グッバイ・イエロー・ブリック・ロード

『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』（英語: Goodbye Yellow Brick Road）は、イギリスのシンガーソングライター、エルトン・ジョンが1973年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。

彼のキャリアにおいて最も成功したアルバムの一つであり、全世界で3,000万枚以上のセールスを記録している。

概要[編集]

『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』は、エルトン・ジョンにとって初の2枚組アルバムであり、その多岐にわたる音楽スタイルと作詞家バーニー・トーピンによる詩的な歌詞が特徴である。アルバムは、ロックンロール、バラード、グラムロック、レゲエなど、様々なジャンルを取り入れている。

レコーディングは、フランスのエランヴィルにあるシャトー・ディヴリーで、1973年の5月から7月にかけて行われた。当初、ジャマイカでのレコーディングが計画されていたが、現地の設備の不備と治安悪化のため、急遽フランスに変更された。

アルバムからは、「葬送～血まみれの恋はおしまい (Candle in the Wind)」、「ベニーとジェッツ (Bennie and the Jets)」、「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード (Goodbye Yellow Brick Road)」、「土曜の夜は僕の生きがい (Saturday Night's Alright for Fighting)」といったヒットシングルが生まれた。特に「ベニーとジェッツ」は、アメリカで初めてエルトン・ジョンにとってのビルボード・ホット100の1位獲得シングルとなった。

アルバムジャケットは、エルトン・ジョンが子供の頃に読んでいたオズの魔法使いから着想を得ており、彼がレンガ道を歩き、最終的にエメラルドの都に向かう様子を描いている。

ディスク1

フューネラル・フォー・ア・フレンド／ラヴ・ライズ・ブリーディング (Funeral for a Friend / Love Lies Bleeding) - 11:09
キャンドル・イン・ザ・ウィンド (Candle in the Wind) - 3:50
ベニー・アンド・ザ・ジェッツ (Bennie and the Jets) - 5:23
グッバイ・イエロー・ブリック・ロード (Goodbye Yellow Brick Road) - 3:13
ディス・ソング・ハズ・ノー・タイトル (This Song Has No Title) - 2:23
グレイ・シール (Grey Seal) - 3:58
ジャマイカ・サンデイ (Jamaica Jerk-Off) - 3:39
アイヴ・シーン・ザット・ムービー・ビフォア (I've Seen That Movie Too) - 5:59
ダーティ・リトル・ガール (Dirty Little Girl) - 5:00
オール・ザット・アイム・アバウト・トゥ・メンション (All the Girls Love Alice) - 5:09

ディスク2

このアルバムに収録されている「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」は、1997年にダイアナ妃の追悼曲として再レコーディングされ、史上最も売れたシングルの一つとなった。
アルバムの制作中、エルトン・ジョンはフランスのシャトーで、食事のたびにシャンパンを大量に飲んでいたという逸話がある。
当初、アルバムタイトルは『ゴッド・ブレス・アメリカ』になる予定だったが、変更された。