インターシティ (デンマーク)
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ここではデンマーク王国を走るインターシティ(IC)について解説する。
概要[編集]
デンマークのインターシティは全てデンマーク国鉄(DSB)によって運行され国内の主要鉄道駅に停車するタイプの高速列車である。列車には食堂車がついてる場合もある。列車は予約が必要な時とそうでないとき(主に全駅停車区間)がある。
とりわけインターシティはイギリスで1966年に運転開始されたが、デンマークでは1974年から運行開始された。その路線はコペンハーゲン中央駅-オーフス中央駅間で1時間に1本ごとの運行で開始された。インターシティはそれまで運行されていたLitra MAやLitra MSで運行される急行列車を置き換えた。
時間が経つにつれ、オーフス中央駅までの接続はさらに北のオールボーとフレデリクスハヴンまで延長された。大ベルト海峡にそれまでの2隻の旧型の鉄道フェリーが置き換えられ3隻の大型鉄道フェリーになったことにより運行の拡大が可能になった。
IC3編成は1990年より運行を開始し、それまでの機関車牽引を置き換えた。これによりコペンハーゲンからヴァイレやコルディングなどまで複数の列車が連結され一緒になって運行されるようになった。1997年に大ベルト橋が開通したことによりダイヤが調整され、セナーボーへの路線がIC3からIR4に置き換えられた。
またインターシティ・リュンという無停車型の派生列車が存在する。
ICネットワーク[編集]
以下は2022年のダイヤ改正以降のインターシティネットワークである。以下の列車はユーロシティも含まれる。
- コペンハーゲン中央駅-キューゲ北駅-オーデンセ駅-フレデリシア駅-オーフス中央駅-オールボー駅(2時間に1本)
- オスターポート駅-コペンハーゲン中央駅-ロスキレ駅-オーデンセ駅-コルディング駅-エスビャー駅(1時間に1本)
- フレンスブルク駅-フレデリシア駅(2時間に1本)
- コペンハーゲン中央駅-オーデンセ駅-コルディング駅-ハンブルク中央駅(1日3往復、夏季及びクリスマスの夜間に追加1往復)
- 他にコペンハーゲン中央とオールボー駅間で夜間に数本運行される。
- 他にインターシティ・リュンによって列車が補完されている。詳しくはインターシティ・リュンを参照。
車両[編集]
インターシティは以下の車両で運行されている。
- IC3
- 気動車で3両編成の車両である。車両の特徴は全面のゴム製の覆いと貫通扉にしるため折りたためる運転台窓があげられる。IC3は全路線で運用されている。
- IR4
- 電車で4両編成の車両である。これはIC3の派生型でIC3と併結運転が可能である。セナーボー方面やエスビャー方面に使用される。
- IC4
- 気動車で4両編成の車両である。この車両はIC3の代替として開発されたが、技術的問題により、数本の列車の運用にとどまっている。