京阪13000系電車

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京阪13000系から転送)
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京阪13000系電車(けいはん13000けいでんしゃ)は、2012年平成24年)から京阪電気鉄道(京阪)が導入している鉄道車両である。

概要[編集]

支線区に残っていた2600系0番台と、本線区に残っていた2200系2600系0番台5000系の淘汰ため2012年より段階的に導入されている。

2024年現在、京阪に在籍する系列の中では京阪3000系編入車を含めて113両と最多の車両数(次点は6000系の112両)を有する。

製造[編集]

1次車[編集]

宇治線に残っていた2600系0番台を置き換えるため2012年より導入、2012年4月14日[注 1]に13001Fが[1]、同年6月上旬頃[注 2]に13002Fが[2][注 3]、同年6月29日[注 4]に13003Fが[3]、同年6月28日[注 5]に13004Fが[4]、同年7月上旬頃に13005Fが[5]、導入され4両編成5本となったところで1次車としての製造は終了し以降は2次車の導入に移っていく。

2次車[編集]

2014年度以降も支線区の2600系0番台と、本線区の2200系・2600系0番台の置き換えのため導入が続けられた。1次車からの変更点は前照灯および室内照明灯にLEDを採用したことと、ドアチャイムを設置したことである[6]。2014年4月7日[注 6]に13006Fが[7]導入された。この導入で4両編成5本となり次の導入は3次車に移る。一方7両編成も導入され同年5月30日[注 7]に13021Fが[8]、同年8月上旬[注 8]に13022Fが[9]、それぞれ導入され2次車としての導入は終了し以降は3次車の製造となる。

3次車[編集]

支線区と本線区に残っていた旧型車の置き換えのため2016年度も導入が継続された。2次車からの変更点はドアの開閉の音が静かになり、LED式室内照明灯の形式変更、座席下の機器改良がされた。4両編成は2016年7月に13007Fが製造されこの導入をもって4両編成の導入は終了しこの後に導入される4両編成向けの車両は先頭車のみ製造になる。一方7両編成の導入は続けられ同年8月に13023Fが[10]、同年9月20〜30日の間に13024Fが[11]、同年度中に13025Fが、それぞれ導入され3次車としての導入は終了し以降は4次車の製造となる。

4次車[編集]

ホームドア設置のため置き換える必要が生じていた5000系の置き換えのため導入され2018年4月18日に13026Fが、[12]同年5月22日に13027Fが、[13][14]導入され4次車としての導入は終了し以降は5次車の製造となる。

5次車[編集]

京橋駅でのホームドアの設置のため早急に置き換えが必要な5000系の置き換えのため導入。4次車からの変更点は扉上部に戸挟み検知装置が新設され、車内には防犯カメラと扉上部に広告用デジタルサイネージが設置された。また、京阪線の通勤車では初のシングルアーム型パンタグラフが採用された。[15]また京阪では17年ぶりとなる6両編成での製造となり2021年2月17日に13032Fが、[16][17][18]同年年2月18日に13031Fが、[19][20]同年年3月15日に13033Fが、[21]同年3月26日に13034Fが、[22]同年7月8日に、13035Fが、[23]同年9月5日に13036Fが、[24]導入され5次車の導入は終了した。以降は6次車の導入へ以降する。

6次車[編集]

後述の編入車の導入により余った半端車の受け皿として先頭者のみの計18両が製造された。2024年3月15日に13037Fの13087号車と13037号車が[25] 、同年3月19日に13038Fの13088号車と13038号車が[26]、同年3月21日に13039Fの13089号車と13039号車が、[27]、同年12月9日に13040Fの13090号車と13040号車が[28]、同年12月11日に13041Fの13091号車と13041号車が[29]、同年12月13日に13042Fの13092号車と13042号車が[30]、2025年1月30日に13043Fの13093号車と13043号車が[31]、同年2月3日に13044Fの13094号車と13044号車が[32]、同年2月5日に13045Fの13095号車と13045号車が[33]がそれぞれ導入された。6次車の導入は終了し以降は7次車に移る。なお13040号車は電装解除で余った電装品を搭載している。2200系2400系2600系をそれぞれ置き換えた。

7次車[編集]

2025年度から2026年度までの間に計49両が導入予定。1000系が置き換えられると思われる。番台区分だが20番台は埋まるため、新区分の10番か、40番台の続番となることが想定される。49両ということで7両7編成の導入が考えられるが、3000系プレミアムカーの増備で余った半端車の行き先を考えると4両編成などの投入も考えられる。

編入車[編集]

3000系プレミアムカーを新造し組み込んだ代わりに編成から外されて運用を離脱していた中間車の3750形6両が13021F・13023〜13027Fに込みこまれたもので2023年6月29日に、もと3751号車が13871号車へと改番のうえ、13771号車と入れ替えの形で13021Fに組み込まれ営業運転に復帰したのを最初として、13022F以外の20番台6編成に順次組み込まれた。本系列に合わせた塗装変更や、ドアチャイムの追加などの改造は行われているものの、座席は3000系時代と同様のセミクロスシートとなっている。また3000系と13000系では車体構造が異なっているため連結面が違い窓の配置も異なるため判別は容易である。また京阪線の通勤車において転換クロスシート装備となるのは本形式が初めてとなる。[34]大津線では800系の先頭車が固定クロスシートを設置している他、本線の9000系でも固定クロスシートを設置していた。

なお、プレミアムカーはもう1両ずつ新造する予定であり、更に6両の3000系の編入が見込まれる他、9000系の9605の編入の如何も気になるところである。

番台別[編集]

0番台[編集]

すべて4両編成で、13051・53・55・57と13002・04・06には併結に対応したジャンパ栓と渡り板が設置されており、車両不足時の8両運転が可能である。

20番台[編集]

すべて7両編成だが、13022Fを除きプレミアムカー増結で余剰となった3000系を組み込み、余剰となった13770形は下記30番台に転用された。4両編成が不足した際は中間3両を抜いて4両編成によるワンマン運転も可能。

30番台[編集]

最初の頃は6両編成での製造が中心であったが、2024年頃から4両編成での製造が中心になり、一部は床下機器を電装解除され余った電装品を使用している。2025年3月までに4両編成に統一された。0番台と異なり車両不足時の8両運転はできない。

形式別[編集]

13000形
出町柳方の制御電動車。すべての番台に設定。
13050形
淀屋橋・中之島方の制御電動車。すべての番台に設定。
13150形
出町柳方に簡易運転台を備える中間電動車。20番台にのみ設定。当初は30番台にも存在したが、こちらはすべて13650形に改造されている。
13500形
SIVを搭載する付随車で、出町柳方に連結。すべての番台に設定。30番台の大半は13550形・13750形からの改造編入である。
13550形
SIVを搭載する付随車で、淀屋橋方に連結。20番台にのみ設定。当初は30番台にも存在したが、こちらはすべて13500形に改造されている。
13650形
一切の補機類を持たない付随車で、淀屋橋方に連結。0・30番台にのみ設定。30番台はすべて13700形・13150形・13750形からの改造編入であり、元13150形の車両はパンタグラフの撤去跡がはっきりわかる。
13700形
淀屋橋方に簡易運転台を備える付随車で、出町柳方に連結。20番台にのみ設定。当初は30番台にも存在したが、こちらはすべて13650形に改造されている。
13750形
淀屋橋方に簡易運転台を備える付随車で、淀屋橋方に連結。13772の1両のみで、それ以外は13500形・13650形に改造された。
13850形
淀屋橋方に簡易運転台を備える付随車で、淀屋橋方に連結。旧・3000系3750形で、13871・73 - 77の6両が存在する。車内は3000系時代の転換クロスシートのまま。

構造[編集]

車体[編集]

片側3ドア・18m級のセミダブルスキン製車体。柔軟な編成組成に対応しており現状、8・7・6・4両編成が存在しており更に寝屋川工場内では3両編成も存在している。構造上5両編成での運転も不可能ではないが、設定例はない。

車内[編集]

座席はロングシートで京阪では初めて片持式の座席を初採用した。またLCD式車内案内表示器が設置されたが山側のみ撤去された。

また3000系の編入車はセミクロスシートをそのままにしたため一部車両では転換クロスシートも設置されている。

機器類[編集]

台車は軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車のKW-77E形(電動車)、モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車のFS577形(付随車)を装備する。

制御方式はIGBT素子を利用したVVVFインバータ制御。

また4次車までは廃車車両から流用した下枠交差型パンタグラフを使用しており京阪らしさがでていたがなぜかいたが5次車より新製品のシングルアーム型パンタグラフに変更された。

運用[編集]

現在、4両編成(0番台と30番台)は宇治線・交野線・本線で、7両・8両編成(0番台の一部と20番台)は京阪本線・鴨東線・中之島線で運用されている。

2012年4月14日に第1編成(13001F)が運用開始し、同年7月13日には4両編成5本がそろい、2600系4両編成は宇治線の定期運用から離脱した。2013年6月1日から宇治線でワンマン運転が開始されたことにより、13000系は10000系と共通運用となったため、交野線にも入線するようになった。

2017年以降、8両編成が不足すると7両編成のうち1両が他の7両編成の中間に組み込まれ、8両編成が組成される。中間車1両を抜いた残りの6両は2両を半端車とした上で4両編成として運用されることが多い。8両編成となった編成は6000系や9000系9005Fと共通運用するため、特急や深夜急行など7両編成では見られない種別での運用も見られる。なお、8両に組成される編成は一定期間おきに変更される。

同年8月に全ての6両編成が4両編成へ減車された。そして脱車された2両のうち、13150形は電装解除さ13650形へ、13550形は補機類等をそのままに13500形へ改番され、機器類も構成し直すこととなった。

本線で運用される4両編成は萱島 - 中之島・淀屋橋間の普通・区間急行に使用される。車側カメラが設置され2025年10月26日よりワンマン運転となっている。

今後の動向[編集]

2025年度以降の49両分の増備が完了し、半端車の編入改造を含めると両数が最大で193両となる計算になり、最多増備両数を誇る2600系(131両)を優に超え増備両数1位となる。

Achtung.png以下の内容は投稿者の予想や憶測を含みます。
確定事項ではありません。参考程度にご覧下さい。

以下、2026年頃の未来をエンペディアンが勝手に想像したものを書く。

0番台[編集]

車載カメラの搭載が進んでいるため30番台と共通で本線ワンマンでの運用も開始されると思われる。

20番台[編集]

3000系のプレミアムカー再増備で余った中間車がワンマン化改造を受けたことから本区分も30番台に次いで全て4連に改造される可能性が否定できない。中間車の数が奇数両のため合わないという見方もあるが、9605を巻き込めば4連18本という内訳になり充足でき、全数を巻き込まない場合計算上最大4本分の改造で済むことになる[注 9]。また、4連化の煽りで10000系の7連化に一部中間車を供出する流れも不可能ではないため、ひとまず安泰というわけではないことに留意。一番あり得るのはプレミアムカー増備の中間車を13022F以外に編入するか、13022F以外の中間車を簡易運転台のない新製車に差し替えて終わりだと思われる。13022Fに関しては9605を組み込み8連化や9605を巻き込み新製先頭車4両とともに4連3本にバラす可能性も考えられる。

30番台[編集]

2025年10月改正で殆どの動きが終了し、2026年から数年にかけては変動がほとんど無いと思われる。ただ朝ラッシュ時の混雑が深刻化していることを鑑みると5連化されることも考えられる[注 10]が、その場合はワンマン運転に対応した構造が犠牲となりかねない[注 11]

増備車(7次車)[編集]

7次車となる49両については余剰中間車が3000系のプレミアムカー増備で余り、車両側面カメラ設置工事を実施中の6両に加え9000系から抜かれた9605の存在を踏まえると4連14本か4連7本、7連4本の内訳になる可能性が高い。ただし、9605に関しては種車の車齢を鑑みても13871か13772あたりと差し替えられ、抜き取られた1両が新規製造編成に組み込まれるものと言えよう。ただし、20番台を巻き込む場合話は別となる。

憶測はここまで



編成一覧[編集]

詳細は「京阪13000系の編成一覧」を参照

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. 竣工日は同年3月26日
  2. 竣工日は同年5月25日
  3. 営業運転が開始された後、13003Fと併結試運転を実施した。
  4. 竣工日は同年6月8日
  5. 竣工日は同年6月26日
  6. 竣工日は同年3月8日
  7. 竣工日は同年4月23日
  8. 竣工日は同年7月24日
  9. 全数改造の場合、7次車以降に少なくとも7連が3本製造されることになる。
  10. 一部の区間急行で7連が居るがこれを5連に変更する可能性も否めない。
  11. 京阪における車両側面カメラによるワンマン運転はモニターの都合で4両編成限定となる。

出典[編集]

  1. 【京阪】13000系 営業運転開始” (2012年4月14日). 2024年9月18日確認。
  2. 【京阪】13000系13002F 4連で営業運転復帰” (2012年6月29日). 2024年9月18日確認。
  3. 【京阪】13000系13003F 交野線で営業運転開始” (2012年6月29日). 2024年9月18日確認。
  4. 【京阪】13000系13004F 営業運転開始” (2012年6月29日). 2024年9月18日確認。
  5. 【京阪】13000系13005F 試運転” (2012年7月10日). 2024年9月18日確認。
  6. https://www.keihan.co.jp/info/upload/2014-05-28_13000kei-honsen.pdf 2024年9月18日閲覧。
  7. https://blog.livedoor.jp/markun_exp1026/archives/38412172.html 2024年9月18日閲覧。
  8. 【京阪】13000系7両編成 京阪本線にて営業運転を開始” (2014年5月31日). 2024年9月18日確認。
  9. 【京阪】13022Fが試運転” (2012年8月4日). 2024年9月18日確認。
  10. 京阪 13000系 13023F 試運転開始” (2014年8月25日). 2024年9月18日確認。
  11. 京阪 13000系 13024F 試運転開始 [4K]” (2014年9月20日). 2024年9月18日確認。
  12. https://www.nicovideo.jp/watch/sm33070272 2024年9月18日閲覧。
  13. https://www.youtube.com/watch?v=hWkrgV0JMHQ 2024年9月18日閲覧。
  14. https://www.nicovideo.jp/watch/sm33248787 2024年9月18日閲覧。
  15. https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-01-27_anzen-anshin.pdf 2024年9月18日閲覧。
  16. https://2nd-train.net/topics/article/31549/ 2024年9月18日閲覧。
  17. https://www.youtube.com/watch?v=B1Hi2LOhKUI 2024年9月18日閲覧。
  18. https://www.youtube.com/watch?v=nXoOf5l4DVY 2024年9月18日閲覧。
  19. https://2nd-train.net/topics/article/31619/ 2024年9月18日閲覧。
  20. https://www.youtube.com/watch?v=_FupZfoMvfo 2024年9月18日閲覧。
  21. https://2nd-train.net/topics/article/32057/ 2024年9月18日閲覧。
  22. https://2nd-train.net/topics/article/32241/ 2024年9月18日閲覧。
  23. https://twitter.com/kirarailcargo48/status/1412365939941675015 2024年9月18日閲覧。
  24. https://2nd-train.net/topics/article/34580/ 2024年9月18日閲覧。
  25. 【京阪】13000系13037Fの13087号と13037号が川崎車両で落成し陸送”. 2nd-traun (2024年3月15日). 2024年9月18日確認。
  26. 【京阪】13000系13038Fの13088号と13038号が川崎車両で落成し陸送”. 2nd-traun (2024年3月19日). 2024年9月18日確認。
  27. 【京阪】13000系13039Fの13089号と13039号が川崎車両で落成し陸送”. 2nd-traun (2024年3月22日). 2024年9月18日確認。
  28. 京阪13000系先頭車13040・13090号車が陸送”. 4号車の5号車寄り (2024年12月9日). 2025年3月24日確認。
  29. 京阪13000系先頭車13042・13092が陸送”. 4号車の5号車寄り (2024年12月13日). 2025年3月24日確認。
  30. 【京阪】13000系13042F寝屋川搬入陸送”. 2nd-traun (2024年12月14日). 2025年3月24日確認。
  31. 【京阪】13000系13043号車、13093号車が川崎車両から落成”. 2nd-traun (2025年2月6日). 2025年3月24日確認。
  32. 【京阪】13000系13044号車、13094号車が川崎車両から落成”. 2nd-traun (2025年2月4日). 2025年3月24日確認。
  33. 【京阪】13000系13045号車、13095号車が川崎車両から落成”. 2nd-traun (2024年2月6日). 2025年3月24日確認。
  34. https://www.youtube.com/watch?v=pj7m8gddwA8 2024年9月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

現有車両
京阪線優等列車用 8000系0番台 - 3000系II
京阪線一般車 1000系III - 2200系 - 2400系 - 2600系 - 6000系 - 7000系 - 7200系 - 9000系 - 10000系 - 13000系
鋼索線 1・2号II
大津線 600形III - 700形III - 800系II
過去の車両
京阪線優等列車用 1700系2 - 1800系I2 - 1810系→1900系2 - 3000系I→8000系30番台1
京阪線一般車 1型 - 100型1 - 200型1 - 1000型I→300型I→310型 - 1500型→500型I - 1550型→600型I - 1580型→700型I - 16型貴賓車 - 1000系II(1000型II・1100型I・1500型II・1200型I・1280型) - 250型 - 1300系 - 1650型→600系II(630型) - 600系II(600型・650型・680型) - 700系II - 1800系II - 2000系 - 5000系
鋼索線 1・2号I
大津線 1型 - 5型 - 10型 - 20型 - 30型 - 50型 - 60型(びわこ号) - 70型 - 80型I - 800型I - 260型 - 80型II - 300型II - 350型 - 500型II
1:一部車両は他社譲渡。2:後に一般車に格下げ。
関連項目
京阪グリーン