粒子加速器
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粒子加速器とは電場や磁場を利用して、素粒子や原子核を高速で加速して衝突させ、素粒子の性質や物質の研究、新元素の合成などに用いられる。高エネルギー物理学や医療で用いられる。
歴史[編集]
最初の加速実験はアーネスト・ラザフォードが1919年に行ったことが初とされる。1930年代にはサイクロトロンが開発された。1950年代以降、大型加速器が開発され、ヒッグス粒子の発見などさまざまな成果がでた。現在でも技術の進歩が続いている。
身近な実用例[編集]
医療において、がん治療や放射線治療に使用される。産業系では、半導体製造や材質分析に用いられる。
加速器の種類[編集]
主な加速器[編集]
- CERN(スイス)
- 欧州原子核研究機構(CERN)が保有する世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器」がある。ジュネーブにある。
- フェルミ国立加速器研究所(アメリカ)
- イリノイ州に存在。かつては世界最強だったテバトロン加速器を保有している。
- ブルックヘブン国立研究所(アメリカ)
- ニューヨーク州に存在。相対論的重イオン衝突器を保有。重イオンを光速レベルで衝突させ、ビッグバン直後の状態を再現できるとして著名。
日本[編集]
- KEK
- 茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)が保有する電子・陽電子衝突型加速器で、物質と反物質の非対称性を研究している。
- J-PARC
- 茨城県東海村のJ-PARCは大強度陽子加速器でニュートリノや中性子研究を行っている。