吸血魔団
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「吸血魔團」(きゅうけつまだん、THE TUBERCUROSE)は、手塚治虫の漫画作品。
概要[編集]
1948年10月20日に東光堂から描き下ろしの単行本として刊行された。
身体を縮小して、人体の中を冒険するという本作のプロットを手塚は気に入ったようで、基本的なストーリーはそのままで1953年に「38度線上の怪物」としてリメイクしているほか、1964年には虫プロ製作で放映されていたテレビアニメ『鉄腕アトム』のエピソード第88話「細菌部隊」としてリメイクされている。この鉄腕アトムのアニメのエピソードは1966年のアメリカ映画『ミクロの決死圏』の元になったとも言われている。少なくとも、手塚自身は『ミクロの決死圏』は「細菌部隊」の盗作だと信じていたようである。
本作のヒロイン「モオド」の名は、ベルンハルト・ケラーマンの小説『トンネル』の登場人物からとられている。
あらすじ[編集]
ケン一の叔父さんのヒゲオヤジは、人間の体の中の研究がしたくて、服用すると身体が小さくなる薬「
ケン一とヒゲオヤジは細菌ほどの大きさになり、ある少年の身体に入った。少年の体内で結核菌による「結核団」が肺に穴を穿つべく奮闘中。体内の防衛組織と争っていた。
そこで結核菌の少女・モオドと出会う。モオドはケン一の話を聞き、自分たち結核菌のやっていることが間違いだと悟る。ケン一とヒゲオヤジは体の大きさが元に戻り始め、モオドを助け、結核団を倒していき、やがて少年の口から痰と共に脱する。痰の中にはモオドもいたはずだったが、ヒゲオヤジに諭され、ケン一は痰を火をかけて燃やしてしまう。少年の結核は快癒していた。
外部リンク[編集]
- 吸血魔團 - 手塚治虫公式サイト