トレニタリア
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種類 | 国営企業 |
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略称 | FS |
本社所在地 |
![]() ローマ |
設立 | 2000年 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | ニコレッタ・ジャドロッシ (会長)、ルイージ・フェッラリス (CEO) |
売上高 | 137億ユーロ |
純利益 | 2億200万ユーロ |
従業員数 | 85,361人(2022年) |
所有者 | イタリア国鉄 |
外部リンク | https://www.trenitalia.com/it.html |
トレニタリア(イタリア語:Trenitalia 略称FS(エッフェエッセ))とはイタリアで鉄道事業を行うイタリア最大の鉄道事業者である。鉄道輸送の規制緩和に関する欧州連合指令を受けてイタリア国鉄の輸送事業を引き継ぐ形で民営化された鉄道。略称のFSはイタリア国鉄のイタリア語のFerrovie dello Statoから取られており民営化後も使用されている。イタリアの大半の鉄道事業を担っており、イタリアの中で最大の鉄道会社である。
欧州の統括団体のTransport & Environment(T&E)による調査ではトレニタリアは2024年において27社中最高の成績を収めた。評価は信頼性、予約、社内設備、中距離列車における自転車の持ち込みだった。
歴史[編集]
イタリア政府は欧州連語の規制に従うためにトレニタリアを設立した。1991年の欧州委員会の最初の鉄道指令 (91/440/EC)は鉄道インフラを管理する事業体と鉄道輸送を提供する事業体の間で会計を分離することを要求した。そのためイタリアは2000年6月1日主要な鉄道会社としてトレニタリアを設立し、同年7月1日に鉄道網を監督する会社としてイタリア鉄道網 (FRI)を設立した。しかしいずれもイタリア国鉄の傘下にあり、分離は形式的なものにとどまった。また2017年にはトレニタリアから貨物輸送事業が分離されメルシタリアが設立された。
現在、トレニタリアはアドリア・フェリーズと提携しており、ドゥラス行きのフェリーの切符がどの駅でも購入が可能である。これは別途で購入するよりも大幅に割安で購入できる。これはアンコーナもしくはトリエステでの接続で適用される。
旅客輸送[編集]
トレニタリアはイタリア国内の国内輸送とオーストリア、スイス、ドイツ、スイス、スロベニアへの国際列車を運行している。同社は地域列車と長距離列車両方を運行している。
地域列車[編集]
地域列車はイタリアの地域内または近隣の地域間を運行し地域レベルで地方自治体から「地域サービス契約」という補助金を受け取っている。地域列車には各駅に停まるもの(Regionale)、快速運転をするもの(Regionale veloce)に分かれる。
長距離列車[編集]
トレニタリアは高速列車(フレッチャ系統)と準高速列車(インターシティ系統)の2種類がある。2024年時点では以下の列車が運行されている。
国際輸送[編集]
現在トレニタリアはフランス、スイス、ドイツ、オーストリア、スロベニアへの国際列車を運行している。
- フランス
フランスへはトレニタリア・フランスという子会社がミラノ-パリ間でフレッチャロッサを運行している。
- スイス
スイス連邦鉄道と子会社のトレノルドの合弁会社のTILOがスイス-イタリア国境付近の地域間輸送を行っている。
- ドイツ
ドイツへの国際列車は主にユーロシティが中心で、ミュンヘン-ヴェネツィア間、フランクフルト-ミラノ間などの列車が運行される。
- オーストリア
オーストリアへの国際列車はオーストリア連邦鉄道の運行するレイルジェットが中心である。一部ユーロシティが存在する。
- スロベニア
スロベニアへの国際列車はトリエステ-リュブリャナ間の地域列車の運行が中心である。
切符[編集]
切符はオンライン、駅、あるいはイタリア国外の旅行代理店などを含む4000の店で購入が可能である。
車両[編集]
詳しくはトレニタリアの車両を参照。