先頭車化改造
ナビゲーションに移動
検索に移動
先頭車化改造とは、既存の中間車に運転台ブロックなどをつけて先頭車化したものである。主に国鉄型や大手私鉄からの譲渡車に施工されることが多い。運転台設置改造ともいう。
概要[編集]
- 以上の理由から改造されることが多い。
手法[編集]
- 既存先頭車と同じ構体を新造
- 鋼製車に多い。アルミ車でもちらほら。今のところステンレス車でこのようなパターンを採用している車両は見当たらないが、223系では端部をボルト接合にして先頭車化を容易にできる構造となっている。
- 既存先頭車から運転台部分のみ流用
- こちらも鋼製車に多い手法だが、大半は廃車された先頭車から流用しており、運転台の種車が廃車されていない場合、運転台を失った先頭車は廃車になることが多い。上信電鉄のクハ1301のように、新たに運転台を取り付けて残すのは極めてまれである。ステンレス車では209系を改造した訓練機械がこれを該当する。
- オリジナルの前面を取り付ける
- 特急型の改造や、JR化後に多く見られる手法。コストカットのため食パンスタイルにされることが多い。
- 車体更新
- 最もコストがかかるが、余剰となった国鉄気動車のグリーン車を荷物車 (鉄道車両)、郵便荷物合造車に改造する際に多く見られた。国鉄モハ72形電車改造の荷物車 (鉄道車両)、郵便荷物合造車もこれである。新性能電車では国鉄455系電車のクハ455-201(←サハシ455-18)がこれに該当する。
施工車両[編集]
国鉄/JR[編集]
- ここでは旧型国電は扱わない。
- 国鉄101系電車
- 国鉄103系電車
- 3500番台 - タイプ1
- 3550番台 - タイプ3
- 国鉄105系電車
- クハ104-26 - 29、クモハ105-28 - 31 - タイプ1
- クハ104形500番台、クモハ105形500番台 - タイプ1
- クハ104-551 - タイプ2
- 国鉄113系電車
- クハ112形1200番台 - タイプ1
- 800番台 - タイプ1
- 300番台 - タイプ2、のちに5300番台に改番
- クモハ112形2000番台(JR東海) - タイプ1
- 2000番台(きのくに線) - タイプ3
- 国鉄115系電車
- 500番台 - タイプ1
- クハ115形600番台 - タイプ1
- クハ115形1500番台 - タイプ1
- クモハ115形1500番台 - タイプ1
- 550番台 - タイプ2
- クモハ114形1000番台(伯備線) - タイプ3
- クモハ115形1600番台 - タイプ3
- クモハ114形6000番台(福知山線) - タイプ3
- 国鉄119系電車
- 100番台 - タイプ1
- 国鉄145系電車 - タイプ4
- 国鉄153系電車
- 国鉄165系電車
- JR西日本183系電車 - 485改
- 国鉄205系電車 - いずれもタイプ3
- JR東日本209系電車
- 訓練機械 - タイプ2
- 国鉄213系電車 - タイプ3
- 国鉄381系電車
- 国鉄413/717系電車
- クハ412-3、クハ412-8 - タイプ4
- クハ455形700番台 - タイプ1
- 国鉄415系電車
- 国鉄419/715系電車 - タイプ3
- 国鉄455/475系電車
- クハ455-201 - タイプ4
- クハ455形500番台 - タイプ1
- クハ455形600番台 - タイプ1
- 国鉄485系電車
- 国鉄717系電車
- クモハ716形200番台 - タイプ4
- クモハ716形900番台 - タイプ2
- JR九州783系電車
- JR九州787系電車
- 新幹線0系電車
- JR西日本キハ41形気動車 - タイプ3
- 国鉄キハ181系気動車
- 国鉄キハ183系気動車
私鉄[編集]
- ここでは地方私鉄の譲渡車のうち、譲渡時に改造したものについては扱わない。
- 名鉄5700系電車5600形
- 東武8000系電車
- 熊本電気鉄道モハ5100形電車 - 運用についてから改造したものがある。
- 三重交通サ360形電車
- 三重交通サ2000形電車
- 三重交通モ4400形電車 - 一度運転台撤去後に再設置されたという珍しい経緯を持つ。
- 上信電鉄1000形電車
- 泉北高速鉄道3000系電車