京阪9000系電車

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京阪9000系電車(けいはん9000けいでんしゃ)は、1997年に京阪電気鉄道が導入した車両のこと。特急と急行・普通列車どちらも使える汎用型車両を目指して設計された。

概要[編集]

1990年代ごろ、京阪本線の朝ラッシュでは急行の激しい混雑が問題となっていた。そこで、当時京阪間ノンストップだった特急を途中駅に停車させ、混雑緩和を試みる。しかし、当時の特急に使われていたのは、つり革が無くラッシュ時間帯に不向きな8000系3000系Iだったため、乗降に時間がかかり、遅延を頻発させてしまった。

そんな問題を解決すべく、ラッシュ時間帯にも対応できる特急用車両として本形式が開発された。昼間は急行としての用途も想定したため、3扉としたことから、外観は通勤車の7200系と同一である。機器類も7200系と概ね同一のものを使用している。車内は8000系と同一の座席数を確保すべく、固定式のセミクロスシートで、シートピッチを少し詰めたものとした。

こうして朝夕は特急、昼間は急行として運用可能な汎用車両として開発され、1997年に9001F~9005Fの8両編成5本が製造された。特急として運用する際は、快適性を損なわないように真ん中の扉を締め切り、8000系と同様の2扉車として扱われた。

しかし、車内は固定クロスシートだったため、半数の座席は進行方向とは逆の向きに座らなければならず、快適性は8000系と比べて低下し、乗客からは不満の声が出た。また、急行や普通として運用する際も、クロスシートである故に乗降に時間がかかった。特急と急行・普通どちらで運用するにしても中途半端な存在となってしまった。

2008年の中之島線開業に合わせて3000系IIが導入されたのに伴い、特急主体の運用からは順次撤退。登場から10年程度でロングシート化改造を受け、完全な通勤電車となった。ただ、中之島線開業時のダイヤ改正で、特急列車が増加したのに伴い、ラッシュ時間帯には通勤車も特急運用に充当されるようになったため、ある意味普通列車と特急列車どちらも充当可能な汎用列車といえる。

このように、汎用車両として登場したものの中途半端となってしまい、登場から10年程度で他の通勤車と同等レベルの設備となってしまった経緯から、京阪電車の中でも迷列車としてしばしば語られる。

その後[編集]

2015年・2016年には、各2編成ずつ7両化改造を受け、余った4両は2両ずつ10000系に組み込まれた。2024年には残りの1編成(9005F)も7両化改造が施されたが、余った1両は半端車として現在も留置されている。どれか近い世代の1編成か7200系、10000系あたりに組み込んで観光列車として改造するのが、無理のない活用先であると思われる。

また、9605を除き今後もリニューアルが見込まれやすい状況のため廃車は考えられないが、9605は活用先が見つからなければ廃車もやむなしな状況と考えて良い。

関連項目[編集]

  • 京阪7200系電車 - 同世代の通勤型車両。
  • 京阪3000系電車 (2代) - 後継といえる特急車両。1+2配列の転換クロスシートとし、ラッシュ時の混雑も対応可能な特急車両である。
京阪電気鉄道の鉄道車両
特急車 8000系 - 3000系II
一般車
車体流用車・卵型電車 1000系 - 2200系 - 2400系 - 2600系
非貫通車・VVVF車 6000系 - 7000系 - 7200系 - 9000系 - 10000系 - 13000系
京津線大津線 600系III - 700系III - 800系II
石清水八幡宮参道ケーブル 1・2号II