ウオビット

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ウオビット」(英語: WOOBBIT)は手塚治虫によるホラー漫画で、『メタモルフォーゼ』シリーズの1編。

人狼、ワーフルフを題材とした漫画である。

月刊少年マガジン』(講談社)の1976年11月号に前編が、同年12月号に後編が読み切り掲載された。

あらすじ[編集]

コルチンスク農場へ人狼ハンターのロックベルト・トランシルバート男爵がやって来た。最近起きている満月の夜に村人が食い殺される事件は人狼(ウェアウルフ)の仕業であり、ロックは人狼を退治するためにやってきたのだという。

農場で働く少年・ヨハンは、ロックの言動に疑念を抱きつつも、ロックの誇り高い態度に惹かれていく。ロックは農場の主人が人狼だったことを突き止め、銀の十字架を熔かして作った弾丸で人狼を退治する。

しかし、事件はこれで終わりではなかった。人狼が噛んだことで、巨大化するようになったウサギ‐ウオビットという人狼(兎狼)が残っていたのだ。ハンスは山の中でロックの手が獣の手であることに気付いた。ロックは世にいる人狼を追っているうちにロック自身の人狼になってしまったと話す。ロックは自分の正体を隠しつつも、人狼を狩ることで人間としての誇りを保とうとしていたのだった。

兎狼と対峙し、銀の弾丸を撃ち尽くしたハンスであったが、ロックが人狼となって戦い、相討ちとなる。

事後処理に訪れた警部は「最後に一匹残っている」と言った化け物とはロック自身のことだったのかと聞き、ハンスはロックは立派な人間であり、最後の人狼はあの狼兎だったと答える。

外部リンク[編集]