宮之浦岳

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宮之浦岳(みやのうらだけ)は、鹿児島県熊毛郡屋久島町の屋久島中央部にある山である。標高は1,936メートルで、離島を含む九州地方の最高峰である。深田久弥の『日本百名山』に挙げられており、屋久島国立公園および屋久島の世界自然遺産の区域に含まれる[1][2][3]。

地理[編集]

宮之浦岳は、屋久島の内陸に連なる「奥岳」の一つで、永田岳、黒味岳とともに「三岳(みたけ)」と呼ばれる。山頂付近は亜高山帯にあたり、稜線には風化した花崗岩の巨岩が点在する。冬には積雪が見られる[2][3][4]。

かつて山の標高には一等三角点の1,935メートルが用いられていた。2001年に国土地理院が測量を行い、三角点から南東へ約5.3メートル離れた岩の上が最高地点と確認されたため、1,936メートルに改められた[5][6]。

自然[編集]

山頂に近い稜線にはヤクシマダケの草原が広がり、屋久島の固有植物であるヤクシマシャクナゲも自生する。周辺の山地に降る雨は島内の河川の水源となっており、「屋久島宮之浦岳流水」は環境省の名水百選に選ばれている[4][7][8]。

山岳信仰[編集]

屋久島北東部の宮之浦集落では、宮之浦岳を信仰の対象とする「岳参り(たけまいり)」が行われてきた。山頂の岩の間には権現を祀る祠がある。悪天候などで山頂まで登れないときには、途中の平石から山頂を遥拝した[9]。

登山道[編集]

南側からは淀川(よどごう)登山口を出発し、淀川小屋と湿原の花之江河(はなのえごう)を経て山頂へ至る。山頂から北側へ進むと、焼野三叉路で永田岳方面に分かれる。そこから新高塚小屋・高塚小屋を経て縄文杉や白谷雲水峡に至る縦走路もある[4][10]。

脚注[編集]

  1. ↑ 日本の主な山岳標高一覧 国土地理院、2026年1月30日版。
  2. ↑ a b 屋久島の自然 林野庁九州森林管理局。
  3. ↑ a b 宮之浦岳 屋久島観光協会。
  4. ↑ a b c 屋久島国立公園 環境省「エコジン」。
  5. ↑ この間(7月~12月)のできごと 『国土地理院時報』第97集、2002年。
  6. ↑ 地学部「日本のおもな山」をくわしく解説! 理科年表オフィシャルサイト。
  7. ↑ 屋久島国立公園 環境省「エコジン」。
  8. ↑ 屋久島宮之浦岳流水 環境省「名水百選」。
  9. ↑ 宮之浦集落の「岳参り」 日本山岳会「日本の山岳古道120選」。
  10. ↑ 淀川入口~宮之浦岳~白谷雲水峡 1泊 環境省屋久島世界遺産センター。

関連項目[編集]