて世界自然遺産に登録された。登録範囲は島の中央の山岳部から西部の海岸に及ぶ10,747ヘクタールで、島全体の約21パーセントに当たる。樹齢数千年に及ぶとされる屋久杉の天然林や、海岸から山頂まで標高に応じて植生が変化することなどが評価された[5][2][10]。登録区域は屋久島の一部であり、口永良部島も含む屋久島国立公園の区域とは異なる[11]。

交通[編集]

海路では、鹿児島港と屋久島を高速船やフェリーが結ぶ。島内の主な発着港は宮之浦港と安房港で、宮之浦港からは種子島や口永良部島への航路もある。空路では、屋久島空港から鹿児島・福岡・大阪(伊丹)への便がある[1][12]。

脚注[編集]

  1. ↑ a b c 離島の概要:屋久島 国土交通省。
  2. ↑ a b Yakushima ユネスコ世界遺産センター。
  3. ↑ a b 屋久島町の概要 屋久島町。
  4. ↑ a b 屋久島森林生態系保護地域 林野庁九州森林管理局。
  5. ↑ a b 世界遺産登録に至る経緯 環境省屋久島世界遺産センター。
  6. ↑ 植生 屋久島・口永良部島ユネスコエコパーク。
  7. ↑ 見どころ・施設:屋久島国立公園 環境省。
  8. ↑ 西部地域におけるエコツーリズム 環境省屋久島世界遺産センター。
  9. ↑ ウミガメの里 永田浜について 環境省屋久島世界遺産センター。
  10. ↑ 世界遺産地域の紹介:屋久島 環境省。
  11. ↑ 世界遺産 屋久島クイズ 第2問解答 環境省屋久島世界遺産センター。
  12. ↑ 交通アクセス 屋久島町。

関連項目[編集]