はるき悦巳
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はるき 悦巳(はるき えつみ、1947年5月28日 - )は、漫画家。代表作は『じゃりン子チエ』。
大阪市西成区西萩町(現在の西成区花園北)出身。1970年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業[1]。1977年に第1回平凡劇画賞に佳作入選し、1978年に『punch oh!』3月号に掲載された「政・トラ ぶっとん音頭」で漫画家デビュー。『週刊漫画アクション』1978年10月12日号で読み切りとしてスタートした「じゃりン子チエ」が好評で、1979年4月5日号の第13話から連載となった。大ヒットとなり、1981年に映画化、テレビアニメ化された。同作で第26回(1980年度)小学館漫画賞青年一般部門受賞。『カスタムコミック』1979年11月号から1980年12月号に連載し、1981年に単行本化された『日の出食堂の青春』は、1982年にNHK銀河テレビ小説の1シリーズとして全20回のテレビドラマ化された[2]。1997年に母親の介護問題で「じゃりン子チエ」の連載を終了した。
作品(単行本)[編集]
- 『舌町物語』(画、荘久一作、双葉社[アクションコミックス]、1979年)
- 『じゃりン子チエ』(全67巻、双葉社[アクションコミックス]、1979-1997年/全47巻、双葉社[双葉文庫名作シリーズ]、1998-2004年/全34巻、双葉社[双葉文庫]、2019-2024年)
- ジュニア版『じゃりン子チエ――チエちゃん奮戦記』(全15巻、双葉社[アクションコミックス]、1981-1983年)
- 『日の出食堂の青春』(日本文芸社[カスタムコミックス]、1981年/双葉社[アクションコミックス]、1989年、新装版2010年/双葉社[双葉文庫名作シリーズ]、2004年)
- 『どらン猫小鉄』(双葉社[アクションコミックス]、1984年)※最初はA5判で出され、同年にB6判で出し直された[3]。
- 『じゃりン子チエ番外篇 どらン猫小鉄奮戦記』(双葉社[アクションコミックス]、1984年/双葉社[双葉文庫名作シリーズ]、1997年/双葉社[双葉文庫]、2020年)
- 『ガチャバイ』(上・下、小学館[ビッグコミックススペシャル]、1998-1999年)
- 『帰って来たどらン猫』(双葉社[アクションコミックス]、2003年/双葉社[双葉文庫]、2022年)
- 『帰って来たどらン猫 アンちゃんて誰やねん編』(双葉社[双葉文庫名作シリーズ]、2007年)
- 『帰って来たどらン猫2』(上・下、双葉社[アクションコミックス]、2006年/双葉社[双葉文庫]、2022年)
- 『帰って来たどらン猫 呑んだら天国 呑まれりゃ地獄編』(上・下、双葉社[双葉文庫名作シリーズ]、2009年)
- 『帰って来たどらン猫3』(上・下、双葉社[双葉文庫]、2023年)
- 『はるき悦巳短編全集 力道山がやって来た』(小学館[ビッグコミックススペシャル]、2010年)
出典[編集]
- ↑ 卒業生一覧 多摩美術大学 卒業生たちがつくったもの。
- ↑ 茶谷薫「娯楽マンガ作品を教材に(4) はるき悦巳『日の出食堂の青春』(PDF)」『名古屋芸術大学キャリアセンター紀要』第13号、2024年
- ↑ V林田「黒澤明『用心棒』を下敷きにしたハードボイルド・猫アクション——はるき悦巳『どらン猫小鉄』」マンバ通信、2022年1月14日
関連文献[編集]
- 灰谷健次郎『オオカミがジャガイモ食べて――灰谷健次郎対談集』(小学館、1981年)