長野自動車道

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E19 長野自動車道
別称 長野道、中央道長野線
現況 営業中
日本
種類 高速自動車国道
路線延長 75.8 km
総延長 75.8 km
実延長 75.8 km
陸上区間 全区間
海上区間 なし
制定 1982年(施行令改正)
開通 1986年3月25日
最終延伸 1993年3月25日(豊科IC - 更埴JCT間)
起点 岡谷JCT
終点 更埴JCT
主な経由地 岡谷市塩尻市松本市安曇野市筑北村麻績村千曲市
主な接続道路 E20 中央自動車道
E67 中部縦貫自動車道(事業中)
E18 上信越自動車道
備考 安曇野ICを境にNEXCO中日本とNEXCO東日本に管轄が分かれる

長野自動車道(ながのじどうしゃどう、NAGANO EXPWY)は、長野県岡谷市岡谷JCTから千曲市更埴JCTへ至る高速道路高速自動車国道)である。略称は長野道(ながのどう)。

高速道路ナンバリングは、中央自動車道(富士吉田線を除く)とともに「E19」が割り振られている。

概要[編集]

本路線は、日本の東西を繋ぐ主軸である中央自動車道と、北陸・日本海側へ向かう上信越自動車道を最短距離で接続する、南北の超重要路線である。全線が長野県内のみで完結しているが、関東・中京圏から北信・北陸地方へのアクセス線として、物流・観光の両面で極めて高い交通需要を抱える。

営業上の管轄と境界[編集]

日本の高速自動車国道としては珍しく、一つの路線内でNEXCO2社が管理権限を分担している。これは2005年の日本道路公団民営化の際、旧メディアン(中央道・東名等)を継承した中日本と、関東・東北エリアを継承した東日本の境界が安曇野ICに設定されたためである。

  • 中日本高速道路(NEXCO中日本)八王子支社:岡谷JCT - 安曇野IC(松本保全・サービスセンター管轄)
  • 東日本高速道路(NEXCO東日本)関東支社:安曇野IC - 更埴JCT(長野管理事務所管轄)

実際の管理境界点は、安曇野ICの北側(30.1kp付近)のトンネル手前に存在し、境界標識が設置されている。

道路規格[編集]

  • 道路規格:第1種第2級
  • 設計速度:100 km/h(山岳・トンネル連続区間は80 km/h制限)
  • 車線数:全線4車線(完成4車線)
  • 最大縦断勾配:4.5%(更埴IC付近の急勾配区間)

建設の歴史と土木技術[編集]

本路線の建設は、1998年長野オリンピックの開催決定により、競技会場間の「高速移動の司令塔」として最優先整備された。

脆弱な地質との戦い(フォッサマグナ)[編集]

本路線はフォッサマグナ(中央地溝帯)の西縁に沿っており、極めて脆弱な地質(泥岩・破砕帯)を通過する。

  • 姨捨(おばすて)地滑り対策:千曲市付近では建設中から大規模な地滑り兆候が見られたため、直径3.5mの鋼管杭を多数打ち込む「抑止杭工法」や、地下水を抜く「集水井」が設置された。現在もNEXCO東日本により、24時間体制の精密な地盤モニターが継続されている。
  • 立峠トンネルの変形対策:長野道最長の立峠トンネル(3,627m)では、掘削中の異常地圧によりトンネル壁面が内側に押し出される現象に遭遇した。これを防ぐため、支保工の強化と二重被覆コンクリートによる特殊施工が行われた。

沿革[編集]

  • 1982年(昭和57年)3月30日:中央自動車道長野線として施行令改正。
  • 1986年(昭和61年)3月25日:岡谷JCT - 岡谷IC間開通。
  • 1988年(昭和63年)3月5日:岡谷IC - 松本IC間開通。名称を現在の長野自動車道に改称。
  • 1993年(平成5年)3月25日:豊科IC - 更埴JCT間開通により全線開通。上信越自動車道と直結。
  • 2004年(平成16年):梓川SAにおいて、日本初となるスマートICの社会実験を開始。
  • 2012年(平成24年)10月7日:豊科ICを「安曇野IC」へ名称変更。

施設一覧[編集]

施設名称欄の背景色が■である部分は施設が完成していないことを示す。

番号 施設名 接続路線名 岡谷JCT
から(km)
BS 備考 所在地
21 岡谷JCT E20 中央自動車道 0.0 - 本路線の起点 岡谷市
1 岡谷IC 20 国道20号(下諏訪岡谷BP) 3.7 標高945m
PA みどり湖PA - 8.4 塩尻市
2 塩尻IC 20 国道20号(塩尻バイパス) 10.9 -
BS 広丘野村BS - 15.6
3 塩尻北IC 27 県道27号松本空港塩尻北インター線 17.6
BS 神林BS - 21.0 松本市
4 松本IC 158 国道158号 24.1 上高地・乗鞍方面入口
事業中 松本JCT E67 中部縦貫自動車道 - - 事業中(松本波田道路
4-1 梓川SA / SIC - 27.5 ETC専用。日本初のスマートIC実験地。 安曇野市
5 安曇野IC 57 県道57号安曇野インター線 30.0 管理境界(中日本/東日本)
BS 明科BS - 34.5
BS 四賀BS - 38.3 松本市
5-1 筑北SIC 469 県道469号舟場矢ヶ崎線 42.1 - ETC専用 筑北村
廃止 本城BS - 43.1 × 1993年全線開通に伴い廃止
BS 坂北BS - 45.4
6 麻績IC 403 国道403号 50.1 麻績村
6-1 姨捨SA / SIC - 54.7 ETC専用。夜景100選。 千曲市
7 更埴IC 403 国道403号 62.1
12 更埴JCT E18 上信越自動車道 66.7 - 本路線の終点

気象と運行管理[編集]

厳冬期の雪氷対策[編集]

長野道は標高1,000mを超える区間(最高地点:標高1,012m/塩尻トンネル付近)を含み、夏季は避暑地となる一方で冬季は日本有数の「酷寒の道」となる。

  • 路面凍結防止:最低気温がマイナス15℃を下回ることが珍しくなく、通常の融雪剤(塩化ナトリウム)では対応しきれないため、塩化カルシウムを高濃度で散布する。
  • 管理境界における除雪:安曇野ICの境界点では、NEXCO中日本の黄色い除雪車と、NEXCO東日本のオレンジの除雪車がそれぞれ折り返す光景が見られる。

絶景の善光寺平(夜景100選)[編集]

更埴ICから姨捨SAにかけての下り線では、広大な善光寺平(長野盆地)を見下ろす絶景が広がる。これは「日本三大車窓」で知られるJR篠ノ井線・姨捨駅付近の眺望と並走しており、日本の高速道路の中でも有数の景勝地として名高い。

関連項目[編集]