減衰振動

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減衰振動とは、振幅が時間とともに徐々に小さくなる振動。

概要[編集]

空気抵抗などの減衰のある振り子やバネマスダンパ系が、減衰振動の例である。

理想的な単振動は振幅が減少することのない振動であるが、実際の系には減衰成分があるため減衰振動に該当することが多い。 減衰成分は、物理的にはエネルギーを消費するものである。

バネマスダンパ系[編集]

微分方程式

md2xdt2+βdxdt+kx=0(質量m,減衰係数β,ばね定数k)

で記述されるバネマスダンパ系は減衰振動の例である。
この微分方程式の解は、m,β,kの関係によって次のいずれかの形になる。(詳しくは微分方程式#2階線形微分方程式を参照)

x=C1exp(β+β24km2mx)+C2exp(ββ24km2mx)(if β24km)
x=C1exp(β2mx)+C2xexp(β2mx)(if β2=4km)

ただし、C1,C2任意定数初期条件などで決定できる。

通常m,β,k>0なので、以上いずれの指数関数も減衰する部分exp(β2mx)が掛かっているので減衰することがわかる。 また、β24km符号によって振動の波形が異なる。

  • 符号が正だと指数関数の肩はいずれも実数なので、振動しない単なる減衰になる(不減衰振動)。
  • 符号が負だと指数関数の肩はいずれも複素数なので、実関数に直すと三角関数と指数関数の積になり(オイラーの公式を参照)、振動しながら減衰する(減衰振動)。
  • 符号が0は、両者の境であり、振動しない単なる減衰になる(臨界減衰)。

関連項目[編集]