キャンドル・イン・ザ・ウィンド

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キャンドル・イン・ザ・ウィンド」(Candle in the Wind)は、イギリスシンガーソングライターエルトン・ジョンが1973年に発表した楽曲である。作詞はバーニー・トーピン、作曲はエルトン・ジョン。アルバム『黄昏のレンガ路』(Goodbye Yellow Brick Road)に収録された。

概要[編集]

オリジナル版は、アメリカの女優でモデルのマリリン・モンローに捧げられた曲であり、彼女の生涯を「風の中の蝋燭」(Candle in the Wind)に例えて歌われている。この表現は、華やかでありながらも短く儚い人生を暗示している。歌詞はマリリン・モンローの死から11年後に書かれた。

1986年には、オーストラリアメルボルン交響楽団とのライブバージョンが発表され、これが「キャンドル・イン・ザ・ウィンド1986」として知られている。

ダイアナ妃追悼バージョン[編集]

1997年、エルトン・ジョンはダイアナ妃の死に際し、歌詞を書き換えた追悼バージョン「キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997」(Candle in the Wind 1997)を発表した。このバージョンは、ダイアナ妃の葬儀で披露され、シングルとしてもリリースされた。全世界で記録的な売り上げを記録し、音楽史上最も売れたシングルの1つとなった。このバージョンで得られた収益は全て、ダイアナ妃が関わっていた慈善団体に寄付された。

収録曲[編集]

1973年版[編集]

  1. キャンドル・イン・ザ・ウィンド – 3:50
  2. ベニーとジェッツ – 5:23

1997年版[編集]

  1. キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997 – 4:10
  2. サムシング・アバウト・ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト – 4:20

豆知識[編集]

  • 「キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997」は、イギリスのシングルチャートで5週連続1位を獲得し、アメリカのビルボード・ホット100でも14週連続1位を記録した。
  • エルトン・ジョンは、この曲の収益で得た莫大な金額をすべてチャリティに寄付したことで、広く称賛された。
  • この曲の題名となった「Candle in the Wind」というフレーズは、詩人バーニー・トーピンが、短くも輝かしい生涯を送った人々を表現する際に用いる比喩表現として考案したものである。

関連項目[編集]

参考書籍[編集]

  • Philip Norman (2001). Sir Elton: The Definitive Biography. Pan Books. ISBN 978-0330377458.
  • David Buckley (2007). Elton: The Biography. André Deutsch Ltd. ISBN 978-0233002699.

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