アディフ
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種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 公的事業体 |
本社所在地 |
![]() マドリード |
設立 | 2005年1月1日 |
業種 | インフラの管理・建設 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | ルイス・ペドロ・マルコ・デ・ラ・ペーニャ |
売上高 | 16億7300万ユーロ |
純利益 | 3億8400万ユーロ |
総資産 | 213.7億ユーロ |
従業員数 | 13429人 |
所有者 | スペイン政府 |
外部リンク | https://www.adif.es/inicio |
アディフ(Adif、正式名称:Administrador de Infraestructuras Ferroviarias(鉄道インフラ事業))とはスペインの鉄道事業である。スペインの鉄道網と鉄道駅、関連施設のなどのインフラの保有、管理を行う。アディフは2005年1月1日に設立され、以前までGIF社が管理していたスペイン国鉄のインフラ全体を継承した。
またアディフは2014年にアディフは従来の在来線の部門(アディフ、Adif)と高速鉄道部門(アディフAV、Adif Alta Velocidad)に分離された。
事業[編集]
アディフは鉄道路線と鉄道駅の管理に加えて、貨物駅を始めとするその他の鉄道インフラの管理も行っている。また、路線の廃止区間の管理も行う。また、路線の利用状況を見て、円滑な鉄道交通を確保するため、時刻表を作成している。アディフはインフラ使用料を運行事業者から徴収し、運営資金としている。
アディフは、すべてのインフラの所有者として、新路線の拡張と建設のためにスペイン政府から補助金を受け取っている。
債務が欧州会計制度のガイドラインの枠組み内に収まるように、2014年にアディフ(負債総額11億ユーロ)とアディフ・アルタ・ベロシダ(負債総額約152億ユーロ)に分割された。アディフAVの負債は2019年までに158億ユーロに増加した。
鉄道網[編集]
鉄道における競争の準備処置として、線路と駅の管理はスペイン国鉄から分離され、2005 年に独立した会社に移管された。それ以来、スペイン国鉄 (レンフェ)は純粋な運航会社となり、競合他社が独立して運営できるようになり、民営化後に国営鉄道が利益を上げることが可能になった。
2012年末現在、アディフの路線網の総延長は13,945kmである。このうち、標準軌の高速線が2,183km、従来のイベリア軌間線が11,623km、そしてその他狭軌線などが139kmである。アディフが管理する路線網には1,566の旅客駅があり、うち18駅は2005年から2011年の間に高速鉄道網のために新設されたものである。またアディフは複数の貨物駅も運営している。
狭軌鉄道網のインフラ事業者の線路は、当初はアディフに移管されていなかった。しかし、2013年初頭にアディフは狭軌鉄道網全体を引き継いだ。これにより、スペインの狭軌鉄道網の大部分がアディフの管理下に置かれることになった。また、アディフの管理下にないのは、自治州が運営する路線のみである。
車両[編集]
アディフは資材運搬、線路検測などのために機関車や電車を保有する。例えばスペイン版ドクターイエローの高速鉄道用架線・軌道検測車のアディフ330系電車を保有する。