悪魔のいる天国
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『悪魔のいる天国』(あくまのいるてんごく)は、星新一のショートショート小説作品集。2025年に新潮文庫版が100刷となり、累計166万1000部が刊行されている。
タイトルにそぐわず、実際に悪魔が出てくる話は1作のみである。
書籍情報[編集]
1967年には早川書房から、1973年にはハヤカワ文庫JA(早川書房)から刊行されている。
1975年には新潮文庫(新潮社)から刊行されるが、新潮社から本作に先立つ1971年に刊行された『ボッコちゃん』には、「デラックスな金庫」、「誘拐」、「肩の上の秘書」、「ゆきとどいた生活」、「追い越し」、「診断」の6編が先行収録されることになった。新潮文庫の表紙画、カットは真鍋博。
収録作[編集]
以下は、新潮文庫版。
- 合理主義者
- 調査
- デラックスな金庫
- 天国
- 無重力犯罪
- 宇宙のキツネ
- 誘拐
- 情熱
- お地蔵さまのくれたクマ
- 黄金のオウム
- シンデレラ
- こん
- ピーターパンの島
- 夢の未来へ
- 肩の上の秘書
- 殺人者さま
- ゆきとどいた生活
- 愛の通信
- 脱出口
- もたらされた文明
- エル氏の最期
- 夢の都市
- サーカスの旅
- かわいいポーリー
- 契約者
- となりの家庭
- もとで
- 追い越し
- 診断
- 告白
- 交差点
- 薄暗い星で
- 帰路
- 殉職
- 相続
- 帰郷
- 著者よりひとこと: 星新一
- 解説: 青木雨彦
テレビドラマ[編集]
『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』(NHK BSプレミアム)において以下のようにテレビドラマが放映されている。
- 薄暗い星で
-
- あらすじ
- 宇宙の果ての薄暗い星(惑星)。そこは使用できなくなったロボットが宇宙に放棄され、ごくまれに恒星の熱にも溶かされず、漂着する惑星であった。
- その惑星には金属を腐食させるガスがあり、ロボットもやがては動かなくなる。
- 1体の人型ロボット(染谷将太)は、惑星を彷徨い、別の人型ロボット(栗原類)と出会う。
- 2体は「なぜ人間はロボットを工場で分解せずに、放棄するのか」や、互いの主人だった人間について語り合い、主人からもらったという発条式オルゴールを鳴らし、その音色に聞き入る。
- 「この星で君に会えてよかった」と別れを告げるが、すでにもう1体は活動を停止していた。
- 残った1体はオルゴールのネジを回し、しばらくして活動を停止した。
- オルゴールの音色もやがて停まる。
外部リンク[編集]
- 悪魔のいる天国 - 新潮社