電子回析管
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電子回析管とは干渉を通して電子の波動特性を観察・研究することができる特殊なブラウン管である。
背景[編集]
ルイ・ド・ブロイが1924年に提唱した物質波論によると、あらゆる粒子は波としての性質を持つとされている。電子回析管は、電子の干渉を実証することでこの理論を裏付ける。この干渉は波動においてのみ起こり、古典粒子では起こらない。物質波の検出は粒子と波動の二重性へとつながった。
仕組み[編集]
真空ガラス管内で、電子源はウェーネルトシリンダーを用いて収束した電子線を発生させる。この電子線は多結晶グラファイト箔に衝突し、散乱によって拡散される。ガラス管の端で、電子は蛍光板で検出される。