Uボート・レディ
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『Uボート・レディ』(ユーボート・レディ)は、高橋葉介の漫画作品。
概要[編集]
『ウィングス』(新書館)において、1983年Vol.6から同年Vol.9まで全4話が連載された[1]。
あらすじ[編集]
黒瀬は第二次世界大戦中に沈んだドイツ海軍のUボートを引き揚げて修復し、部下たちと密輸業を行っていた。運ぶものは日本では禁制品の大麻(マリファナ)だったり、無修正のポルノ作品だったり。しかし、艦の維持費を稼ぐのも大変で、報奨金めあてに、とある人物を一定期間艦内に預かる仕事を引き受ける。
その人物、クララは拳銃と短機関銃、そして爆弾のリモコンを手にUボートのシージャックを宣言する。クララたちは「ヒトラー財団」と呼ばれる秘密組織に属していた。
ヒトラー財団では、第二次世界大戦の末期に第三帝国再建用の財宝を積んだUボートの行方を追っており、バミューダ海域の孤島にあること見て、潜水艦を欲していたのだった、
孤島ではヨゼフ・メングレ博士が、アドルフ・ヒトラーのクローン製作を行っていた。Uボートはあったが、財宝は無かった(メングレ博士曰く、研究資材で積載いっぱい。財宝なんぞ積む余地は無かったとのこと)。
しかし、Uボートそのものが、大部分を金やプラチナの合金で作られたものであることに気付いたシュミッツは、Uボートを持ち逃げし、追撃防止に黒瀬のUボートを破壊しようとした。
クララの指揮により、2隻のUボートは相打ちになって双方が海に沈み、シュミッツも沈んだ。
助かったクララは養父母のいるスイスに戻ると告げ、黒瀬はUボート引き揚げを誓う。
各話[編集]
- 姫は乗りこんだ
- アドルフ・ヒトラーの孫娘
- 黄金のUボート
- 海戦
登場人物[編集]
- 黒瀬
- 部下たちからは「
大将 ()」と頻繁に呼ばれるが「艦長」と呼ぶように訂正している。 - 自称「平和主義者の密輸業者」。Uボートの単装砲は修理されておらず、魚雷も未搭載。拳銃のたぐいも所持していない。
- Uボートのことに詳しく、ヒトラーやドイツ空軍のヘルマン・ゲーリングがドイツ海軍のカール・デーニッツの足を引っ張ったような認識をしており、Uボートがあと50隻も稼働していたらアメリカ合衆国参戦前にイギリスは降伏していたと主張する。
- ゆうしお型潜水艦8番艦の艦長に就任予定だったが、建造計画が中止になったことで海上自衛隊を辞めてサルベージ会社に就職。カリブ海沖で沈んでいたUボートを発見し、引き揚げ、復元した。現実のゆうしお型8番艦たけしおは1984年に起工され、1986年に進水。1987年に就役し、2005年に除籍となっている。
- クララ
- 17歳。シュミッツたちからは「姫」とも呼ばれる。なお、アドルフ・ヒトラーの母親の名前はクララ・ヒトラーである。
- エヴァ・ブラウンとアドルフ・ヒトラーの孫娘。スイスの養父母の下で何も知らずに育っていたがヒトラー財団に後継者として誘拐される。クララ自身は内側から財団を崩壊させるつもりでいる。
- シュミッツ
- ヒトラー財団の1人、ヒトラーの思想には共感しているが、親衛隊の生き残りなどからなる「長老」たちによる組織運営についてはうんざりしている。
- ヨゼフ・メングレ
- ヨーゼフ・メンゲレと同一人物であるかは不明。南米に逃亡しているものと認識されていたが、南米にいるのは替え玉とのこと。
- アドルフ・ヒトラーに命じられて、アドルフ・ヒトラーのクローン製作の研究を行っていた。実験そのものは成功し、アドルフ・ヒトラーのクローン体をいくつも製作することに成功するが、いずれも知能が劣る。
- ヒトラーのクローンたち
- シュミッツたちからは「蛮人」呼ばわりされている。教えられた通りに(黄金の)Uボートの動態保存整備ができるくらいには知能がある。
書籍情報[編集]
- Uボート・レディ (新書館、1985年、ISBN 978-4403610899)
- Uボート・レディ ワイド版 (宙出版、2008年、ISBN 978-4776794981)
- 高橋葉介傑作集 Uボート・レディ (ぶんか社、2017年、ISBN 978-4821179756)
脚注[編集]
- ↑ “高橋葉介の作品集「Uボート・レディ」、少女が潜水艦をシージャック”. コミックナタリー (2017年2月10日). 2026年8月9日確認。