薩南諸島
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薩南諸島(さつなんしょとう)は、九州の南に連なる南西諸島の北部を指す地理上の名称である。一般に大隅諸島、トカラ列島(吐噶喇列島)、奄美群島の三つをまとめて指す。これらの島々は鹿児島県に属する[1][2]。
地理[編集]
九州本土に近い側から、大隅諸島、トカラ列島、奄美群島の順に並ぶ。大隅諸島と九州本土の間には大隅海峡があり、奄美群島の南には沖縄諸島が続く[3][4]。
- 大隅諸島:種子島、屋久島、口永良部島のほか、三島村の竹島、薩摩硫黄島、黒島などを含む[2][5]。
- トカラ列島:屋久島と奄美大島の間にあり、十島村に属する。有人島は口之島、中之島、諏訪之瀬島、平島、悪石島、小宝島、宝島の7島[6]。
- 奄美群島:奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島の8つの有人島と、その周辺の無人島からなる[4]。
名称と範囲[編集]
「薩南諸島」は民間で用いられ、教科書などを通じて広まった地名である。国土地理院の区分では、薩南諸島と琉球諸島は南西諸島の中で分けられ、奄美群島は薩南諸島に含まれる。一方、「琉球列島」は、自然地理などの分野で大隅諸島を含む九州南方から台湾近くまでの島々を指すことがあり、この用法では薩南諸島もその一部となる[7][8][3]。
自然[編集]
周辺には黒潮が流れる。島々の生物相には違いがあり、トカラ海峡を通る渡瀬線は、哺乳類や爬虫類などの分布に基づく生物地理上の境界として提唱された[2][3]。
屋久島では、海岸付近から山頂にかけて標高に応じて気候や植生が変わる。島の一部は1993年に世界自然遺産に登録された。また、奄美大島と徳之島の一部は、沖縄島北部・西表島とともに2021年に登録された。奄美大島と徳之島にはアマミノクロウサギが生息する[9][10][4]。
歴史[編集]
第二次世界大戦後の1946年、薩南諸島のうち北緯30度以南のトカラ列島と奄美群島は日本政府の行政から切り離され、アメリカ軍の統治下に置かれた。トカラ列島は1952年2月10日に日本に復帰し、三島村と分かれて十島村となった。奄美群島は翌1953年12月25日に日本に復帰した[11][12]。
脚注[編集]
- ↑ 九州地方 鹿児島県 農林水産省「うちの郷土料理」。
- ↑ a b c 第1章 薩南諸島 鹿児島大学リポジトリ。
- ↑ a b c 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産推薦書、第2章「資産の内容」 環境省。
- ↑ a b c 奄美の世界自然遺産登録 鹿児島県。
- ↑ 鹿児島県特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する計画(令和4~令和8年度) 鹿児島県。
- ↑ 十島村の概要 十島村。
- ↑ 水谷知生「南西諸島の地域名称の歴史的および政治的背景」 『地理学評論』82巻4号、2009年、300–322頁。
- ↑ 「歴史的遺産としての沖縄県の地名 琉球弧の島嶼名と失われる微小地名」 日本学術会議公開資料、表1。
- ↑ 日本の世界自然遺産:屋久島 環境省。
- ↑ 屋久島町エコツーリズム推進協議会 環境省。
- ↑ トカラ列島の日本復帰 鹿児島県。
- ↑ 奄美群島の日本復帰 鹿児島県。