仙台市地下鉄東西線
(東西線 (仙台市交通局)から転送)
ナビゲーションに移動
検索に移動
仙台市交通局 T 東西線 | |
|---|---|
|
| |
| 当路線にて運用に使われる2000系。 | |
| 基本情報 | |
| 国 |
|
| 所在地 | 宮城県仙台市 |
| 種類 | 地下鉄 |
| 路線網 | 仙台市地下鉄 |
| 起点 | 八木山動物公園駅 |
| 終点 | 荒井駅 |
| 駅数 | 13駅 |
| 路線記号 | T |
| 開業 | 2015年12月6日 |
| 所有者 | 仙台市交通局 |
| 運営者 | 仙台市交通局 |
| 車両基地 | 荒井車両基地 |
| 使用車両 | 車両の節を参照 |
| 路線諸元 | |
| 路線距離 | 13.9 km |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 線路数 | 複線 |
| 電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 車上一次鉄輪式リニアモーター方式 |
| 最大勾配 | 57 ‰ |
| 最小曲線半径 | 105 m |
| 閉塞方式 | 車内信号閉塞式 |
| 保安装置 | ATC・ATO |
| 最高速度 | 70 km/h |
東西線(とうざいせん)は、宮城県仙台市太白区の八木山動物公園駅から同市若林区の荒井駅を結ぶ、仙台市交通局の地下鉄路線。
- ラインカラーは青で、路線記号はT 。
概要[編集]
- 事業名称は仙塩広域都市計画 都市高速鉄道第4号 仙台市高速鉄道東西線。事業延長は、計画で14.38 km(このうち地下式13.83 km)。
- 日本国内の地下鉄路線で唯一全ての駅が地下にあるにもかかわらず、一部の駅間だけが地上区間となっている路線である。
沿革[編集]
- 東西線開通前、仙台の東西を結ぶ路線は道路のみだった。しかしながら、地形にあたっては多数のボトルネックがあった[注 1]。また、このような理由からラッシュ時は渋滞が激しくなるなど課題があった。
- そこで、1970年代に東西線の建設構想が始まったが、今のような地下鉄ではなく大きく3つの路線に分けられる形で構想されていた(モノレール(現在の八木山動物公園駅~大町西公園駅間)、仙石線を地下化し、西公園方面まで延伸(現在の大町西公園駅~仙台駅間)、新交通システム(現在の仙台駅~荒井駅間))[注 2]。しかし、西公園での乗り換えは不便であったり、これらの路線では採算が見込めなかったりと予測され、結局仙石線とは直通運転を行わない独立した路線かつ仙台市の東西を一本で結ぶ路線にシフトチェンジした[注 3]。
- やがて、1998年にルート案の公表を行い、翌年には「アクセス30分構想」を策定。2000年になるとルートが正式決定し、同時に鉄輪式リニアモーターカーを採用することになった[注 4]。
- 2005年7月には市長選挙が行われたが、建設推進派である梅原克彦が当選(第15代仙台市長に就任)したこともあり[注 5]、8月には工事施行が認可された。2008年には工事に伴い、青葉通のケヤキの過半数が移植された[注 6]。
- 2011年に東北地方太平洋沖地震が起こったが、被害はそれほど大きくなく、6月以降随時工事の再開に至っている。また、2012年には需要予測に関する裁判が行われたが、最終的に仙台市側が勝訴した[注 7]。また、同年からは軌道の敷設や車両の製造を開始した。
- 2013年には全線貫通式が行われ、翌年6月に広瀬川橋梁・西公園高架橋が土木学会田中賞を受賞し、9月には車両(2101F)が荒井車両基地に搬入された。2015年2月にはレール締結式が行われ、翌月からは車両の試運転を開始した。そして、12月6日に開業・営業運転を開始した。
- 開業後の動向として、平成29年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者内閣総理大臣表彰の受賞(2017年)が挙げられるが、2023年からは新型コロナウイルス感染症の影響が後を引いたのか減便され、朝ラッシュ、平日夜を除く時間帯が10分間隔になった(減便前は7分半間隔)。2025年からは開業10周年の一環として、金の前立て車両にラッピングが施され、12月には臨時列車として運用に就いた[注 8]。
車両[編集]
駅一覧[編集]
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
その他[編集]
- 先述したとおり、地下鉄路線では珍しく全ての駅が地下にあるにもかかわらず、一部の駅間だけが地上区間[注 10]となっている路線となっているが、主な理由として、地上区間が山間部に位置することが挙げられる。このうち、八木山動物公園駅~青葉山駅間の竜の口橋梁付近の勾配は、北陸新幹線の碓氷峠越えの区間の勾配よりも急勾配である。
- 当路線の半分にあたる八木山動物公園駅~仙台駅間は、計画当初は仙石線との直通運転やモノレールでの運転が考えられていた。しかし、バブル崩壊後の時代で、山間部での制約もあったことから、未実現に終わり、全線にわたって鉄輪式リニアモーターカーでの運転に至っている。
夢が溢れる構想とはいえ、こればっかりはしょうがないものである - 八木山動物公園駅は、かつて日本一標高が高い地下鉄駅として、日本地下鉄協会から認定されていたが、2020年より神戸市営地下鉄の谷上駅にその称号を譲った[注 11]。しかし、谷上駅は高架駅のため地下駅としてであれば依然と八木山動物公園駅が日本一である。
- 長町駅や北仙台駅でも乗り換え路線が存在する南北線とは異なり[注 12]、仙台駅を除く全ての駅で乗り換え路線や接続路線が存在しない。ただし、青葉通一番町駅~荒井駅間は仙石線あおば通駅~中野栄駅間の振替輸送対象路線となっている。
脚注[編集]
- ↑ 西側は主に青葉山、東側は工業団地、城下町や土地区画整理事業が遠因となる狭小路線および屈曲路といった具合である。
- ↑ このうち実現したのは仙石線の地下化のみである(延伸はあおば通駅止まりで、残念ながら西公園まで延伸されなかった)。
- ↑ 尚、このどさくさに当時の仙台市長であった石井亨がゼネコン汚職事件で収賄した容疑で逮捕されている。尚、石井辞職後は藤井黎が計画を継承する形で新市長に就任した。
- ↑ 長堀鶴見緑地線や都営大江戸線などで採用されている方式で、しばしばミニ地下鉄と称される。これらの地下鉄の長所は建設費の削減(トンネル径が従来より小さくなるため)、急勾配や急カーブなどの複雑な地形にも対応していること(線形の自由度が高いため)などが挙げられる。
- ↑ 先代の藤井黎の意志を継ぐ形となった。尚、選挙にあたっては慎重派や反対派、再検討派の候補者もいたが、彼らは落選に至っている(票が分散したことや候補の乱立で意見集約ができなかったことが遠因となっている)
- ↑ 約5万人もの署名活動によるもので、当初は全て伐採予定だった。
- ↑ とはいえ、予測の下方修正を行っている。
- ↑ 尚、2020年の開業5周年記念の際にも同車両を使用した臨時列車が運転されている。
- ↑ それ以外は銀色で、ラストナンバーの2115Fが該当
- ↑ 八木山動物公園駅~青葉山駅間(竜の口橋梁の真下を通る)と国際センター駅~大町西公園駅間(広瀬川の真上を通る)
- ↑ それ以前は、北神急行電鉄及び神戸高速鉄道(一応神戸電鉄も)が所有していたため、地下鉄駅であるとは一概に言えなかった。
- ↑ 前者は東北本線、後者は仙山線。