デルブリュック散乱
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デルブリュック散乱とは、強い電磁場の仮想光子による光子の散乱のことである。これは、量子電磁力学で予測される最初の非線形効果である。デルブリュック散乱は、コンプトン散乱とは異なり、散乱点における場のベクトルポテンシャルが0となる参照系において光子のエネルギーを変化させない。デルブリュック散乱は、光子のスピンの保存または反転のいずれの場合でも起こり得る。
仕組み[編集]
場の仮想光子は電子-陽電子対を生成する。入射光子はレプトンの1つによって散乱され、その後、その反粒子と対消滅して仮想光子を生成する。
散乱断面積[編集]
低エネルギーの光子について、スピンが保存される散乱断面積は、
そしてスピン反転を伴う弾性散乱断面積は、
高エネルギー領域内における前方散乱断面積は次のようになる。
ここで、角括弧内の最初の項はスピン変化を伴わない散乱に関係し、2番目の項はスピン反転に関係する。
の場合、デルブリュック散乱の全断面積は次の極限に収束する。