陸前仙岩鉄道
陸前仙岩鉄道とは、岩手県雫石町の雫石駅から岩手県久慈市の陸仙久慈駅までの約130kmを結ぶ旅客鉄道である。路線は雫石〜陸仙盛岡間の西東北線と陸仙盛岡〜陸仙久慈間の東東北線がある。また、陸仙盛岡駅でJR東北本線と、陸仙久慈駅で久慈臨海鉄道と線路が繋がっており、それを介して久慈臨海鉄道久慈港までの貨物列車の運行も行っている。本社は岩手県久慈市畑田にある畑田車庫に隣接して存在している。また、当鉄道は全て架空であり、鉄道模型や空想シリーズなどで数人によって行われているプロジェクトである。実際の組織とは一切の関係がない。
概要[編集]
西東北線[編集]
西東北線は雫石駅〜陸仙盛岡駅の約18.4km、6駅からなる路線である。駅は以下の通り
- 雫石
- 御所湖
- 小岩井
- 猪去
- 南盛岡
- 陸仙盛岡
東東北線[編集]
東東北線は陸仙盛岡駅〜陸仙久慈駅の約111.6km、30駅からなる路線である。駅は以下の通り
- 陸仙盛岡
- 岩手大学
- 緑ヶ丘
- 東黒石野
- 北松園
- 川又
- 玉山
- 渋民
- 陸仙川口
- いわて沼宮内
- 岩手町
- 大坊
- 新大坊
- 葛巻町
- 小屋瀬
- 北葛巻
- 上葛巻
- 陸仙葛巻
- 東葛巻
- 葛巻鴨川
- 新葛巻
- 江刈
- 来内
- 陸仙荷軽部
- 山形川井
- 新山形川井
- 久慈渓流の小滝
- 久慈大川目
- 畑田
- 陸仙久慈
車両基地[編集]
陸前仙岩鉄道の車両基地は計5箇所ある。
畑田車庫 畑田車庫は岩手県久慈市畑田にある陸前仙岩鉄道で最大規模の車両基地。本社に隣接して設置されており、陸前仙岩鉄道の全車両の検査は畑田車庫で行う。陸前仙岩鉄道の車両の他、久慈臨海鉄道の車両も畑田車庫で検査を行っており、過去にはJRや三陸鉄道の車両が検査を行った事例もある。
東葛巻車庫 東葛飾車庫は岩手県葛巻町にある陸前仙岩鉄道に2番目の規模の車両基地。葛巻鴨川駅に隣接して設置されている。朝夕に入出庫がある他、畑田車庫が使用できない際に簡易的な検査などを行う。実際東日本大震災で畑田車庫が一時使用停止となった際、東葛飾車庫を中心とした運用を行った。
新大坊車庫 新大坊車庫は岩手県葛巻町にある車両基地で、新大坊駅に隣接して設置されている。朝夕に入出庫がある。
盛岡車庫 盛岡車庫は岩手県盛岡市にある車両基地で、陸仙盛岡駅に隣接して設置されている。朝夕に入出庫がある他、JR東北本線から陸前仙岩鉄道に入線する全ての列車が当車庫で入替を行う必要がある。
雫石車庫 雫石車庫は岩手県雫石町にある車両基地で、雫石駅に隣接して設置されている。朝夕に西東北線の列車の入出庫が沢山ある他、陸前仙岩鉄道の車両を疎開する時などは基本的に雫石車庫に疎開する。
廃線-小久慈支線[編集]
小久慈支線はかつて畑田駅〜小久慈駅の約6.4km、4駅からなっていた路線である。駅は以下の通り
- 畑田
- 田高
- 南久慈
- 小久慈
小久慈支線は21世紀になり利用者の減少が目立っており、2005年には廃止が検討されていた。しかし2009年に第三セクターの新陸前仙岩鉄道として転換する方針が決定し2010年には小久慈支線残存プロジェクトに携わった建設会社が沿線の再開発がスタートしていた。しかし2011年に発生した東日本大震災にて計画が中断となり、その後2015年頃を目処にプロジェクトを再始動する方針だったが2020年まで延期。しかし2011年末には沿線人口の更なる減少などが起き、2012年に自治体がプロジェクトから辞退したのを機に、陸前仙岩鉄道は小久慈支線残存プロジェクトを断念し、同年3月7日付けで正式に小久慈支線は廃止となった。また、陸前仙岩鉄道となってから初の路線廃止となった。
車両[編集]
RS-900形[編集]
1995年に日本車輌にてRS-901-903の1両編成3本が落成された。陸前仙岩鉄道初のアルミ車両である。
RS-800形[編集]
1981年〜1985年に日本車輌にてRS-801〜804の1両編成4本が落成された。現在の主力車両である。
RS-700形[編集]
1974年〜1976年に日本車輌にてRS-701〜704の1両編成4本が落成された。RS-702、RS-703は既に廃車済みである。また陸前仙岩鉄道では両開き扉が初採用となった。
RS-600形[編集]
1990年に日本車輌にてRS-601、602の1両編成2本が落成された。小久慈支線用に製造されたが路線の廃止で旅客から撤退。RS-601は廃車済みである。またRS-602は陸前仙岩鉄道で現存する唯一の両開き扉の気動車である。
ED85型[編集]
1985年〜1990年にED85-1〜4の4機が落成された。設計は国鉄のEF65型やED75型に似たようなものとなっている。またED85-2、4は過去に東北本線内の貨物列車を2度代走しており、ED85-1も試運転として常磐線のいわき駅まで自走経験がある。
デキ8000型[編集]
1962年〜1967年にデキ8001〜8004の4機が落成された。陸前仙岩鉄道の主力である。冬季には4機全機が連結した4重連で通称「大坊カッター」と呼ばれる霜取り列車が不定期で運行される。
RD20型[編集]
1972年〜1975年にRD20-1〜4の4機が落成された。RD20-4は観光客車列車の運行中、ダンプカーとの衝突事故で事故廃車。RD20-1、RD20-2はそれぞれ引退後盛岡車庫、畑田車庫での入替用機として車籍を持たない機械として運用後近年廃車。RD20-4は唯一現存しており現在もイベント列車や貨物列車で運用されている。RD20はディーゼル機関車なため非電化の久慈臨海鉄道線内にも入線でき、現在も夏季に久慈臨海鉄道での運行が設定されている。また、冬季貨物はスノープラウがついていないためED85やデキ8000の次位につく。そして久慈臨海鉄道のD51、D52の畑田車庫入場時の牽引もRD20が担当する。
24系客車[編集]
2013年にJRより観光列車用にオハネフ25-48、オハネフ25-159、オハネ245-248、カニ24-118の4両が譲渡された。過去に5回ほど寝台特急久慈号としてED85型重連による運行が行われたが2017年の運行を最後に雫石車庫に留置されている。