電子回析管

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

電子回析管とは干渉を通して電子の波動特性を観察・研究することができる特殊なブラウン管である。

背景[編集]

ルイ・ド・ブロイ1924年に提唱した物質波論によると、あらゆる粒子としての性質を持つとされている。電子回析管は、電子の干渉を実証することでこの理論を裏付ける。この干渉は波動においてのみ起こり、古典粒子では起こらない。物質波の検出粒子と波動の二重性へとつながった。

仕組み[編集]

真空ガラス管内で、電子源はウェーネルトシリンダーを用いて収束した電子線を発生させる。この電子線は多結晶グラファイト箔に衝突し、散乱によって拡散される。ガラス管の端で、電子は蛍光板で検出される。

関連項目[編集]