学生割引

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学生割引(がくせいわりびき)とは、学生生徒を対象に取り扱われる割引のことである。通称「学割」。本項では、鉄道における学生割引について解説する。

概要[編集]

鉄道会社JR各社、青い森鉄道東武鉄道名古屋鉄道近畿日本鉄道南海電気鉄道[1])から指定を受けた学校等(いわゆる一条校のうち、中学校以上の学校)の学生・生徒で、運賃計算に使用した営業キロが100.1km以上[2]である場合(鉄道会社ごとに判定を行う。JRのみ、あるいは私鉄のみの適用となる場合がある。)、片道、往復、連続乗車券[3]の該当券片の運賃が、大人の普通旅客運賃の2割引となる。10円未満はJRの場合切り捨て、他社は切り上げて計算する。連絡乗車券においては、別々に計算したものを合算する。原則として他の割引との重複適用はできない[4]が、往復割引との重複適用は可能であり、JR区間のみ運賃が2割8分引きとなる。急行券等の料金券には一切の割引が適用されないことに注意が必要である。

学生割引普通乗車券の発売[編集]

学生割引普通乗車券の発売には、指定を受けた学校より交付される学校学生生徒旅客運賃割引証に乗車区間及び乗車券の種類(片道、往復、連続)を記入し、提出する必要がある。[5] また、JRにおいては学生割引普通乗車券を購入するにはみどりの窓口またはJR券の個札の取扱のある旅行代理店へ出向くか、話せる指定席券売機(みどりの券売機プラス)にてオペレータを呼び出す必要がある。なお、一部の駅では駅係員が専用のモードで指定席券売機を操作することで、学生割引普通乗車券の発売を行っている。

過去の学生割引[編集]

JR及びその前身の国鉄において、学生割引普通乗車券を大人普通旅客運賃の2割引の額とすることは旅客営業規則第92条に定められているが、1966年3月5日の旅客営業規則改正までは、国鉄の鉄道区間においては2等(1960年7月1日までは、3等)の大人普通旅客運賃から5割引した額であった。航路自動車線においては、2割引であった。

脚注[編集]

  1. 本線末端ー岸里玉出駅ー高野線末端と乗車する場合、距離要件を満たす。かつては南海フェリーとの距離の通算が可能であった。
  2. 三陸鉄道は全線乗り通した場合、営業キロが100.1km以上となるが同社には学生割引の制度はない。
  3. 連続乗車券が存在するのは、前述の鉄道会社のうち、JR各社と東武鉄道のみである。
  4. 旅客営業規則第76条より。
  5. 旅客営業規則第29条より。