エルミートの微分方程式

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数学解析学分野に於けるエルミートの微分方程式とは以下のよーな形で表される線形微分方程式である。

  • y2xy+2ny=0

概要[編集]

上記微分方程式は冪級数を用いる事により一般解を求める事ができる。

まずx=0まわりの冪級数を

y=m=0cmxm

と置いて、これを項別微分し上記方程式に代入すれば

m=2m(m1)cmxm22m=1mcmxm+2nm=0cmxm=0

が得られる。ここでxmの項を零とおけば

(m+2)(m+1)cm+22mcm+2ncm=0

が求まる。これから漸化式

  • cm+2=2nm(m+2)(m+1)cm

が導かれる。

nが非負整数であるときはm>nなるmに対してcm=0となる事により上記微分方程式の級数解がn次多項式解になる。

エルミート多項式[編集]

エルミートの微分方程式のn次多項式解のうちxnの係数が1であるものをエルミート多項式と言いHn(x)で表わす。この多項式には以下の如き簡潔な表示式が存在する。;

  • Hn(x)=(1)nex2dndxnex2

以下、上記表示式がエルミートの微分方程式を満たす事を示そう。

証明 以下のよーな関数

u=(1)nHn(x)=ex2(ex2)(n)

を考えると積の微分法ライプニッツの公式より

u=2xex2(ex2)(n)+ex2(ex2)(n+1)=2xex2(ex2)(n)2ex2(xex2)(n)=2xex2(ex2)(n)2ex2k=0nnCkx(k)(ex2)(nk)=2nex2(ex2)(n1)

が成り立つ。更に微分すると

u=2n{2xex2(ex2)(n1)+ex2(ex2)(n)}=4nxex2(ex2)(n1)2nex2(ex2)(n)=2xu2nu

となり上述の関数uが微分方程式

u2xu+2nu=0

を満たしている事が分かる。(証明終)

関連項目[編集]