伊豆国
ナビゲーションに移動
検索に移動
伊豆国(いずこく、いずのくに)は、伊豆半島を中心に存在した東海道に属した令制国。
概要[編集]
豆州(ずしゅう)の美称がある。
国府は現在の三島市に所在と伝えられる。一宮は三嶋大社。
歴史[編集]
戦国期[編集]
北条早雲の根拠地で、後北条氏は伊豆から関八州に覇を唱えた。
織豊期[編集]
小田原合戦後、徳川家康が旧後北条領に移封され、伊豆では内藤信成が韮山城主となった。
江戸時代[編集]
内藤信成は家康の駿府隠居直前に韮山から駿府に転じた。
その後、三島と韮山に伊豆半島の天領を支配する代官所が置かれたが、1759年に韮山に一本化。江川氏が代官を務める韮山代官所がここに発足した。
伊豆諸島は幕府直轄とされた。
明治維新後[編集]
韮山代官所は、1868年に韮山県となったが、1871年(明治4年)に第1次府県統合で相模国西部と共に足柄県に統合となった。さらに、1876年(明治9年)に旧伊豆国域は第2次府県統合で静岡県に統合され、1878年(明治11年)に伊豆諸島は東京府に移管された。
郡[編集]
1896年(明治29年)4月の郡再編前は以下の郡が存在した。
- 田方郡 - 1896年3月以前は函南、韮山周辺のみ。
- 賀茂郡 - 1896年3月以前は伊豆半島東海岸一帯が郡域。東京府移管以前は伊豆諸島も含んだ。
- 君沢郡 - 伊豆西海岸にあった郡。1896年4月に田方郡に合併
- 那賀郡 - 松崎町周辺にあった郡。1896年4月に賀茂郡に合併。