双葉会
社会福祉法人双葉会は、福岡県北九州市内において、児童養護施設「双葉学園」をはじめとする児童福祉事業、及び「双葉苑」をはじめとする高齢者福祉事業を行っている法人で、1954年1月に社会福祉法人の認可を受けている。
名 称 | 社会福祉法人双葉会 |
---|---|
種 別 | 社会福祉法人 |
設 立 | 1954年2月23日[1] |
理事長 | 柏木 修(2021年1月に就任) |
理 事 | 6名[2] |
理事6名
への報酬 |
2021年度:715万円[3]
(1名あたりの報酬額119万円) |
監 事 | 2名 |
評議員 | 7名[2] |
本部住所 | 〒803-0273
福岡県北九州市小倉南区長行東 3-13-28(地図) 児童養護施設「双葉学園」内 |
運営法人
の職員数 |
222名[4]
(男性65名・女性157名) |
双葉会の
資産総額 |
21億9800万円[1]
(2021年度) |
事業運営に
係る公費 |
10億8500万円[3]
(2021年度) |
施設・設備
に係る公費 |
800万円[3]
(2021年度) |
法人番号 | 1290805000512 |
公式HP | http://www.futaba-kai.or.jp/ |
メール | futaba-jim@futaba-kai.or.jp |
電 話 | 093-451-5865 |
FAX | 093-451-5866 |
双葉会の目的[編集]
多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるように創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的として、下記の福祉事業を行う[1]。
双葉会の沿革[編集]
法人の福祉事業における沿革は以下のとおりである[5]。
- 1945年に、双葉学園を開設した。
- 1954年に、社会福祉法人の認可を受けた。
- 1966年に、保育所及び双葉保育園を開設した。
- 1998年に、児童自立生活援助事業「双葉ホーム」、介護老人福祉施設「双葉苑」、「双葉苑」デイサービス、「双葉苑」居宅介護支援事業所を開設した。
- 2000年に、双葉学園内に「児童家庭支援センター」を開設した。
- 2008年に、地域密着型介護老人福祉施設「第二双葉苑」、グループホーム「双葉荘」を開設した。
- 2013年に、地域密着型介護老人福祉施設「ふたばのその」、グループホーム「ふたばのその」、小規模多機能型居宅介護「ふたばのその」を開設した。
- 2017年に、小規模多機能型居宅介護「ふたばのみのり」を開設した。
双葉会の事業一覧[編集]
双葉会は、福岡県北九州小倉南区内において、児童養護施設「双葉学園」をはじめとする児童福祉施設を5ヶ所[6]、高齢者福祉施設「双葉苑」をはじめとする10ヶ所[6]において、次の事業を行っている[5]。
事業所の名称 | 事業所の所在地 |
---|---|
双葉学園 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-28 |
家庭支援センター
事業 双葉学園 |
福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-28 |
双葉保育園 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-17 |
双葉苑 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-17 |
デイサービス事業 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-17 |
短期入所生活介護
事業 双葉苑 |
福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-17 |
居宅介護支援事業 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-17 |
地域密着型老人福祉
事業 第二双葉苑 |
福岡県北九州市小倉南区
高野3丁目11-1 |
グループホーム事業 | 福岡県北九州市小倉南区
高野3丁目11-1 |
地域密着型介護老人
福祉事業 ふたばのその |
福岡県北九州市小倉南区
徳吉西1丁目20-15 |
グループホーム事業
「ふたばのその」 |
福岡県北九州市小倉南区
徳吉西1丁目20-15 |
小規模多機能型居宅
介護事業 |
福岡県北九州市小倉南区
徳吉西1丁目20-15 |
小規模多機能型居宅
介護事業 |
福岡県北九州市小倉南区
高野3丁目11-1 |
双葉学園みのり | 福岡県北九州市八幡西区
西川頭町3番5号 |
法人駐車場事業 | 福岡県北九州市小倉南区
長行東3丁目13-28 |
双葉会の理事[編集]
理事長については長らく西田稔夫が就任していたが、2017年8月に西田稔夫(84歳)が死去するとその妻である西田孝子が理事長に就任した[3][5][7]。その後、2018年3月からは真名子放弦、2019年2月からは高原堅次と毎年理事長が交代していたが、2021年1月以降は柏木修が理事長を務めている[1][3][5][7]。
ちなみに、北九州市議会議員でもある亡き西田稔夫の長男は双葉会を2019年5月に退職し(退職時は非常勤職員)[8][9]、2021年より別の社会福祉法人の理事長を務めている[10]。また、次男の西田二郎は2022年度において双葉会の理事に在職中である[3]。
双葉会の理事会[編集]
双葉会では2017年度~2018年度にかけて、補助金の不正受給、不適切な業務運営など計25件が発覚した[11][12][13][14]。2019年度には別の不祥事が度々報道されても当時の理事会は、その原因究明や再発防止策についてほとんど議論しなかったほか、北九州市役所の指導を受けても適格性を欠く施設長を放任するなど、双葉会の理事会は内部統制システムが機能不全状態に陥っていた[6][15][16]。
このため双葉会は児童福祉の専門知識や経験を有する柏木修(別の社会福祉法人の理事長)、迫田学(弁護士)らを2020年1月までに理事に迎え、一定の改善が2022年3月迄に完了した[17][18][注釈 1]。しかし、その一方で、ここ数年の内に不祥事を起こし逮捕歴のある男性を役員に復職させたうえ、2022年度も在職させていることから、健全化を目指す新組織として通常考えられない対応をとっていると北九州市役所から指摘を受けている[3][6]。
双葉会の役員[編集]
双葉会の2022年度の役員は次のとおりである[3]。
理事6名、監事2名、評議員7名、計15名
役 職 | 氏 名 |
---|---|
理事長 | 柏木 修 [注釈 2] |
業務執行理事 | 高田 照男 [注釈 3] |
理 事 | 迫田 学 [注釈 4] |
理 事 | 下田 俊 [注釈 5] |
理 事 | 西田 二郎 [注釈 6] |
理 事 | 森延 靖 [注釈 7] |
監 事 | 亀岡 稔昌 |
監 事 | 百瀬 豊 |
評議員 | 柿内 よし子 |
評議員 | 西村 久美子 |
評議員 | 原田 昌子 |
評議員 | 船戸 亜紀 |
評議員 | 宮崎 宏幸 [注釈 8] |
評議員 | 山本 妙子 |
評議員 | 吉田 淳子 |
所管庁[編集]
社会副法人「双葉会」の所管庁は次のとおり[3]
〒803-8501
北九州市役所11階
開庁時間:平日の月から金曜日の午前8時30分から午後5時15分まで
電話:093-582-2571
FAX:093-582-0070
HP:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ko-katei/ko-katei.html
メール:kod-kansa@city.kitakyushu.lg.jp
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 理事会において不祥事に対する「原因究明」、「再発防止策の策定及び実施」が行われた。このほか①児童への性教育の実施、②権利ノートを利用した人権教育の実施、③参加する権利を具現するための「意見箱」の設置、④児童相談所作成の「24時間子ども相談ホットライン」カードの配布、⑤職員への性暴力防止研修の実施、⑥「報連相」の職員への徹底、「性暴力等の対応マニュアル」の作成及び研修、被害児童・加害児童について新たに「自立支援計画」の策定、施設の安全点検(死角をなくす点検)、「児童自治会活動」の活性化などの改善がされた。
- ↑ 理事長(非常勤)の柏木修は、2019年6月より社会福祉法人「北九州市社会福祉協議会」の理事長でもある。
- ↑ 業務執行理事の高田照男は、北九州市役所の元職員である(平成30年度決算特別委員会 第2分科会不議事件 9月20日第1委員会室議事録 北九州市議会事務局 2019年9月参照)。
- ↑ 理事の迫田学は北九州第一法律事務所に所属する弁護士である。
- ↑ 理事の下田俊は児童養護施設「双葉学園」の施設長である。
- ↑ 理事の西田二郎は、亡き西田稔夫の二男である。
- ↑ 理事の森延靖は、社会福祉法人双葉会の職員である。
- ↑ 宮崎宏幸は、児童養護施設「暁の鐘学園」の元施設長で、「北九州市児童養護施設協議会」(北養協)の元会長である。
出典[編集]
- ↑ a b c d 『履歴事項全部証明書』 福岡法務局北九州支局、2022年1月5日、1-3頁。
- ↑ a b “社会福祉法人双葉会”. 社会福祉法人双葉会. 2022年8月15日確認。
- ↑ a b c d e f g h i “社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム”. 社会福祉法人双葉会. 2022年8月15日確認。
- ↑ “gBizINFO(社会福祉法人双葉会)”. 経済産業省. 2022年8月15日確認。
- ↑ a b c d “社会福祉法人双葉会のホームページ”. 社会福祉法人双葉会. 2022年8月15日確認。
- ↑ a b c d 『勧告書』 福岡県弁護士会(人権擁護委員会)、2021年12月2日、1-2、7-8。
- ↑ a b 『令和元年度 児童福祉施設に係る社会福祉法人に対する特別監査の結果(改善勧告)』 北九州市子ども家庭局、2019年11月27日、1-6頁。
- ↑ “「流用」北九州市議を提訴 社福法人、1700万円返還要求”. 西日本新聞me. 2022年8月15日確認。
- ↑ “北九州市議が所得隠し 法人収入を「私的流用」 小倉税務署認定 追徴460万円”. 西日本新聞me. 2020年8月15日確認。
- ↑ “高塔会「あかつきだより」第35号 理事長あいさつ”. 社会福祉法人高塔会(福岡県北九州市若松区). 2022年8月15日確認。
- ↑ 『一般指導監査及び特別監査(計25件)』 北九州市役所(子ども家庭局)、平成29年度~平成30年度、1-6頁。
- ↑ “北九州の社会福祉法人 補助金を不正受給 3000万円超 市議 昨年まで理事”. 朝日新聞. (2018年7月22日)
- ↑ “補助金3千万円を不正受給 市議が元理事の社会福祉法人”. 朝日新聞デジタル. 2022年8月15日確認。
- ↑ “平成30年7月25日市長記者会見(最後の質疑応答)”. 北九州市役所. 2022年8月27日確認。
- ↑ “北九州市、児童養護施設運営の双葉会に改善勧告 理事会正常化など /福岡”. 毎日新聞. 2022年8月26日確認。
- ↑ 『平成30年度決算特別委員会 第2分科会不議事件 9月20日第1委員会室議事録』 北九州市議会事務局、2019年9月。
- ↑ “社会福祉法人双葉会に対する特別指導監査の結果及び是正改善状況”. 北九州市役所(子ども家庭局). 2022年8月15日確認。
- ↑ “双葉会に対する特別指導監査の結果及び是正改善状況”. 北九州市役所(子ども家庭局). 2022年8月25日確認。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 双葉会のホームページ
- 双葉会の情報開示事項
- 双葉会に対する特別指導監査の結果-所管庁
- 児童養護施設「双葉学園みのり」ー双葉会の運営(2018年に双葉学園より分離)